さはやか  2   52句

作品
作者
掲載誌
掲載年月
さはやかや歩行器恃む風の中 苑実耶 大河 201203
さはやかや母校に明治の訓残り 樋口みのぶ 201210
さはやかや街案内の手話の指 林紀夫 春燈 201211
さはやかに芭蕉を語る在の人 三好かほる 万象 201211
上り来て鞍馬の風のさはやかに 南恵子 万象 201212
さはやかや梢を蹴つて小鳥翔つ 小渕二美江 春燈 201212
さはやかに三角点にふれる旅 高田風信子 京鹿子 201301
包帯を換へて傷口さはやかに 秋田直己 ぐろっけ 201302
さはやかに老いてゆきたし冬の月 中村月代 末黒野 201304
頬触れる風さはやかに水温む 菊地崇之 かさね 201305
さはやかに明日を生きんと今は泣く 有松洋子 201311
神水の滴々の音さはやかに 木戸宏子 201312
伎芸天のその手その腰さはやかに 松本三千夫 末黒野 201312
さはやかや折り目正しきコック帽 粟倉昌子 201312
さはやかや新築の家の乳母車 鈴木芙蓉 末黒野 201401
さはやかや一度で通る針のめど 向江醇子 ぐろっけ 201401
白髪に似合ふ赤靴さはやかに 岩梶隆子 璦別冊 201408
さはやかや白き雲ゆく槻大樹 三好かほる 万象 201501
さはやかと思へるほどに病む話 直江裕子 京鹿子 201501
さはやかや磨丸太の白光り 味村志津子 雨月 201502
能「当麻」化尼さはやかな影ひけり 鈴木静恵 花こぶし 201508
さはやかに分水嶺を過ぎにけり 近藤紀子 201512
女学生の弓持つ車内さはやかに 森清堯 末黒野 201601
さはやかや新樹の坂で息を吸ふ 大坪貞子 万象 201608
確信の的を得たるやさはやかに 前田美恵子 201611
天平の面輪さはやか摩崖仏 工藤義夫 馬醉木 201612
さはやかや歯に衣着せず言へる仲 佐藤保子 馬醉木 201612
さはやかに鞍馬寺より貴船川 岡尚 風土 201701
蓬萌え梅林の裾さはやかに 犬塚李里子 201706
さはやかに西部への旅終へしとぞ 近藤紀子 201711
さはやかに馬のたて髪風のせて 安野眞澄 201711
四寸径の会釈さはやか立石寺 奥山テル子 万象 201712
さはやかや癌病む漢揺るがざる 石黒興平 末黒野 201712
幕見席まで声のさはやか吉右衛門 松林依子 201712
縞馬の縞の対称さはやかに 楠原幹子 201801
まんまるき善膩(に)師童子さはやかに 山下健治 春燈 201801
黄身二つさはやかなりし朝の卓 安野眞澄 201809
さはやかや京訛なき配膳婦 松本三千夫 末黒野 201812
シャイにしてこの木洩れ日のさはやかさ 鷺山珀眉 京鹿子 201812
さはやかに髭題目の伸びにけり 稗田寿明 201901
さはやかに片付きし部屋落ち着かず 角野良生 201904
さはやかに高校球児行進す 遠藤レイ 春燈 201912
さはやかや罫線青き旅だより 本郷 公子 京鹿子 202001
ネクタイの戻る街並さはやかに 乳原孝 船団 202003
さはやかや砦のやうに木の教会 栗坪和子 202012
さはやかや三冠牝馬凛と立つ 秋川泉 あを 202012
さはやかに髪なびかせてペダル漕ぐ 遠藤泉 202101
さはやかや機械油にまみれし手 苑実耶 202104
シユレッダー音さはやかに過去は過去 植村蘇星 京鹿子 202109
さはやかに百歳の句と笑顔かな 小嶋恵美 春燈 202111
調律師の仕上げのメロディさはやかに 伊藤照枝 202112
紙飛行機紙の折り目のさはやかに 山田健太 風土 202202
翻る足裏さはやか背負投げ 篠田純子 202202
さはやか→ 1

 

2023年11月11日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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