春の塵     72句

春塵   春の塵  春埃

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書他
読まぬ本とはあきらかに春の塵 稲畑汀子 ホトトギス 199903  
縦のもの横に机上の春の塵 稲畑汀子 ホトトギス 199903  
道祖神の肩抱合へる春の塵 米澤光子 火星 199906  
地球儀の北極圏に春の塵 渡辺よし生 風土 199907  
父癒えて払ふ碁盤の春の塵 小島緑泉 199907  
磔像に日当たるときの春の塵 福場朋子 200006  
春の塵鳥の子和紙のざらつけり 中村洋子 風土 200006  
羽根ペンの自筆楽譜に春の塵 福場朋子 200006  
絵硝子の聖像に浮く春の塵 吉原一暁 200007  
目くじらを立ててどうする春の塵 山田六甲 六花 200103  
忘れもの戻るすがらの春の塵 葉月ひさ子 船団 200106  
象の子に遠き国あり春の塵 田中聡子 遠嶺 200206  
リビングの贋の暖炉に春の塵 伊藤トキノ 200207  
人さしの指でたしかめ春の塵 渡辺真奈美 200208  
父めでし碁盤の上の春の塵 毛利慶子 200211  
干されある鬼の衣に春の塵 竹中一花 200305  
平積みの表紙にひかる春の塵 藤井圀彦 200306  
千の手に受く観音の春の塵 和田一 雨月 200405  
嫁ぎたる娘の部屋の春の塵 中村重雄 百鳥 200405  
嫁がせてピアノに淡き春の塵 佐々木よし子 200406  
行けざりし旅の鞄に春の塵 川島三栄子 200406  
卓上に消しゴムの屑春の塵 中田寿子 ぐろっけ 200407  
角屋にも不開門有り春の塵 中田征二 ぐろっけ 200407  
刀傷手垢にまぶる春の塵 中田征二 ぐろっけ 200407  
鐘楼に舞ふ煩悩と春の塵 白井墨絵 遠嶺 200408  
春の塵趺坐の蹠の大きかり 成井侃 対岸 200505  
嫁せし子のピアノくもらす春の塵 尾高せつ子 200506  
南吉の小さき文机春の塵 角南知子 栴檀 200507  
しづけさや天心像に春の塵 卓田謙一 万象 200509  
光るものより置き初むる春の塵 稲畑汀子 ホトトギス 200603  
切れ深き円空の笑み春の塵 藤岡紫水 京鹿子 200606  
湯女たちの春の塵拭く陰の神 大木茂 万象 200606  
天金を吹く幾年の春の塵 伊賀山ひでを 春燈 200607  
松葉杖の肩に降りくる春の塵 竹内水穂 火星 200705  
毛は猫の住民票よ春の塵 横山迪子 六花 200706  
春の塵ボンネットは猫の近道 大空純子 ぐろっけ 200707  
春の塵のせて仁王の力瘤 佐藤雄二 万象 200707  
喪帰りの夫に少しく春の塵 真保喜代子 200707  
箱書は先代のもの春の塵 福場朋子 200711  
欄干につくてのひらに春の塵 ことり 六花 200803  
仁王像の開く十指や春の塵 國保八江 やぶれ傘 200805  
春の塵書斎にもある死角かな 宮川典夫 200805  
柔らかき大仏の背に春の塵 七種年男 200905  
春の塵吽像の臍大いなる 田中藤穂 あを 201004  
東大寺南大門前春の塵 田中春生 201006  
筆をもてくわんおんさまの春の塵 古田考鵬 雨月 201006  
春の塵部屋は干し物人は隅 改正節夫 ぐろっけ 201007  
六甲の稜線模糊と春の塵 稲畑汀子 ホトトギス 201103  
幽霊に積りてゐたる春の塵 石川笙児 馬込百坂 201206  
日覚めても又も眠たき春の塵 三井尚美 ぐろっけ 201206  
はたかれて春の塵吐く草箒 山尾玉藻 火星 201303  
春の塵ポイントカード増えつづく 森下康子 201305  
バス停にバスくる音や春の塵 きくちきみえ やぶれ傘 201305  
縁側の足踏みミシン春の塵 國保八江 やぶれ傘 201306  
シュレッダーにかける恋文春の塵 森下康子 201405  
時代めく墨書札板(ふだいた)春の塵 伊東和子 201406  
何ひとつ置かぬ文机春の塵 戸田澄子 末黒野 201406  
厨子甕の獅子と鯱とに春の塵 呉屋菜々 万象 201407  
胸筋に春の塵おく仁王かな 石黒興平 末黒野 201408  
ラバウルを探す地球儀春の塵 高橋明 末黒野 201506  
春慶の文箱に写る春の塵 中林晴雄 201507  
掃除機を奏づるごとく春の塵 小田嶋野笛 末黒野 201507  
子規堂の机ひとつや春の塵 鈴木静恵 春燈 201606  
建売の受付机春の塵 木村美翠 201706  
春の塵思考回路の隙間にも 高橋将夫 201706  
拡大鏡さがす机や春の塵 豊谷ゆき江 春燈 201707  
綺麗好きなりし遺影に春の塵 木村享史 ホトトギス 201808  
億年のアンモナイトに春の塵 本多俊子 201906  
ひび割れの金剛力士春の塵 石黒興平 末黒野 201906  
春の塵にも好き嫌ひ家具の艶 後藤比奈夫 ホトトギス 201908  
奉納の竹包十二春の塵 間島あきら 風土 202002  

 

2020年2月20日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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