春 塵 2     49句

春塵   春の塵  春埃

作品
作者
掲載誌
掲載年月
春塵を家に浴びせて富士颪 瀧春一 花石榴 201312
春塵を納めて旅の帰路となる 稲畑汀子 ホトトギス 201403
春塵に鼻が歪んでゆきにけり 稲畑廣太郎 ホトトギス 201403
春塵に東京都心薄れゆく 稲畑廣太郎 ホトトギス 201403
春塵を払ひ法王誕生す 稲畑廣太郎 ホトトギス 201403
春塵や祀る外なき崇り神 柳川晋 201405
春塵を腹に裳裾に仁王像 大橋晄 雨月 201406
春塵や栄枯露はに小樽港 相沢有理子 風土 201406
飛び交つてをり春塵も素粒子も 高橋将夫 201406
春塵や媼の集ひ尽くるなく 熊切修 末黒野 201407
春塵の砂漠の町はレトロ調 伊吹之博 京鹿子 201407
春塵を払ひぼろんと弾いてみる 今橋眞理子 ホトトギス 201408
春塵や土佐の大路の椰子並木 森礼子 雨月 201408
春塵に日向の匂ひ満ちてをり 湖東紀子 ホトトギス 201408
春塵に物の形の残りけり 湖東紀子 ホトトギス 201408
春塵に鼻奪はれてをりにけり 稲畑廣太郎 ホトトギス 201503
春塵を雨に沈めて丸の内 稲畑廣太郎 ホトトギス 201503
春塵を残していまだ被災の地 稲畑汀子 ホトトギス 201503
春塵を抜けて離陸の旅立に 稲畑汀子 ホトトギス 201503
春塵やハーンの机脚長き 山本喜朗 雨月 201505
春塵に窓を閉ざせし厨妻 加藤北天 雨月 201506
春塵を被る鞍馬の天狗鼻 菊池洋子 やぶれ傘 201506
春塵の靴脱ぐ靴の草臥れて 松本三千夫 末黒野 201507
春塵の茶殻まみれを掃き寄する 小田嶋野笛 末黒野 201507
快速や路肩春塵巻き上げて 安斎久英 末黒野 201508
春塵のはるかが迫り来てをりぬ 稲畑汀子 ホトトギス 201603
いくたびもぬぐふ春塵はや目立つ 稲畑汀子 ホトトギス 201603
春塵に化粧(けはひ)されゐるすずり箱 山田六甲 六花 201603
春塵を拭く早朝の身の軽し 岩井京子 201606
春塵も付加価値なりし古本屋 高橋将夫 蜷の道 201703
春塵や軋む古書肆の自動ドア 峰崎成規 201704
春塵やチケット売り場の列長し 佐藤惠子 風土 201705
春塵や四隅にのこる画鋲あと 能勢俊子 馬醉木 201705
春塵をともに手に受け六地蔵 安立公彦 春燈 201705
春塵をしづめ音なき朝の雨 高木邦雄 末黒野 201706
春塵やピアノの上の子の写真 塩野谷慎吾 201706
春塵を洗ひ流して象の鼻 森岡正作 201804
春塵のベナレスの街牛の尻 谷口律子 末黒野 201806
春塵と対峙してゐる睫毛かな 熊川暁子 201807
春塵に工事現場の粉塵が 渡邉孝彦 やぶれ傘 201807
春塵の玻璃戸拭きをり誕生日 田中臥石 末黒野 201808
晴れてゆく早さ春塵来る速さ 稲畑廣太郎 ホトトギス 201903
春塵を許さじ君のスタインウェイ 稲畑廣太郎 ホトトギス 201903
海を見て来し春塵のボンネット 田所節子 201906
春塵のひだ嫋やかに技芸天 岡尚 風土 201906
わが家にも春塵置くを許す家具 後藤比奈夫 ホトトギス 201908
春塵に浮く街道の大けやき 鈴木愛子 202005
春塵にまみれながらも子ら走る 本郷美代子 やぶれ傘 202006
収まらぬもの春塵と疫病と 稲畑汀子 ホトトギス 202103
春塵 →1      

 

2021年3月26日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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