春 宵 2   47句

春宵やまた燈りたる舟障子    朴魯植

春の宵  春宵  宵の春

作品
作者
掲載誌
掲載年月
春宵や幸頒たれし婚の宴 中山静枝 201504
春宵を商品としてマルクス忌 竪山道助 風土 201505
春宵のスカイツリーに夕日果て 須賀敏子 あを 201505
春宵の渚漁る小鷺かな 森清信子 末黒野 201506
春宵や金平糖を振り出だす 中根美保 風土 201507
春宵や校歌に声の弾みをり 仁平則子 201507
春宵のミルクいっぱいそこに明日 長沼佐智 船団 201512
春宵や九十才の歌手デビユー 杏中清園 船団 201512
春宵や過りし人に温泉の香 コ田千鶴子 馬醉木 201604
春宵の湾に海亀浮かびをり 橋本順子 201606
春宵や人差指で打つピアノ 松本三千夫 末黒野 201607
春宵やさくら色なる食前酒 森清信子 末黒野 201607
春宵や花のえにしといふ言葉 森岡恵子 万象 201607
春宵や華美ならずともよき宴 安原葉 ホトトギス 201609
春宵や夫の語れるビッグバン 井上正子 童女 201701
春宵や客より綺羅の熱帯魚 水原秋櫻子 馬醉木 201703
春宵の壺中の天の飲み仲間 千田百里 201704
春宵や言葉のいらぬ刻はやし 片桐てい女 春燈 201704
リベルタンゴ春宵刻む絃と弓 峰崎成規 201705
春宵や皆居眠りの観光バス 秋千晴 201705
春宵や白鼠色の江戸小紋 大川ゆかり 201706
春宵と言へど独りの酒を酌む 久保晴子 雨月 201706
春宵や敢へてひとりになりにゆく 矢野百合子 201707
春宵の青きカクテル卓の燭 森清信子 末黒野 201707
春宵や離島の宿に波の音 黒坂紫陽子 馬醉木 201707
春宵やとうに忘れしことをふと 湯川雅 ホトトギス 201708
春宵のかはらけに酌む濁り酒 磯貝尚孝 清閑 201804
春宵の墨磨れば香のほのとたち 田中佐知子 風土 201805
春宵は金撫で肩の洋酒瓶 松本三千夫 末黒野 201806
春宵のゆるく閉ぢたる鯉の口 浅田光代 風土 201806
春宵や気の向くままに小買物 大湊栄子 春燈 201807
春宵の庭美しくさせて雨 今橋眞理子 ホトトギス 201809
春宵やバンドネオンにタップ踏む 山浦紀子 春燈 201905
春宵の思考とどめる選挙カー はしもと風里 201906
春宵の箸にこぼるる化粧塩 大杉映美 馬醉木 201906
春宵やジャズの洩れくる路地の奥 岡田史女 末黒野 201907
春宵やドボルザークの世界観 中山未奈藻 201909
春宵の海に向く窓ひらきけり 岩永みはる 追伸 202003
空の青より春宵の漆黒へ 稲畑廣太郎 ホトトギス 202004
春宵や奈良の町家のお化け松 山田六甲 六花 202004
春宵の灯台の灯と街の灯と 石川東児 202006
春宵や路地の賑はふ神楽坂 石黒興平 末黒野 202006
春宵は待賢門院璋子手に 山田六甲 六花 202006
春宵の嬰児のねむれる乳房かな 藤生不二男 六花 202006
春宵のかすかに揺るる白帆かな 森清信子 末黒野 202007
春宵や身の内熱きカンツォーネ 小河原清江 梛の木 202007
春宵や虚空漂ふ雲のある 近藤紀子 202008
春宵の葉書投函して悔ひぬ 山田六甲 六花 202104
春宵 →1

 

2021年5月1日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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