菖 蒲 3    184句

菖蒲  花菖蒲

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書その他
軒菖蒲十六代目生れし家 稲畑廣太郎 ホトトギス 201105  
曲水や二寸ほどなる菖蒲の芽 高村俊子 万象 201106  
雨男万太郎忌や菖蒲に雨 成瀬櫻桃子 春燈 201107  
それぞれに佳き名貰ひし菖蒲咲く 小野喬樹 馬醉木 201108  
歌時計刻を告げをり菖蒲園 小野喬樹 馬醉木 201108  
老い妻と傘さしめぐる菖蒲園 小野喬樹 馬醉木 201108  
一斉に菖蒲そよぎて雨兆す 小野喬樹 馬醉木 201108  
弁財天池中に据ゑ菖蒲咲く 南光翠峰 馬醉木 201108  
風呼んで菖蒲の万花ほぐれけり 平賀扶人 馬醉木 201108  
黄菖蒲の丈高きもの低きもの 近藤豊子 雨月 201108  
廻廊をゆるゆる行きて菖蒲見る 椋本一子 雨月 201108  
白菖蒲活け月忌僧むかへけり 川崎良平 雨月 201108  
合戦の陣のごとくに菖蒲園片岡久美子 松岡和子 201109  
合戦の陣のごとくに菖蒲園 片岡久美子 201109  
八橋の風はむらさき菖蒲園 伊藤純子 201109  
菖蒲田へ竹の手摺の橋渡る 海村禮子 春燈 201109  
八つ橋の影濃くなりぬ菖蒲園 加藤静江 末黒野 201109  
菖蒲苑花どきすぎて痩せ雀 恒成久美子 ぐろっけ 201109  
菖蒲田の吹き抜くる風むらさきに 橋場美篶 末黒野 201110  
菖蒲田は名札ばかりや残る秋 外山生子 末黒野 201202  
かはたれや目覚めの早き白菖蒲 岩永はるみ 白雨 201203  
菖蒲の芽かどうかといふ畦に雪 篠田純子 あを 201204  
菖蒲田の隙間の空の水すまし 中江月鈴子 201205  
一途さを直系の継ぎ菖蒲の芽 藤原照子 201205  
一弁は月に開きぬ白菖蒲 小林愛子 辻楽師 201206  
ほがらかな混浴日本の菖蒲の日 中山純子 万象 201206  
畦止めの竹の真青や菖蒲咲く 能村研三 201207  
抽ん出て絞り尽くしの菖蒲花被 能村研三 201207  
菖蒲田を置く東京の端の端 能村研三 201207  
スーパーの隅に六日の菖蒲かな 吉田政江 201207  
菖蒲田に孤高の黄花風にゆれ 吉田啓悟 かさね 201208  
雨空や人の集まる菖蒲園 後藤克彦 かさね 201208  
菖蒲田に花影の薄き雨催ひ 松本信子 かさね 201208  
軒菖蒲大内宿の翠微かな 吉田克美 ろんど 201208  
菖蒲の束どさりとジムの大浴場 村高卯 201208  
黄菖蒲のふえたる沼の吐息かな 大坪景章 万象 201208  
敷藁の厚きを抽けり菖蒲の芽 内田郁代 万象 201208  
白菖蒲最後の夕日ありにけり 吉清和代 万象 201208  
雨足のどこか明るし白菖蒲 服部早苗 201209  
菖蒲田に鍬と馬穴と人の影 竹内悦子 201209  
水口の水の唄へり菖蒲咲き 宇都宮敦子 201209  
先づ花を祓へる菖蒲神事かな 奈辺慶子 雨月 201209  
旦那衆揃ふ難波の菖蒲祭 奈辺慶子 雨月 201209  
菖蒲池真中で亀の甲羅干し 三橋早苗 ぐろっけ 201209  
遣り水や菖蒲うるおす毛越寺 名倉悦子 ろんど 201209  
咲き揃ふ菖蒲にくもる金屏風 川端俊雄 火星 201209  
養生の鉢に日のさす菖蒲園 福本郁子 火星 201209  
菖蒲園いづこに佇つも水の音 神谷さうび 末黒野 201210  
菖蒲揺らすトトロの森の吐息かな 谷口律子 末黒野 201210  
菖蒲園を菖蒲の風の離れざる 松本文一郎 六花 201210  
「染物屋」の文字の薄れし軒菖蒲 上林富子 やぶれ傘 201210  
菖蒲田に追ひつ追はれつ蝶二つ 堀田こう 雨月 201210  
菖蒲園人の流れもできてをり 嶋田一歩 ホトトギス 201211  
ごぼごぼと田水踏み行く菖蒲守 藤井美晴 やぶれ傘 201211  
武道館跡や競り合ふ菖蒲の芽 藤井君江 馬醉木 201212  
ジーンズの似合ふ体型菖蒲の芽 森下康子 201305  
行き交ふに傘傾けし菖蒲園 竹貫示虹 京鹿子 201305  
菖蒲田に下りる鉄鎖の弛みかな 中江月鈴子 201305  
菖蒲田に下りて胸張る眩しさよ 中江月鈴子 201305  
主義主張別に菖蒲を見てゐたり 中江月鈴子 201305  
プランターに張りたる水や菖蒲の芽 有賀鈴乃 末黒野 201306  
虫籠窓低き廂に菖蒲挿す 笠井清佑 201307  
木道に音なき雨や菖蒲園 加藤良子 春燈 201307  
軒菖蒲日暮れて匂ひ立ちにけり 鶴岡紀代 春燈 201307  
菖蒲田の花みな美しき名をもてる 木村茂登子 あを 201308  
菖蒲田の摘花の刻のしづかなり 松田明子 201310  
白菖蒲人待つ背筋かたくして 久保久子 湖心 201402  
百彩を三弁に秘め白菖蒲 竹下陶子 ホトトギス 201403  
菖蒲の芽一寸ほどの尖りたる 廣瀬雅男 やぶれ傘 201405  
田の横の土手の菖蒲が境にて 石原健二 やぶれ傘 201407  
古戦場越えて行き着く菖蒲園 須賀敏子 あを 201408  
にべもなく風とほしけり白菖蒲 山尾玉藻 火星 201408  
水玉を葉先に明けの菖蒲の芽 小川玉泉 末黒野 201408  
菖蒲田の紫占めて風さわぐ 川崎雅子 春燈 201408  
菖蒲田の雨脚に色ありにけり 七田文子 201408  
黄菖蒲や林泉に木の橋石の橋 金森教子 雨月 201408  
業平の名を持つ菖蒲雨を待つ 浅田光代 風土 201409  
真直ぐに立てて持ちたる菖蒲かな 秋千晴 201409  
菖蒲田のいろを沈めて雨滂沱 松本三千夫 末黒野 201409  
菖蒲園十万本の整列す 伊藤照枝 201409  
昃りて色生き返る菖蒲園 渕田則子 末黒野 201409  
夕暮れに菖蒲の花を池の上 市川伊團次 六花 201409  
明日開く菖蒲数へて雨戸閉づ 石田朝子 末黒野 201409  
福耳のひとと来てゐる菖蒲園 藤田素子 火星 201409  
白菖蒲武家の老女と会ふごとく 伊藤照枝 201409  
黄菖蒲や流れにそひて谷戸の径 高橋志津代 末黒野 201409  
水の面に藍をおとして菖蒲咲く 齋藤晴夫 春燈 201409  
菖蒲田の水路の亀は頭上げ 渡邊孝彦 やぶれ傘 201410  
菖蒲田に落つ神泉の余り水 田岡千章 201410  
菖蒲の日明るいうちに風呂たてて 今橋眞理子 ホトトギス 201410  
雨傘の色の加はる菖蒲園 三木千代 201502
菖蒲剪る息子二十歳となりにけり 稲畑廣太郎 ホトトギス 201505  
狭き橋渡りて菖蒲園に出る 中江月鈴子 201506  
老後の趣味と植ゑし菖蒲の多種多様 中江月鈴子 201506  
池の端を逆さ黄菖蒲ささら波 正谷民夫 末黒野 201508  
発心の色の黄菖蒲詩館 甲州千草 201508  
紫の色様々や菖蒲園 大橋晄 雨月 201508  
賜ひたる菖蒲に家路急ぎけり 竹内喜代子 雨月 201508  
ひとむらの黄菖蒲朝の濠跡に 時田義勝 やぶれ傘 201509  
菖蒲田の端に靴跡ありにけり 中島和子 やぶれ傘 201509  
一陣の城址の風や菖蒲園 松本三千夫 末黒野 201509  
菖蒲田や笠を目深に花摘み女 岡田史女 末黒野 201509  
師の好む菖蒲江戸系濃紫 岡田史女 末黒野 201509  
俯瞰する千の菖蒲や咲き揃ひ 中村月代 末黒野 201509  
麦秋てふ菖蒲の色は濃紫 中村月代 末黒野 201509  
谷戸の底しじまの底の菖蒲園 漆山浩一 末黒野 201509  
菖蒲池色の付きたる風渡る 松本文一郎 六花 201509  
源平にゆかりの須磨や白菖蒲 堀井英子 雨月 201509  
風筋の見えて菖蒲田立ち騒ぎ 森脇貞子 雨月 201509  
白菖蒲総揺れにして風白し 森脇貞子 雨月 201509  
神前の水音清く菖蒲咲く 磯野しをり 雨月 201509  
菖蒲園紫がちの風渡り 山本漾子 雨月 201509  
菖蒲園揖斐川の水引き入れて 佐藤貞子 雨月 201509  
蒙古斑蒼々とあり菖蒲の日 木暮陶句郎 ホトトギス 201510  
菖蒲活く抜身の反りをそのままに 田岡千章 201510  
夕照に翳りを深め白菖蒲 森清信子 末黒野 201510  
純白の菖蒲を咲かす濁り池 加藤静江 末黒野 201510  
前梅雨の降りみ降らずみ菖蒲摘み 加藤静江 末黒野 201510  
江戸系の紫を主に菖蒲苑 加藤静江 末黒野 201510  
八橋の遅速分けたり菖蒲園 山崎稔子 末黒野 201510  
ひそやかに夕影させり白菖蒲 岡本敬子 万象 201511  
酢もづくの箱が空つぽ菖蒲の芽 辻水音 201603  
菖蒲園夫と想ひを異にして 升田ヤス子 玫瑰 201604  
八橋をつくろふ木の香菖蒲の芽 藤原照子 201606  
雨の降る前の風来て白菖蒲 内海良太 万象 201607  
菖蒲葺く座高測定廃止とや 能村研三 201607  
つくばひの水音菖蒲の芽の五寸 北村千代子 雨月 201607  
やはらかき菖蒲の湯より句の浮ぶ 赤座典子 あを 201607  
黄菖蒲の水の反射に父のこゑ 山崎靖子 201608  
朽ち舟を貫きにけり黄の菖蒲 山本無蓋 201608  
菖蒲葺く母在りし日のその場所に 武田巨子 春燈 201608  
沼蝦の跳ねて菖蒲田の真昼 南うみを 風土 201608  
黄菖蒲の明かりの及ぶ翁堂 橋添やよひ 風土 201608  
黄菖蒲の揺れや遠のく小田急線 安永圭子 風土 201608  
黄菖蒲や鯉のうしろに小さき鯉 内藤静 風土 201608  
将門の神を祀りて花菖蒲 内藤静 風土 201608  
菖蒲湯の菖蒲の香り素肌なる 後藤立夫 ホトトギス 201609  
屋号にて呼び合ふ暮し軒菖蒲 鈴木漱玉 馬醉木 201609  
天領の町や戸毎に軒菖蒲 錫木妙子 馬醉木 201609  
高々と君が白寿の菖蒲葺く 浜福惠 風土 201609 福田周草さんの白寿を祝し
神池に「清少納言」てふ菖蒲 伊藤紫水 風土 201609  
白菖蒲はつかに池の水動く 松原三枝子 万象 201609  
卯辰山鳥鳴き響む菖蒲園 今越みち子 万象 201609  
菖蒲田や逃ぐるどぜうの泥けむり 加賀葉子 万象 201609  
大利根の一徹そだち白菖蒲 渕上千津 201609  
孫一歳五歳九歳軒菖蒲 大畑善昭 201609  
菖蒲園雨の匂ひの風渡る 林昭太郎 201609  
菖蒲園城址の風ををあますなく 松本三千夫 末黒野 201609  
水郷の町の小町や花菖蒲 加藤タミ 末黒野 201609  
菖蒲咲くほっと一語をもらすごと 高木典子 雨月 201609  
和の色を噴き出すやうに菖蒲咲く 岡山敦子 京鹿子 201609  
花菖蒲めぐる八橋真新し 志方章子 六花 201609  
菖蒲からあやめに通ふ風微か 佐藤恭子 あを 201609  
菖蒲田の空や水音晴れ晴れと 黒滝志麻子 末黒野 201610  
ありなしの音の水車や菖蒲園 安斉久英 末黒野 201610  
花殻を摘む園丁や菖蒲苑 菅野日出子 末黒野 201610  
菖蒲葺く飲んべ小路の低き軒 松本善一 やぶれ傘 201610  
菖蒲田の水の乏しき水車かな 安斎久英 末黒野 201611  
菖蒲田に佇ちて至福の風紫紺 大山夏子 201612  
菖蒲守つぼみ数へて帰りけり 内海良太 青嶺 201612  
朽ち舟を貫きにけり黄の菖蒲 山本無蓋 201702  
枯れ切つて人拒むかに菖蒲園 小川玉泉 末黒野 201702  
根分けせし菖蒲に風のほしいまま 笹村政子 六花 201706  
心して使ふ旧かな菖蒲葺く 能村研三 201707  
添へられし名札負けする白菖蒲 北村幸子 201707  
水底に緑列なす菖蒲の芽 篠原敬信 六花 201707  
菖蒲の芽舟型石の休憩所 福島吉美 万象 201707  
菖蒲葺く脇本陣の軒庇 大森道生 春燈 201707  
胸像は和服菖蒲の花の池 布施まさ子 風土 201708 実篤公園
あづまやに腰を預けて菖蒲かな 犬塚芳子 201708  
菖蒲田の花殻手折る音と知る 荒井和昭 201708  
梁のはつかなる弧や菖蒲葺く 能勢俊子 馬醉木 201708  
けもの道抜くるや明き菖蒲池 松尾芳子 万象 201708  
菖蒲田の彩のとけ合ふかろき風 熊川暁子 201709  
古墳道紫菖蒲白菖蒲 飛高隆夫 万象 201709  
帆船の連なるやうな白菖蒲 稗田寿明 201709  
振り向けば振り向きてをり菖蒲園 今村千年 末黒野 201709  
菖蒲田の畔新らしく匂ひけり 荒井和昭 201709  
黄菖蒲の堀を辿りて古墳へと 山本漾子 雨月 201709  
菖蒲園色とりどりの傘の波 石塚清文 やぶれ傘 201709  
菖蒲田に水ゆきわたる夕べかな 近藤牧男 春燈 201709  
無垢にして孤高の色を白菖蒲 石黒興平 末黒野 201710  
たそがれてなほ際やかや白菖蒲 森清堯 末黒野 201710  
雅名や白き菖蒲に時忘れ 占部美弥子 末黒野 201710 菖蒲 →1

 

2018年5月8日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。