爽やか 6     120句

爽やかに芋蟲肥えていまいまし   朴魯植   ホトトギス

爽やか   さはやか

作品
作者
掲載誌
掲載年月
爽やかや駅の清掃終へし時 鈴木敬一 200912
爽やかやまたも阿修羅の背に廻る 中条さゆり 201001
篳篥の僧に爽やか頂戴す 直江裕子 京鹿子 201001
胎の子は足が長しと爽やかに 栗田れい子 万象 201001
爽やかや七つ社の干支詣で 神田小夜子 ろんど 201001
爽やかや足の軽さの万歩計 加藤千津 ろんど 201001
ポスターの爽やかな笑み落選す 石田きよし 201001
爽やかや庁舎に高く日章旗 小倉正穂 末黒野 201002
爽やかや父の手習ひ二重丸 坂場章子 201002
爽やかや絹をすべらせ仕付け解く 黒部祐子 201002
爽やかやタワーから見る五陵郭 有賀昌子 やぶれ傘 201004
爽やかや注連新らしき御神木 嘉住きよ美 末黒野 201004
爽やかに聞き逃さじと津軽弁 稲畑汀子 ホトトギス 201008
草花を愛で爽やかな為人 稲畑汀子 ホトトギス 201008
博識であり爽やかな為人 稲畑汀子 ホトトギス 201008
津軽富士てふ爽やかな裾野かな 稲畑廣太郎 ホトトギス 201008
爽やかに受けた電話がこれかいな 稲畑廣太郎 ホトトギス 201009
明日より始まる旅を爽やかに 稲畑汀子 ホトトギス 201009
爽やかな目覚めに今日のはじまれる 稲畑汀子 ホトトギス 201009
爽やかに土佐の青空戻り来し 稲畑汀子 ホトトギス 201009
孝女なる副住職は爽やかなり 能村研三 201009
爽やかにモアイの視線海へ向く 稲畑廣太郎 ホトトギス 201010
爽やかな尾張の風のもてなしに 稲畑廣太郎 ホトトギス 201010
信仰の街爽やかに人集め 稲畑廣太郎 ホトトギス 201010
爽やかな風吹抜ける蕎麦屋かな 小野タマ枝 酸漿 201010
さはやかや都バスの女性運転手 篠田純子 あを 201010
さはやかや我に団体交渉権 篠田純子 あを 201010
行進のボーイスカウト爽やかに 宇治重郎 201011
親離れ子離れの距離爽やかに 和田森早苗 201011
苦瓜のさはやかにして苦きこと 笠置早苗 火星 201011
爽やかや深く聞かれず別れけり 安永圭子 風土 201011
校庭の上向く蛇口爽やかに 柿沼盟子 風土 201011
爽やかに一円相が床の間に 林いづみ 風土 201011
さはやかな白寿媼の詩集かな 青木政江 酸漿 201011
桴上げて鼓隊フィナーレ爽やかに 鈴木照子 201012
爽やかや空中滑走目に追ひて 太田昌子 馬醉木 201012
爽やかや夫婦巡礼布草鮭 吉村摂護 201012
ソムリエの皓歯爽やか白ワイン 黒滝志麻子 末黒野 201012
爽やかに柿葺落の三番叟 小林成子 201012
爽やかにヒンドウーの医師歩の早し 伊吹之博 京鹿子 201012
さはやかや扁額の文字跳ねてをり 加藤峰子 201012
你好と謝謝と笑顔の爽やかに 代田青鳥 風土 201012
爽やかや妻の支へしノーベル賞 鈴木セツ 201012
祝賀会終へ爽やかに別れけり 大橋晄 雨月 201012
爽やかや大賞受けし人の談 大橋晄 雨月 201012
癒えし友二人在す句座爽やかに 磯野しをり 雨月 201012
誘はれて画廊めぐりの爽やかに 早崎泰江 あを 201012
爽やかや一病ありて誕生日 遠藤実 あを 201012
傘寿といふ加齢さはやかありがたし 鎌倉喜久恵 あを 201012
さはやかに業平を舞ふ役者かな 青木政江 酸漿 201012
生還や家族の絆爽やかに 浅野恵美子 酸漿 201012
爽やかに留守する厨磨き上ぐ 藤原若菜 春燈 201101
師の句碑の白文字爽やかなりしかな 和田森早苗 201101
重機高々動いてをりぬ爽やかに 数長藤代 201101
爽やかや蕪村の描ける芭蕉像 松本三千夫 末黒野 201101
青空へ刈込みの音爽やかに 内田三郎 末黒野 201101
爽やかや気合入れ試歩再会す 山田をがたま 京鹿子 201101
爽やかに紀氏の末裔の隠れ寺 木本蓚 ぐろっけ 201101
爽やかやけんけん飛びを披露せり 小幡喜世子 ろんど 201101
爽やかや風の姿に雲ほどけ 古賀しぐれ ホトトギス 201102
杼の二丁音さはやかに紬織る 石川裕子 万象 201102
爽やかに自転車走る平城宮 高橋大三 ぐろっけ 201102
さはやかや分水嶺の峠越え 鳳蛮華 201104

 「寒雷」創刊七十周年

忘れられざる一と言を爽やかに

稲畑汀子 ホトトギス 201108
爽やかに仕事はかどる祝ぎ心 稲畑汀子 ホトトギス 201109
快晴といふ爽やかな道しるべ 稲畑汀子 ホトトギス 201109
除幕せし日を語る目の爽やかに 稲畑廣太郎 ホトトギス 201110
爽やかに江戸と筑紫を継ぐ鉄路 稲畑廣太郎 ホトトギス 201110
爽やかにホークス応援する佳人 稲畑廣太郎 ホトトギス 201110
爽やかに俯瞰三百六十度 稲畑汀子 ホトトギス 201110
爽やかにありて処さねばならぬこと 稲畑汀子 ホトトギス 201110
爽やかな笑顔体操始まれり 米山喜久子 201110
音読や「大きなかぶ」を爽やかに 鈴木照子 201111
爽やかに案内されたる喫煙所 稲畑廣太郎 ホトトギス 201111
爽やかやドロもコルベも丸眼鏡 荒井千佐代 201111
爽やかや声良く響く地鎮祭 加藤峰子 201111
さはやかに一山置いて野の明くる 豊田都峰 京鹿子 201111
爽やかに特輯号を繰り続く 大橋晄 雨月 201111
爽やかに飛機しかと蹴る滑走路 密門令子 雨月 201111
さはやかやロビーに智恵子貼絵展 林いづみ 風土 201111
さはやかや湖岸離るる汽船音 増田一代 201112
さはやかに紙切る嬰の手自在なる 大松一枝 201112
爽やかに地震の国説く尾池論 山口キミコ 201112
爽やかや聖堂に声失へる 落合晃 201112
爽やかや身を清めたる御神水 荒井慈 春燈 201112
爽やかや男が海へ出尽くして 遠藤真砂明 201112
爽やかや乗鞍を統ぶ剣ヶ峰 上谷昌憲 201112
爽やかに蒔絵の金の浮びたり 曽根満 万象 201112
さはやかにもんぺの紐の蝶結び 谷渡末枝 万象 201112
健忘と言うて笑ひぬ爽やかに 阪本哲弘 201201
爽やかや能楽堂の稽古笛 鈴木一三 末黒野 201201
爽やかや手入れ済みたる庭の寂 今泉あさ子 末黒野 201201
さはやかに旅の日程きまりけり 小渕二美江 春燈 201201
爽やかや山彦もまた澄み渡り 秋千晴 201201
爽やかや輝く雲の下に居り 柳田皓一 かさね 201201
爽やかや天気図と空較べをり 柳田皓一 かさね 201201
爽やかに且つ高らかな祝辞かな 山本漾子 雨月 201201
爽やかな木洩れ日受けて参拝す 山本漾子 雨月 201201
爽やかや浮くひまもなき鯉の餌 根橋宏次 やぶれ傘 201201
これからは楽しきことを爽やかに 岩岡中正 ホトトギス 201202
集ひたる合同句会爽やかに 宮崎正 ホトトギス 201202
熊笹を鳴らして風のさはやかに 國保八江 やぶれ傘 201202
九条を守る一票爽やかに 紀川和子 うらら 201202
爽やかに移民の誇り語らるる 安原葉 ホトトギス 201203
さはやかや歩行器恃む風の中 苑実耶 大河 201203
爽やかや山形弁のバスガイド 稲畑廣太郎 ホトトギス 201208
遅れても爽やかに着く列車かな 稲畑廣太郎 ホトトギス 201208
爽やかに旅を重ねて来し上梓 稲畑廣太郎 ホトトギス 201208
爽やかや一途に泣ける涙の児 粥の味 和田郁子 201209
火の山といふ爽やかな傾斜かな 稲畑廣太郎 ホトトギス 201209
子規虚子の手紙を爽やかに説かれ 稲畑廣太郎 ホトトギス 201209
表情の皆にこやかに爽やかに 稲畑汀子 ホトトギス 201209

 祝「浮巣」

爽やかに重ねし月日たふとしと

稲畑汀子 ホトトギス 201209
爽やかに追はるる予定ありしこと 稲畑汀子 ホトトギス 201209
爽やかな母の動線通し土間 小澤菜美 201210
爽やかや大河にはねる魚の音 松田利秋 かさね 201210
爽やかに逆流したる隅田川 稲畑廣太郎 ホトトギス 201210
偲びてもただなつかしく爽やかに 稲畑汀子 ホトトギス 201210
爽やかといふ淋しさに人偲ぶ 稲畑汀子 ホトトギス 201210

 年尾忌

爽やかに集へば晴るる忌日かな

稲畑汀子 ホトトギス 201210
爽やか→ 7      

 

2021年11月4日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

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