さはやか     136句

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書その他
湯浴みする耳にさはやか河鹿笛 高木伸宜 船団 199909  
さはやかや美濃の地に訪ふ木の仏 深川知子 俳句通信 199910  
船町の空さはやかに満尾かな 酒井多加子 俳句通信 199910  
さはやかやクッキーを焼く修道士 野口みどり 酸漿 199911  
さはやかや簪ゆるる友の舞ひ 菊池ゆう子 199912  
さはやかや切り取り線を往く鋏 亀丸公俊 銀化 200011  
磯風のさはやかなりし花八手 阿部ひろし 酸漿 200101  
さはやかにまなこのなかにしまふもの 岡井省二 200109  
初芝居序の三番叟さはやかに 能村登四郎 羽化 200110  
さはやかや空の真中に鳶の笛 池尻足穂 俳句通信 200110  
さはやかに衣づれ残る披露宴 斉藤静枝 あを 200111  
手仕事の夫の口笛さはやかに 青木政江 酸漿 200112  
さはやかに犀のかたちの洽さよ 岡井省二 200112  
さはやかに乾きしものを抱き入るる 山本きょうこ 百鳥 200112  
さはやかさとは四方山の遠きこと 鷹羽狩行 200210  
病友の明るき会話さはやかに 増田智子 帆船 200211  
ある節度二世帯住ひさはやかに 瀧新珠 京鹿子 200212  
さはやかに金文字流れ虚子の句碑 今瀬剛一 対岸 200212  
さはやかや十字架をまづ日がとらへ 今瀬剛一 対岸 200212  
さはやかや朝の戸口に若き声 井関祥子 酸漿 200301  
早起きの一得初心さはやかに 西村しげ子 雨月 200301  
さはやかに正午や乾く水たまり 中島たまな 200302  
さはやかに竹幹囲ふ句碑建立 山下美典 雨月 200305  
マイ・ウエイ歌ひ永別さはやかや 藤井良子 200311  
巫女ふたり浦安の舞さはやかに 堀内一郎 あを 200312  
捏(こ)ねて揉(も)み打(もつ)つてさはやかさぬきかな 高橋将夫 200401  
さはやかに嘘の上塗り聴診器 吉田明子 200401  
さはやかに何もない田へくる朝日 高橋信佑 あを 200402  
さはやかや風の只見の屋形船 佐原正子 六花 200402  
麻の衣の軽しさはやか湿度計 長崎桂子 あを 200409  
当歳の象なり目元さはやかに 朝妻力 雲の峰 200411  
鰹節の匂ふ店先さはやかに 竹内弘子 あを 200411  
妻の食欲さはやかと言ふ外はなし 堀内一郎 あをかき 200411  
さはやかや天狗の下駄の一枚歯 細井紫幸 草の花 200412  
床を拭く背なにさはやか今朝の風 山下良江 万象 200412  
さはやかに地が受けとめて清め塩 鷹羽狩行 200412 観月会
さはやかや荒行了へし修業僧 篠原木綿 200412  
筆太の命名の文字さはやかに 横山千鶴子 河鹿 200501  
さはやかに袖の鈴なる稚児衣裳 中島伊智子 酸漿 200511  
さはやかや紙に音符の乱れ散り 今瀬剛一 対岸 200511  
入口に注連張る兜屋さはやかに 疋田華子 万象 200511  
さはやかや荷出しの声とぶ商店街 斉藤裕子 あを 200512  
さはやかに先島芙蓉咲く港 中里信司 酸漿 200512  
湖北より友の絵葉書さはやかに 早崎泰江 あを 200512  
快諾の声さはやかに響きけり 酒井静子 四葩 200601  
さはやかに死顔小さくなり給ふ 八木柊一郎 ぐろっけ 200601  
さはやかな空をすべるや雲の列 鈴木多枝子 あを 200609  
さはやかに師弟二十歳の道真直ぐ 岡本眸 200610  
さはやかや能拝見の旅へいざ 芝尚子 あを 200611  
さはやかに皇子誕生のニュースあり 瀬沼利雄 酸漿 200611  
さはやかや人の手足が長くなる 鈴木多枝子 あを 200611  
さはやかやゆるりとたわむ築地塀 篠田純子 あを 200611  
さはやかにペダルを漕ぎて夫退院 加藤峰子 200611  
電車待つ異人の瞳さはやかに 瀬沼利雄 酸漿 200611  
ふり向ける少年僧のさはやかに 井村和子 万象 200612  
さはやかや水巴の軸の雲なびく 柴田久子 風土 200612  
学僧の衿さはやかに擦れちがふ 村本真由美 遠嶺 200612  
さはやかやグラスに透ける赤ワイン 青木政江 酸漿 200612  
さはやかや抱けば小さく嬰笑ひ 沢田邦子 200612  
さはやかや車座となる膝頭 岡本淳子 200612  
さはやかや師の師と師の字似通うて 望月晴美 200612 秋櫻子展
さはやかや歩行器侍む風の中 苑実耶 200701  
清滝といふ小滝ありさはやかや 青木陽子 酸漿 200711  
さはやかや空也の杖に鹿の角 篠田純子 あを 200712  
とんとん地蔵さはやか朝日頬にして 阿部ひろし 酸漿 200712  
さはやかに昼の月上ぐ吐月峰 関根洋子 風土 200801  
神官のさはやかに息遣ひけり 服部早苗 200801 地鎮祭三句
さはやかや雨後の竹幹すぐ乾き 奥田紀子 200801  
お姉さんと声掛けらるる市さはやか 篠田純子 あをかき 200811  
さはやかや消印有効締切日 渡辺安酔 200811  
さはやかにザルツブルクの歌祭終ふ 小澤克己 遠嶺 200811 東京芸術劇場
チーターの「ありがとう」聞くさはやかに 宮田香 200812  
さはやかな合掌の指青つむり 篠田純子 あを 200812  
さはやかや磨く塗箸海の色 竹中一花 200901  
さはやかに金閣簷を反らしけり 山口速 200901  
肩触れてさはやかに詫ぶ五番街 久本久美子 春燈 200901 滞米
忠敬像の旅立つ一歩さはやかに 高橋あさの 200909  
さはやかな影とつながる僧衣かな 松井のぶ 200909  
有縁とふ声さはやかに青年僧 篠原幸子 春燈 200911  
遣水のさはやかにして毛越寺 青木政江 酸漿 200912  
母の夢見てさはやかに目覚めけり 内田和子 酸漿 200912  
さはやかや弁慶堂の天井画 青木政江 酸漿 200912  
さはやかに昼餉受けたり弓道場 近田登志子 遠嶺 200912  
磯小屋のトイレさはやか吊忍 禰寝瓶史 京鹿子 200912  
さはやかや都バスの女性運転手 篠田純子 あをかき 201010  
さはやかや我に団体交渉権 篠田純子 あを柳 201010  
さはやかな白寿媼の詩集かな 青木政江 酸漿 201011  
苦瓜のさはやかにして苦きこと 笠置早苗 火星 201011  
傘寿といふ加齢さはやかありがたし 鎌倉喜久恵 あを 201012  
さはやかや扁額の文字跳ねてをり 加藤峰子 201012  
さはやかに業平を舞ふ役者かな 青木政江 酸漿 201012  
杼の二丁音さはやかに紬織る 石川裕子 万象 201102  
さはやかや分水嶺の峠越え 鳳蛮華 201104  
さはやかやロビーに智恵子貼絵展 林いづみ 風土 201111  
さはやかに一山置いて野の明くる 豊田都峰 京鹿子 201111  
さはやかや湖岸離るる汽船音 増田一代 201112  
さはやかに紙切る嬰の手自在なる 大松一枝 201112  
さはやかにもんぺの紐の蝶結び 谷渡末枝 万象 201112  
さはやかに旅の日程きまりけり 小渕二美江 春燈 201201  
熊笹を鳴らして風のさはやかに 國保八江 やぶれ傘 201202  
さはやかや歩行器恃む風の中 苑実耶 大河 201203  
さはやかや母校に明治の訓残り 樋口みのぶ 201210  
さはやかや街案内の手話の指 林紀夫 春燈 201211  
さはやかに芭蕉を語る在の人 三好かほる 万象 201211  
上り来て鞍馬の風のさはやかに 南恵子 万象 201212  
さはやかや梢を蹴つて小鳥翔つ 小渕二美江 春燈 201212  
さはやかに三角点にふれる旅 高田風信子 京鹿子 201301  
包帯を換へて傷口さはやかに 秋田直己 ぐろっけ 201302  
さはやかに老いてゆきたし冬の月 中村月代 末黒野 201304  
頬触れる風さはやかに水温む 菊地崇之 かさね 201305  
さはやかに明日を生きんと今は泣く 有松洋子 201311  
神水の滴々の音さはやかに 木戸宏子 201312  
伎芸天のその手その腰さはやかに 松本三千夫 末黒野 201312 西の京
さはやかや折り目正しきコック帽 粟倉昌子 201312  
さはやかや新築の家の乳母車 鈴木芙蓉 末黒野 201401  
さはやかや一度で通る針のめど 向江醇子 ぐろっけ 201401  
白髪に似合ふ赤靴さはやかに 岩梶隆子 璦別冊 201408  
さはやかや白き雲ゆく槻大樹 三好かほる 万象 201501  
さはやかと思へるほどに病む話 直江裕子 京鹿子 201501  
さはやかや磨丸太の白光り 味村志津子 雨月 201502  
能「当麻」化尼さはやかな影ひけり 鈴木静恵 花こぶし 201508  
さはやかに分水嶺を過ぎにけり 近藤紀子 201512  
女学生の弓持つ車内さはやかに 森清堯 末黒野 201601  
さはやかや新樹の坂で息を吸ふ 大坪貞子 万象 201608  
確信の的を得たるやさはやかに 前田美恵子 201611  
天平の面輪さはやか摩崖仏 工藤義夫 馬醉木 201612  
さはやかや歯に衣着せず言へる仲 佐藤保子 馬醉木 201612  
さはやかに鞍馬寺より貴船川 岡尚 風土 201701  
蓬萌え梅林の裾さはやかに 犬塚李里子 201706  
さはやかに西部への旅終へしとぞ 近藤紀子 201711  
さはやかに馬のたて髪風のせて 安野眞澄 201711  
四寸径の会釈さはやか立石寺 奥山テル子 万象 201712  
さはやかや癌病む漢揺るがざる 石黒興平 末黒野 201712  
幕見席まで声のさはやか吉右衛門 松林依子 201712  
縞馬の縞の対称さはやかに 楠原幹子 201801  
まんまるき善膩(に)師童子さはやかに 山下健治 春燈 201801  
黄身二つさはやかなりし朝の卓 安野眞澄 201809  

 

2018年11月9日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。