冷酒 2  (冷やし酒・冷し酒)      39句

糸底のざらつき少し冷し酒    大塚駒女

泡盛  焼酎  冷や酒

作品
作者
掲載誌
掲載年月
灯してはひとりぞ良けれ冷し酒 田原陽一 201709
冷酒や虚子を偲べば昂りぬ浜 崎素粒子 ホトトギス 201710
冷酒酌みけふの疲れを忘れをり 小野喬樹 馬醉木 201710
ひとり居の熱き思ひを冷酒で 平野多聞 201710
だんべえで軽口飛ばす冷し酒 中村千久 万象 201710
会へば耄の話などして冷し酒 土井三乙 風土 201711
偏屈王の父への奥の手冷やし酒 木戸渥子 京鹿子 201711
吾は薬湯夫には越の冷し酒 玉置かよ子 雨月 201711
とぎれなき霊歌の底で酌む冷酒 丸井巴水 京鹿子 201712
人生に凪のひととき冷し酒 夏生一暁 馬醉木 201808
玉杯に分かつ冷酒や紅緑忌 安立公彦 春燈 201808
冷し酒好漢酔うて熟睡かな 小島昭夫 春燈 201808
冷酒や本家が留守のいとこ会 辻響子 201809
雲は緋に山黒ぐろと冷し酒 松井季湖 201809
詐欺らしきハガキ屆けり冷し酒 須賀敏子 あを 201809
いま老けり背中まるめて酌む冷酒 櫻本武志 末黒野 201810
冷し酒交して解く幡り 山口誠 馬醉木 201811
明太子のほどよき辛さ冷し酒 阿部重夫 末黒野 201904
反骨をいたぶられたる冷し酒 亀田虎童子 201907
冷酒やめよ竹の翁とならむには 石川桂郎 風土 201908
車麸の「おばあちゃん煮」と冷し酒 赤座典子 あを 201908
河原からよばれてゐたり冷し酒 加藤みき 201909
冷酒酌む触れてはならぬ細き指 横山さくら 春燈 201909
冷酒によったふりするDNA 佐久間ひろみ 船団 201910
冷し酒瀞の青さを掬ひあげ 藤原明美 201910
説教の自慢にかはる冷し酒 松下道臣 201912
木の枝を払ひて夕の冷し酒 増田祐司 やぶれ傘 201912
片木盛りの蕎麦のさざ波冷し酒 近藤真啓 春燈 202001
とりどりの冷酒を試すひとりの夜 秋津令 202002
名物は芭蕉豆腐と冷酒 延川五十昭 六花 202009
大過なき一日暮るるや冷し酒 高木邦雄 末黒野 202009
冷酒のコップを握る指太し 安齋正蔵 やぶれ傘 202009
遠き昭和は我らの旬よ冷し酒 千田百里 202010
冷し酒喉の佛に供へけり 谷口一献 六花 202010
夫の忌へ冷酒一献二人の夜 菅野日出子 末黒野 202011
掛軸の師の句の色紙冷酒酌む 小沼ゑみ子 末黒野 202011
ぐい飲みの冷酒ぐびり瀬戸の塩 松川昌義 末黒野 202109
夫の忌に冷酒一杯供へけり 柿原よし子 春燈 202110
田烏が放鳥冷酒免されよ 石川桂郎 風土 202206
幕あひの立ち飲みコーナー冷酒飲む 篠田純子 あを 202207
俳縁は傍目に奇妙冷酒 清水佑実子 202208
冷酒旨し読点のなきをんな坂 井尻妙子 京鹿子 202209
かにかくに冷酒の恋し季節かな 谷口一献 六花 202209
膝崩し気も崩したり冷し酒 渡辺富士子 末黒野 202211
子の長所親の短所や冷酒酌む 山中志津子 京鹿子 202211
冷し酒在所訛の濃くなりし 田部富仁子 202211
席ひとつ空けて冷酒を酌み交はす 日高みち子 やぶれ傘 202212
冷酒→ 1

 

2023年6月15日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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