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妻に手をにぎられてゐる朧かな   小倉湧史   受洗せり

おぼろ  

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書その他
摩天楼孤高忘るる朧の夜 峰崎成規 201605  
鏡の中の時計を見てる夕朧 小嶋洋子 201605  
入港す島けぶるとも朧とも 田川美根子 201605  
見とどけてよりの逢瀬を朧にす 丸井巴水 京鹿子 201605  
朧夜の岩に食ひ入る佛たち 山本則男 201605  
朧夜の不意に眞砂女の割烹着 井上信子 201605  
終列車見送る影の朧かな 柴崎富子 春燈 201605  
昏れ急ぐ影より朧はじまりぬ 岩月優美子 201605  
鬼瓦朧に見ゆる夜なりけり 後藤マツエ 201605  
円卓の老酒まはす朧の夜 根橋宏次 やぶれ傘 201605  
朧夜の触れてみたきは鯉の髭 水野恒彦 201606  
朧夜の玉子スープの透けにけり 吉田政江 201606  
老兵と気付かず生きて朧かな 能美昌二郎 201606  
朧夜の家のまはりを歩きけり 三上程子 春燈 201606  
朧なる通夜に無官の名刺出す 丸井巴水 京鹿子 201606  
中空の魔女の爪めく月朧 大政睦子 京鹿子 201606  
朧夜や語りかけくる埴輪の眼 芝田幸惠 末黒野 201606  
余生とはまだ先の事月朧 福田禎子 末黒野 201606  
朧夜や暫し心を委ねたし 中谷未知 末黒野 201606  
朧夜の中に蹴りたる小石かな 本間せつ子 末黒野 201606  
薄刃庖丁研ぎ光らせて夜の朧 玉置かよ子 雨月 201606  
記紀の世へ踏み入るかとも夕朧 間宮あや子 馬醉木 201606  
千体の御仏千手の朧かな 久布白文子 馬醉木 201606  
朧夜や暗渠となりし泪橋 萩庭一幹 馬醉木 201606  
太閤の世へと水脈曳き舟朧 古賀しぐれ ホトトギス 201607  
城囲みビルてふ空の陣朧 古賀しぐれ ホトトギス 201607  
陣太鼓朧の海へ打ち込めり 福島せいぎ 万象 201607  
朧夜の湯の香引き摺る下駄の音 谷口直樹 万象 201607  
並木みち何か鳴いてをり朧 井上信子 201607  
小面の一瞬鬼女となる朧 加藤峰子 201607  
くちずさぶソルヴェーグの唄海朧 山口ひろよ 201607  
経文に句読点なき朧かな 足立良雄 201607  
経文に句読点なき朧かな 足立良雄 201607  
逝きし子の蹤き来る思ひ月朧 鈴木漱玉 馬醉木 201607  
サーファーの海鳥めける夕朧 小林陽子 201607  
読終へて自問自答や朧月 深川敏子 春燈 201607  
国生みの島を包める朧かな 堀井英子 雨月 201607  
島の灯のまたたきて点く朧かな 落合絹代 風土 201607  
洩るる灯のみな朧なる家路かな 松本三千夫 末黒野 201607  
時もたぬ波くりかへす朧かな 黒滝志麻子 末黒野 201607  
朧夜や配水管のひとりごと 松田泰子 末黒野 201607  
さなきだにうるむ老いの眼朧月 森清堯 末黒野 201607  
橋朧むかしむかしを古き地図 安藤久美子 やぶれ傘 201608  
朧夜や遠く読経の聞こえくる 秋山信行 やぶれ傘 201608  
朧夜の髪湿りきぬ浜通り 森清信子 末黒野 201608  
月朧雲もおぼろに宿の玻璃 安斎久英 末黒野 201608  
送り出て残る静寂や朧月 加藤静江 末黒野 201608  
異郷にて仲麻呂となる朧月 伊吹之博 京鹿子 201608  
一湾の朧曳きゆく舟一つ 吉田順子 201608  
真夜中の猫は朧を食べてゐる 有松洋子 201608  
このごろは朧三昧わろたわろた 中島陽華 201608  
古図の毛馬淀の堤の草朧 山田夏子 雨月 201609  
物の怪を鎮め吉野の夜の朧 木村享史 ホトトギス 201610  
み吉野の朧を人か獣か 木村享史 ホトトギス 201610  
ボヤという子猫のなまえ朧月 寺田良治 船団 201612  
朧の夜われにも欲しき心柱 栗原公子 銀の笛 201612  
朧夜やみよし野星に包まれて 稲畑廣太郎 ホトトギス 201701  
島影に軋む艪音も朧の夜 河野由美 馬醉木 201701  
夫在れば金婚式や朧月 渡辺やや 風土 201701  
朧夜の夫にあづける角ひとつ 鈴鹿呂仁 京鹿子 201703  
消えさうに消えさうにあり朧月 稲畑汀子 ホトトギス 201704  
齟齬も又朧と承知してしまふ 稲畑汀子 ホトトギス 201704  
又逢へて朧ならざる月日あり 稲畑汀子 ホトトギス 201704  
生涯の朧の日々にある忌日 稲畑汀子 ホトトギス 201704  
ほつほつと過去語り出す人朧 稲畑廣太郎 ホトトギス 201704  
朧夜やみよし野星に包まれて 稲畑廣太郎 ホトトギス 201704  
川幅といふ対岸の朧かな 稲畑廣太郎 ホトトギス 201704  
手を挙げでわかれ別れや月朧 沼田巴字 京鹿子 201704 朧→ 1

 

2017年4月26日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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