菖 蒲 4    56句

菖蒲  花菖蒲

作品
作者
掲載誌
掲載年月
八橋に菖蒲祭りの朱傘たつ 石谷淳子 雨月 201907
濃淡のモネのむらさき菖蒲咲く 深川敏子 春燈 201907
雨粒の光こぼせる菖蒲かな 住田千代子 六花 201908
掛軸は般若心経菖蒲の夜 竹内悦子 201908
釣人の横に菖蒲田せり出せり 辻泰子 春燈 201908
料亭のもと武家屋敷白菖蒲 浅井青二 雨月 201909
白蝶の舞ひ白菖蒲揺れにけり 山岸明子 201909
菖蒲田や祢宜の袴の濃紫 豊谷青峰 春燈 201909
里山の木木のせまりて菖蒲園 堺昌子 末黒野 201909
櫂ゆると潜る丹の橋菖蒲園 松橋輝子 末黒野 201909
ゆくりなく友と出会ふや菖蒲園 安斎久英 末黒野 201909
肥後と伊勢八ツ橋で分け菖蒲園 佐津のぼる 六花 201909
鯉撥ねしあとのしじまや菖蒲園 藤岡紫水 京鹿子 201909
水上のアルトソプラノ菖蒲苑 伊吹之博 京鹿子 201910
谷戸風に彩りを乗せ菖蒲園 森清信子 末黒野 201910
白菖蒲人近づけば穢しさう 森清信子 末黒野 201910
ちらほらと片仮名の札菖蒲園 森清堯 末黒野 201910
神宮の列長長と菖蒲園 堺昌子 末黒野 201910
菖蒲田に人来る雨の日曜日 天野美登里 やぶれ傘 201910
菖蒲咲く托鉢僧の太き声 大槻春美 201910
菖蒲田の風通りたる茶会かな 宮元陽子 末黒野 201911
白菖蒲人のごとくにふりかへる 岩岡中正 ホトトギス 201911
菖蒲田の荒れて本土寺人を見ず 橋本美代 やぶれ傘 201911
菖蒲田を巡る木道傘の列 中島和子 やぶれ傘 201911
藁葺の屋根に菖蒲の咲くお寺 秋山信行 やぶれ傘 201911
汝とわれの影の重なる菖蒲かな 荒井千佐代 201912
はぐれてもゆつくり歩む菖蒲園 仲里奈央 201912
きりもなき湾のさざなみ菖蒲にも 荒井千佐代 201912
はぐれてもゆつくり歩む菖蒲園 仲里奈央 202002
菖蒲の芽流れに色を足してゆく 稲畑廣太郎 ホトトギス 202003
現し世の塵に染まらず白菖蒲 礒貝尚孝 黄落 202003
花のあと湯にて楽む菖蒲かな 七郎衛門吉保 あを 202006
菖蒲咲く台場公園浜の風 堺昌子 末黒野 202008
雨の糸解れてやはき菖蒲かな 小池桃代 末黒野 202008
剪りてすぐ湯舟の父へ菖蒲束 原友子 202010
高低はあれど出そろう菖蒲の芽 飯塚トシ子 202105
木の橋を渡りし所菖蒲の芽 住田千代子 六花 202106
菖蒲群る京紫の気色ばむ 鈴鹿呂仁 京鹿子 202107
この苦楽肩に背負うて菖蒲苑 高野昌代 202108
名は小町蕾きりりと白菖蒲 伊藤美緒 末黒野 202108
菖蒲田に寺鐘のひびく水の皺 田中臥石 末黒野 202109
白菖蒲白を極めて翳りけり 森清信子 末黒野 202109
菖蒲園江戸伊勢肥後を一巡す 笹村政子 六花 202109
黄菖蒲の水辺を過る乳母車 善野行 六花 202109
皇太后に縁の上毛菖蒲園 鈴木石花 風土 202109
日溜りの菖蒲田にある風の息 増成栗人 202109
菖蒲の芽一寸ほどに尖り立つ 黒滝志麻子 末黒野 202205
菖蒲の香残りし妻のバスタオル 高橋将夫 202208
菖蒲田にぬばたまの闇多佳子の忌 増成栗人 202208
一軒となりたる魚屋軒菖蒲 門間としゑ 末黒野 202208
一枚の切手のなかの菖蒲田や 小島正士 京鹿子 202208
業平忌いづれ菖蒲か杜若 内藤静 風土 202209
重々しく風吹く日なり肥後菖蒲 秋山蔦 春燈 202209
菖蒲田の八つ橋渡る晴間かな 橋本美代 やぶれ傘 202210
純白の菖蒲ひと本濁り池 加藤静江 末黒野 202212
白菖蒲子を恋ひをれば翳りけり 成瀬櫻桃子 春燈 202301
菖蒲 →1

 

2023年5月10日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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