爽やか 4     100句

爽やかや風のことばを波が継ぎ   鷹羽狩行   ザ・俳句

爽やか   さはやか

作品
作者
掲載誌
掲載年月
さはやかに師弟二十歳の道真直ぐ 岡本眸 200610
さはやかにペダルを漕ぎて夫退院 加藤峰子 200611
先師との足跡の湖爽やかに 藤原照子 200611
爽やかや地球は海を脱ぎたがり 掛井広通 200611
爽やかや塔の真上の一つ星 南幸子 春燈 200611
何度読むも帰去来辞の爽やかよ 松崎鉄之介 200611
玻璃の画布に行合の空爽やかや 上原瑞子 200611
白磁皿に描かる翡翠爽やかよ 梅里全子 200611
草木染の友のポンチョの爽やかよ 紺野とも子 200611
爽やかに波なびききし藻の林 工藤義夫 馬醉木 200611
さはやかに皇子誕生のニュースあり 瀬沼利雄 酸漿 200611
電車待つ異人の瞳さはやかに 瀬沼利雄 酸漿 200611
さはやかや人の手足が長くなる 鈴木多枝子 あを 200611
さはやかやゆるりとたわむ築地塀 篠田純子 あを 200611
プレーヤー爽やかなればキャディーまた 鷹羽狩行 200612
さはやかや車座となる膝頭 岡本淳子 200612
ふり向ける少年僧のさはやかに 井村和子 万象 200612
爽やかや駅長の押す車椅子 村上絢子 馬醉木 200612
爽やかや生涯トツプニユースたり 北村香朗 京鹿子 200612
さはやかや師の師と師の字似通うて 望月晴美 200612
爽やかや左右の耳にちがふ音 代田幸子 200612
爽やかや御岳(うたき)に祈る影のあり 岩月優美子 200612
爽やかや去年の今日も一昨年も 村越化石 200612
素朴なる賀蘭山岩絵爽やかよ 宇田紀代 200612
爽やかな笑みを到着口に待つ 今井松子 遠嶺 200612
学僧の衿さはやかに擦れちがふ 村本真由美 遠嶺 200612
爽やかや佳き号外に風を受け 小林眞彦 遠嶺 200612
爽やかに聖塔囲み村百戸 山崎辰見 ぐろっけ 200612
さはやかや水巴の軸の雲なびく 柴田久子 風土 200612
さはやかやグラスに透ける赤ワイン 青木政江 酸漿 200612
花婿の眼鏡の四角爽やかに 西山美枝子 酸漿 200612
さはやかや抱けば小さく嬰笑ひ 沢田邦子 200612
爽やかに婚の寄せ書き放射状 山中宏子 200701
爽やかに別れし人の手のぬくみ 蒔田しをん 200701
爽やかや健闘たたへあふ握手 山田渥子 200701
爽やかや女ばかりの太鼓打ち 藁谷恵美子 200701
爽やかに生き悠長に構へをり 今井松子 遠嶺 200701
爽やかにとぶ糸底の削り屑 大坪景章 万象 200701
爽やかに指揮もこなしてピアニスト 三輪温子 雨月 200701
一と月かけ体重もどし爽やかに 山田をがたま 京鹿子 200701
爽やかに腕白相撲の勝ち名乗り 貝森光洋 六花 200701
寄居虫に脚ある迅さ爽やかに 永田二三子 酸漿 200701
爽やかや癒えし笑顔の薄化粧 青木民子 酸漿 200701
爽やかや美瑛の丘のポプラかな 渡辺玄子 酸漿 200701
さはやかや歩行器侍む風の中 苑実耶 200701
爽やかや旧帝大の椰子並木 辰巳比呂史 200702
東奔も西走も日々爽やかに 安原葉 ホトトギス 200702
爽やかや人はやさしき息をして 佐土井智津子 ホトトギス 200702
爽やかに刻山めぐり帯塚に 松尾緑富 ホトトギス 200702
完結は次なる一歩爽やかに 山田弘子 ホトトギス 200702
爽やかやマイセンの皿絵付され 伊藤一枝 酸漿 200702
其の後の帯塚訪ひぬ爽やかに 松尾緑富 ホトトギス 200703
爽やかに屋敷遺品をすべて寄付 大久保白村 ホトトギス 200707
爽やかに大煙突といふ主張 稲畑廣太郎 ホトトギス 200709
爽やかや虚子と暁烏とここに 稲畑汀子 ホトトギス 200709
爽やかといふほかはなし今日のこと 稲畑汀子 ホトトギス 200709
爽やかに仕事片づけ行くべかり 稲畑汀子 ホトトギス 200709
滞在の生活簡単爽やかに 稲畑汀子 ホトトギス 200709
爽やかにあれば草稿すすみけり 稲畑汀子 ホトトギス 200709
何しても今日爽やかと思ひけり 稲畑汀子 ホトトギス 200709
爽やかに歳月込めし上梓かな 稲畑汀子 ホトトギス 200709
迷はずに着きて爽やかなる旅路 稲畑汀子 ホトトギス 200709
爽やかな谷間の風と暮らしをる 瀬川公馨 200709
爽やかや森にガラスの美術館 中村悦子 200710
Kさんの句碑は素通り爽やかに 稲畑廣太郎 ホトトギス 200710
カクテルの氷は爽やかに弾け 稲畑廣太郎 ホトトギス 200710
爽やかな西の忌として語らばや 稲畑廣太郎 ホトトギス 200710
爽やかや皆が文士となる集ひ 稲畑廣太郎 ホトトギス 200710
爽やかや飾り扇の桐の箱 ことり 六花 200710
爽やかや一服の茶にビスケット 渡辺安酔 200711
爽やかや馬首を叩けば尾が応へ 鷹羽狩行 200711
食うて寝て笑ひ爽やかなりしかな 高橋将夫 200711
藍づくり伝へ七代爽やかに 大畠政子 雨月 200711
清滝といふ小滝ありさはやかや 青木陽子 酸漿 200711
伊予絣の人爽やかやレトロ駅 鈴木照子 200712
爽やかな笑ひセラピー臓癒す 井口淳子 200712
じつと見る少年の眉爽やかに 谷岡尚美 200712
婚の荷の唐草模様爽やかに 東郷すみ江 万象 200712
爽やかや朝日まつすぐ子の顔に 奥野初枝 万象 200712
とんとん地蔵さはやか朝日頬にして 阿部ひろし 酸漿 200712
爽やかに別れの合掌坊の妻 村田さだ子 酸漿 200712
爽やかや富士念願の六合目 小泉和代 酸漿 200712
爽やかや木の香さだかに上高地 中村昭子 酸漿 200712
爽やかや上り框の拭き艶も 久保田嘉郎 酸漿 200712
さはやかや空也の杖に鹿の角 篠田純子 あを 200712
爽やかな決断競馬また競馬 泉田秋硯 200801
爽やかに「ペンギンサンバ」遊戯の輪 鈴木照子 200801
爽やかやバレー一途に破鏡以後 澤田緑生 馬醉木 200801
爽やかな記念切手や連子窓 加藤京子 遠嶺 200801
駿河路や俄かガイドの爽やかに 塩田博久 風土 200801
さはやかに昼の月上ぐ吐月峰 関根洋子 風土 200801
爽やかに片手を挙ぐる別れかな 土井三乙 風土 200801
爽やかや似顔絵書きの筆の先 安永圭子 風土 200801
神官のさはやかに息遣ひけり 服部早苗 200801
爽やかにコーヒーを待つ丸太椅子 高田令子 200801
爽やかや海より一気硫黄岳 吉岡一三 200801
爽やかやいつもの道を真つ直ぐに 出木裕子 200801
爽やかや小芋のやうなつむりして KOKIA 六花 200801
さはやかや雨後の竹幹すぐ乾き 奥田紀子 200801
対岸のつぶさに見えて風爽やか 染谷晴子 200801

爽やか5→

     

2021年10月28日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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