立 春 7    57句

立春  春来る  春立つ

作品
作者
掲載誌
掲載年月
立春や湯気をゆたかに和菓子店 中根美保 風土 202104
立春の血が注射器をのぼりゆく 浅田光代 風土 202104
ペダル漕ぐ吾子立春の風となる 五十畑悦雄 202104
係留のマスト林立春隣 宮澤靖子 末黒野 202104
立春の風の強さにきらめく葉 森なほ子 あを 202104
立春のロボット人の声を出す 小島良子 202104
立春の光の中を歩きけり 谷田貝順子 202104
立春のひかり跳ねてる楽器店 有賀昌子 やぶれ傘 202105
立春のフラワーショップ準備中 有賀昌子 やぶれ傘 202105
立春や屋根は光の滑り台 出利葉孝 202105
立春や昭和二桁胸を張り 和田絢子 春燈 202105
立春の竹林の穂に勢あり 中村紀美子 春燈 202105
立春のあんぱんのへそ深くあり 柿沼盟子 風土 202105
立春の夢のひとつに雨の音 山田健太 風土 202105
立春のサラダに散らす茹で卵 奥田茶々 風土 202105
立春の空そこぬけとなりにけり 森清堯 末黒野 202105
立春の山畑起伏無かりけり 石黒興平 末黒野 202105
立春や冠羽なびかす鷺一羽 加藤静江 末黒野 202105
立春の畑の遠近人の影 佐藤勝代 末黒野 202105
立春立志青年となる一日 澤田英紀 202105
立春やいつものやうに呑む薬 黒澤次郎 やぶれ傘 202105
立春といふ言の葉に弾みあり 山崎貴子 ホトトギス 202106
立春の天地を繋ぐ間歇泉 加賀荘介 202106
百二十四年ぶり立春三日 稲畑廣太郎 ホトトギス 202202
手水舎を立春の注連千切れ飛ぶ 山田六甲 六花 202202
立春や鵯の啄む昨夜の豆 森なほ子 あを 202203
立春やワクチンを待つ群静か 森なほ子 あを 202203
立春の光あつめて水奔る 林昭太郎 202204
立春や新調したる長財布 北城美佐 202204
山門に立春大古織りの町 小林共代 風土 202204
立春と書くも添はざるペンの先 落合絹代 風土 202204
立春大吉寅年の娘は還暦に 落合絹代 風土 202204
立春の花壇に光やはらかに 秋川泉 あを 202204
立春の鳥の羽ばたく水面かな 西岡啓子 春燈 202205
立春やペン先軽く友へ文 種田利子 春燈 202205
立春の師の句おとなふ朝の窓 広瀬克子 春燈 202205
立春やグレーゾーンに居る理由 中西厚子 202205
立春大吉起きがけの首回しけり 能村研三 202205
立春の魚板を叩く音のして 秋山信行 やぶれ傘 202205
宝くじ好きな数字を立春大吉 遠山悟史 京鹿子 202205
立春大吉北北西へ歩き出せ 小島正士 京鹿子 202205
立春の麹の匂ふ蔵の径 田中臥石 末黒野 202205
立春の波押し上ぐる光かな 根本公子 末黒野 202205
立春や老いをぬぎ捨て地図の中 喜田君江 末黒野 202205
立春は暦の上や雲厚く 小林輝子 風土 202205
立春や柵を越えたる水しぶき 雨宮桂子 風土 202205
立春や腹の子腹を蹴りゐるか 善野行 六花 202205
立春の濠に空ゆくものの影 平居澪子 六花 202205
立春や鵯の啄む昨夜の豆 森なほ子 あを 202205
立春やワクチンを待つ群静か 森なほ子 あを 202205
立春大吉縫ひ針床に落としけり 柴崎和男 やぶれ傘 202206
立春の麹の匂ふ蔵の径 田中臥石 やぶれ傘 202207
立春や葉の無き枝に鳩とまり 黒澤次郎 やぶれ傘 202208
立春を心新たに迎へけり 志方章子 六花 202206
立春の富士蒼天を従へて 稲畑廣太郎 ホトトギス 202302
物言はぬ母に立春変り無く 稲畑廣太郎 ホトトギス 202302
立春に託けて寄るワインバー 稲畑廣太郎 ホトトギス 202302
立春→1

 

2023年2月13日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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