ポインセチア     235句

ポインセチア愛の一語の虚実かな     角川源義

作品
作者
掲載誌
掲載年月
ポインセチア翔ぶの忘れた黙し鳥 菊池和子 京鹿子 199901
赤きことに満ち足りゐるかポインセチア 大橋敦子 雨月 199902
ポインセチア花舗に双子の乳母車 長谷川翠 馬醉木 199903
典子さんと呼びかけらるるポインセチア 杉浦典子 火星 199903
風と来てポインセチアのやうな人 小澤克己 遠嶺 199903
夫婦にてポインセチアの対を抱く 金國久子 青葉潮 199907
目覚めよと呼ぶ声のありポインセチア 須山つとむ 船団 199908
シャッターの上がりしポインセチアかな 山尾玉藻 火星 199912
ポインセチアに霧吹き銀河濃き夜なり 田中藤穂 水瓶座 200002
永き愛たたへてポインセチア買ふ 小澤克己 遠嶺 200003
ポインセチア髪の豊かな悪女かな 関根洋子 風土 200003
まだ青きポインセチアも予約して 坂井建 ホトトギス 200005
禅寺の庫裏にもポインセチアかな 林裕子 風土 200102
ポインセチアことほぐ曲はピアノにて 小澤克己 遠嶺 200102
ポインセチア染めむらなんどなかりけり 大橋敦子 雨月 200102
昼餐はポインセチアの窓の席 笹倉さえみ 雨月 200102
ポインセチア気侭ぐらしに倦み兆し かとうゆき 銀化 200102
三毛猫やポインセチアのある出窓 三澤福泉 俳句通信 200102
豪華船ポインセチアのどの窓にも 平山八十子 雨月 200103
ポインセチア飾られ街を忙しくす 新開一哉 円虹 200103
ポインセチア置けば心の余白寄る 長山あや 円虹 200103
蒼天を来て一卓のポインセチア 遠藤和彦 遠嶺 200103
ポインセチアこの年飾る『花狩女』 曷川克 遠嶺 200103
人探す視界をポインセチアかな 内田美紗 船団 200105
ポインセチア傘が破れるほどの雨 延原ユキエ 船団 200106
トナカイのくちびるのあとのポインセチア 松山順子 船団 200107
ポインセチアイエス称へる歌響く 大柳篤子 雲の峰 200202
夫を待つポインセチアの緋に倦みて 荒井千佐代 200202
ポインセチア余りにも赤一色な 大橋敦子 雨月 200202
気張らずにポインセチアは魂の色 澤本隆子 200203
揺り椅子を夫留守しをりポインセチア 伊藤多恵子 火星 200203
受付に男が二人ポインセチア 高尾豊子 火星 200203
ポインセチア猫に置く水甘さうな 山田三江子 200203
ほんたうの自分を隠しポインセチア 渡辺みどり 200203
チェロ讃歌ポインセチアのゆるるかに 島すが子 200203
紅茶飲む眉と目ポインセチアかな 中野京子 200203
静かなる記念日ポインセチア購ふ 小澤克己 遠嶺 200203
愛子さまの生誕ポインセチア買ふ 大谷茂 遠嶺 200203
ポインセチア何時から赤に宗旨替 泉田秋硯 200204
天性のあかるさポインセチアかな 橋本良子 遠嶺 200204
ポインセチア少女ソプラノ朗々と 松本アイ ぐろっけ 200204
闘志燃ゆポインセチアの赤が燃ゆ 小林成子 200303
ほろ酔ひてポインセチアに愚痴こぼす 有田蟻太 200303
ポインセチア抱きて夫の帰宅せる 竹内喜代子 雨月 200303
窓辺よりポインセチアの声がして 木根渕成子 遠嶺 200303
幕あがるポインセチアの舞台かな 羽根田和子 百鳥 200303
靴音のポインセチアに来て止まる 佐保美千子 円虹 200303
年つまりポインセチアの目立つ店 金子八重子 酸漿 200303
ゆく人に微笑みかくるポインセチア 三崎由紀子 遠嶺 200304
当麻いまポインセチアの出荷どき 内山芳子 雨月 200401
エスカレーター階ごとにポインセチア 田中敏文 ぐろっけ 200402
鉢に植ゑポインセチアの造花めく 兼子栄子 酸漿 200403
ポインセチア市民の「第九」コンサート 柿沼盟子 風土 200403
ポインセチア咲く教会の児童劇 平田紀美子 風土 200403
ポインセチア鬼門の窓に置いてをく 三枝きぬ子 帆船 200403
ポインセチア赤しカレーに舌を焼き 岡淑子 雨月 200403
占は吉なりポインセチア買ふ 岡淑子 雨月 200403
一部屋をポインセチアの緋が仕切り 遠方靉 遠嶺 200404
ポインセチアふくみ笑ひがどこからか 内藤ゑつ ゑつ 200411
ポインセチアもつとも燃ゆるもの選ぶ 神蔵器 風土 200501
ポインセチア仏間の隅に移しけり 小橋末吉 対岸 200501
ポインセチア念をおしたる発送日 安部知子 帆船 200502
歩道まではみ出すポインセチアかな 佐々木悦子 帆船 200502
自転車の籠にはみ出すポインセチア 信崎和葉 六花 200502
ひとところ日の濃きポインセチアかな 近藤栄治 200502
夜のとばりポインセチアは緋を育て 藤井美智子 対岸 200503
無記名でポインセチアを送らるる ことり 六花 200503
星の窓ポインセチアの独り占め いしだゆか 遠嶺 200503
出窓側のポインセチアや喫茶店 西川久美子 遠嶺 200503
ポインセチアに夫のコロンをかけてやろ 片山タケ子 200503
躊躇つてポインセチアは買はぬまま 瀬下るか 200503
ポインセチアの傍に重ぬる聖歌集 荒井千佐代 200504
蕎麦屋にもポインセチアの似合ふ頃 木村享史 ホトトギス 200505
街の灯もポインセチアに染りたる 稲畑廣太郎 ホトトギス 200512
忙しなくポインセチアに暮るる街 稲畑廣太郎 ホトトギス 200512
軽震を感じてゐたるポインセチア 竹内弘子 あを 200601
ジャズの音ポインセチアを濃くしたり 小林朱夏 200602
ポインセチア童女の瞳妖しうす 西宮舞 200603
ポインセチア頭あづける柱欲し 渡邉美保 火星 200603
大人にはならぬと言ふ子ポインセチア 近藤幸三郎 風土 200603
ポインセチア濹東綺譚に夜を更し 三由規童 雨月 200603
赤を着てポインセチアに負けてをり 長野純顕 対岸 200603
もつと白でありたしポインセチアの白 大橋敦子 ホトトギス 200604
ポインセチアに熱き心をよびもどす 安達風越 雨月 200604
ポインセチア誕生祝の卓飾る 松崎鉄之介 200702
ポインセチア白羽二重の産衣かな 谷村幸子 200703
思ふ口のポインセチアは赤でなし 相良牧人 200703
窓かざるポインセチアのレストラン 坂本知子 酸漿 200703
ポインセチアなじまず新設の医院 服部早苗 200704
聖変化ポインセチアの色に映え 稲畑康太郎 ホトトギス 200712
聖歌今グロリアポインセチア燃ゆ 稲畑康太郎 ホトトギス 200712
夕暮がポインセチアの手前まで 安居正浩 200801
ポインセチアおしやべりスペイン料理店 平佐和子 京鹿子 200801
裏切りをたのしむポインセチアの緋 楠原幹子 200802
ポインセチアばかりが届く火伏札 北川英子 200802
ポインセチアヘ出港の銅鑼響き来る 山本とみを 200802
ポインセチアつひに求めてしまいけり 渡邉紅華 酸漿 200802
ポインセチア今年まだ見ずまなうらに 鈴木榮子 春燈 200803
ポインセチア抱き戛々と幹事来る 大石よし子 雨月 200803
電飾のポインセチアの朱に疲れ 山口天木 雨月 200803
ポインセチア赤は心に灯る色 山田天 雨月 200803
蒼海を見て来しポインセチアかな 遠藤和彦 遠嶺 200803
指細き母なりポインセチア買ふ 岩崎真理子 遠嶺 200805
ポインセチアの赤き繋りの少しあり 福盛悦子 雨月 200805
団欒の出窓やポインセチア置き 鶴岡加苗 200811
燃えて燃えてポインセチアの待つ身かな 宮崎左智子 200901
ポインセチア神話の里の神の恋 橋添やよひ 風土 200901
赤すぎるポインセチアと口紅と 安達実生子 200902
星の夜のポインセチアのひとりごと 新井田晃 遠嶺 200902
子の来る日ポインセチアを溢れしめ 小澤菜美 200903
喉の奥覗かれてをりポインセチア 森ゆみ子 炎環 200903
頼りなき日差しのポインセチアかな 戸栗末廣 火星 200903
乳児の瞳に映りてポインセチア揺れ 河村泰子 ぐろっけ 200903
ひしひしと胸打つ一語ポインセチア 大谷茂 遠嶺 200904
ポインセチア夜は極楽鳥となり 塩路隆子 201001
ポインセチア一夜信徒のごとやさし 小山田子鬼 201002
ポインセチア手の平へ吹く除菌液 坂場章子 201003
ポインセチア日ごと約束重くなる 加藤峰子 201003
ポインセチア昨日とちがふ願ひごと 村岡まち子 201003
晩節やポインセチアは緋を尽くす 石橋公代 春燈 201003
ポインセチアあふるる街のサテライト 竹内慶子 春燈 201003
ポインセチア心病む日の赤強し 山田弘子 ホトトギス 201005
夫の愛しつかとポインセチア受く 小澤徳江 遠嶺 201008
街はもうポインセチアが少し染め 稲畑廣太郎 ホトトギス 201012
さまざまのポインセチァや花舗の前 和田郁子 201102
ポインセチアどこに置いても使者の顔 吉田政江 201102
予約席ポインセチアで仕切らるる 松井志津子 201102
ポインセチア緋色眩しき飾り窓 大橋伊佐子 末黒野 201103
ポインセチア臍も思ひも熱かりし 大島翠木 201103
ポインセチア珈琲カップ一つ置き 山田暢子 風土 201103
雑貨屋のバケツにポインセチアあり 飯出ひでを 201103
ポインセチア夫のいよいよ無口なり 城孝子 火星 201103
ポインセチア部屋の主役となりゐたる 網野茂子 酸漿 201103
ポインセチア愛で置く部屋の暖かし 満川房子 酸漿 201103
ポインセチア買ひて聖夜に近づきし 嶋田摩耶子 ホトトギス 201104
スータンの手に映ゆポインセチアかな 稲畑廣太郎 ホトトギス 201112
脱ぎしものポインセチアの鉢かくす 細野恵久 ぐろっけ 201112
ポインセチア母の体の頼りなし 高倉和子 201201
赤きこと満ちたる自信ポインセチア 田中浅子 201202
ポインセチア赤極まりて暗くなる 小林朱夏 201202
ポインセチア積みて出荷や勝利めく 中田みなみ 201203
ポインセチア心なきこと敢へて言ふ 山本無蓋 201203
ポインセチア提げて碁敵徐に 田伏博子 ろんど 201203
ポインセチア一人一鉢むかいの子 谷村幸子 201203
ポインセチア夫の形見の文机に 戸田澄子 末黒野 201203
生も死もおよそ他人事ポインセチア 藤岡紫水 京鹿子 201203
ポインセチアの真ん中に佇ち嘘ひとつ 塩貝朱千 京鹿子 201203
ポインセチア遺作で埋るわが句帳 佐藤喜孝 あを 201203
並びたるポインセチアの道しるべ 稲畑汀子 ホトトギス 201212
届きゐしポインセチアに旅帰り 稲畑汀子 ホトトギス 201212
階段にポインセチアの一つづつ 田尻勝子 六花 201212
ポインセチア夜をいきいきと港の灯 コ田千鶴子 馬醉木 201301
幸せの真っ赤を買ひぬポインセチア 小澤菜美 201302
ポインセチア階段一段飛ばしかな 吉田政江 201302
ポインセチア強さが決める女らしさ 塩貝朱千 京鹿子 201302
ポインセチアいちにちゆるきものを着て 蘭定かず子 火星 201303
みたぞみたぞポインセチアの下心 瀬川公馨 201303
ポインセチアポインセチアを努めをり すずき巴里 ろんど 201303
三笛に渡船は発てりポインセチア 和田照海 京鹿子 201304
ポインセチア一息に読む悪女伝 吉田葎 201304
逆光のポインセチアを置ける窓 今井千鶴子 ホトトギス 201305
待たされてポインセチアを憎みけり 大久保白村 ホトトギス 201305
ポインセチアビルの二階の郵便局 田嶋洋子 七線譜 201306
教へ子とポインセチアとわが講座 鈴木阿久 201402
ポインセチアまだ見せませぬ赤き嘘 宮崎左智子 201402
ポインセチア詩にいささかの虚を許し 田所節子 201402
太陽もいつか燃え尽くポインセチア 北川英子 201402
宗右衛門町ポインセチアの金彩地 池端英子 ろんど 201403
ポインセチアさみしき顔を外しけり 山口ひろよ 201403
ポインセチア心の燃えしときのこと 近藤紀子 201403
ポインセチア赤々神の愛あれば 岩月優美子 201403
シクラメンポインセチアや広告紙 鎌田慶子 ろんど 201403
出窓にはポインセチアの有ればよし 瓜生堂 ぐろっけ 201403
ポインセチア跨いでよりの強気なり 林昭太郎 201403
ポインセチア赤く鬱々していたる 火箱ひろ 201403
縁側に夜更けのポインセチアかな 岡田香緒里 やぶれ傘 201404
恥ぢらひの色ともポインセチア赤 稲畑廣太郎句帳 ホトトギス 201412
恥ぢらひの色ともポインセチア赤 稲畑廣太郎句帳 ホトトギス 201412
花屋の灯ポインセチアを幽閉す 熊谷ふみを ろんど 201502
玄関に飾る真紅のポインセチア 小林正史 201502
ヴォーリスのチャペルにポインセチアかな 奥田茶々 風土 201502
ポインセチア裏も表もなかりけり 犬塚芳子 201502
鍵隠すポインセチアの緋の中に 懸林喜代次 春燈 201502
ポインセチアちひろの少女五指ひらき 井上石動 あを 201502
ポインセチアわづか並べる花屋かな 廣畑育子 六花 201503
待ち合はすポインセチアの緋に疲れ 阪上多恵子 雨月 201503
自らを鼓舞する嘘をポインセチア 甕秀磨 201503
黙考に気の散るポインセチアかな 近藤喜子 201503
純潔のポインセチアに窓辺の陽 伊藤憲子 201503
ポインセチア叫んでみたき日なりけり 浅木ノヱ 春燈 201503
伏線をたぐりあぐねてポインセチア 和田照海 京鹿子 201504
ポインセチア卒寿といふは適齢期 土屋草子 ろんど 201504
籠りゐてポインセチアの赤増しぬ 平居澪子 六花 201504
自らを鼓舞する嘘をポインセチア 甕秀麿 201602
店頭にポインセチアの真盛り 長崎桂子 あを 201602
ポインセチアこんなに華麗なる嘘を 小林陽子 201603
忘れゐし初心真白きポインセチア 塩貝朱千 京鹿子 201603
ポインセチア相聞といふ熱きもの 北川孝子 京鹿子 201603
ひよめきへ真つ赤なポインセチアかな 高野春子 京鹿子 201603
ポインセチア心に余熱ありにけり 岩月優美子 201603
自動ドア開く度の風ポインセチア 井浦美佐子 201604
ポインセチア真赤百歳越ゆる館 山田夏子 雨月 201604
ポインセチア京の舞妓の厚化粧 石原孝人 京鹿子 201701
ポインセチアこんなに華麗なる嘘を 小林陽子 201701
憎悪とも愛ともポインセチア炎ゆ 林昭太郎 201702
ポインセチア甘え鳴きする鳩時計 藤岡紫水 京鹿子 201703
花舗に並むポインセチアの紅と自 岡淑子 雨月 201703
今日からはポインセチアを飾る窓 安藤久美子 やぶれ傘 201703
変換キー死は詩と出でてポインセチア 大塚文枝 京鹿子 201801
ポインセチア待たされること慣れた犬 笹村恵美子 201803
ポインセチア窯よりピザの掬はるる 根橋宏次 やぶれ傘 201803
ポインセチア花屋はドアを開け放ち 丑久保勲 やぶれ傘 201803
コンサートロビーにポインセチアかな 秋山信行 やぶれ傘 201803
紙幅尽きポインセチアが宙ぶらりん 井上菜摘子 京鹿子 201803
ポインセチアここは青山一丁目 杉本薬王子 風土 201803
ポインセチア愛の讃歌に酔うている 江島照美 201804
コンサートロビーにポインセチアかな 秋山信行 やぶれ傘 201804
ポインセチア硝子なきかに拭き上ぐる 田岡千章 201806
ポインセチア出窓に飾り回復期 天谷翔子 201806
ポインセチアの横にしばらく乳母車 谷口摩耶 201901
火球今刹那に尽きぬポインセチア 篠田純子 あを 201902
残業を嫌とは言へずポインセチア 柿沼盟子 風土 201902
手に持つてポインセチアの置き処 高橋まき子 風土 201903
葉は花を欺きポインセチア赤 内藤静 風土 201903
弱気吹き飛ばすポインセチア真つ赤 内山照久 201903
悔い改めてゐるポインセチアの前 辻水音 201903
ポインセチア百万鉢のカテドラル 稲畑廣太郎 ホトトギス 201912
灯すよりポインセチアのチャペルかな 稲畑廣太郎 ホトトギス 201912
ポインセチア炎ゆ煉瓦館の一灯 安田優歌 京鹿子 202003
だからつてポインセチァヘ地味になど 井上菜摘子 京鹿子 202003
ポインセチア幾百瞳乾きくる 塩貝朱千 京鹿子 202003
窓際の憂鬱ポインセチア つじあきこ 202003
ポインセチアきびきび皿をさげていく たかはしすなお 202003
ポインセチア火の海のごと花卉市場 辻由紀 雨月 202003
ポインセチア一憂過ぐる面ほてる 渡部良子 馬醉木 202003

 

2020年12月15日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。