温め酒 3       36句

子の頃のねえやは菊や温め酒   森澄雄   花間

熱燗  温め酒  燗酒

作品
作者
掲載誌
掲載年月
温め酒下戸もこの香に誘はれ 加藤みき 201712
注し注され尽きぬラリーの温め酒 森村江風 201801
現世には弟とふたり温め酒 栗山恵子 雨月 201801
同じ録画同じ会話の温め酒 赤座典子 あを 201801
温め酒注いでつがれて誕生日 岡真紗子 201801
まぼろしの荷風御膳や温め酒 石橋邦子 春燈 201802
手繰り食む蕎麦の美味さや温め酒 宮崎他異雅 末黒野 201802
背中より人は老いゆく温め酒 藤井啓子 ホトトギス 201803
温め酒過去となりゆく昨日かな 稲畑廣太郎 ホトトギス 201810
温め酒齟齬もろともに飲み干せり 稲畑廣太郎 ホトトギス 201810
心とは温め酒で癒ゆるほど 稲畑廣太郎 ホトトギス 201810
すぐ過去となりゆく今宵温め酒 土屋啓 馬醉木 201811
役者絵の鼻は写楽や温め酒 小笠原妙子 201811
忌を修し安堵の疲れ温め酒 大室恵美子 春燈 201812
昭和には佳き男ゐし温め酒 大西乃子 201905
看護師の唇触れし温め酒 植田かつじ 船団 201906
肩寄せて屋台で交す酒温し 谷口一献 六花 201911
いまどきのチンと音する温め酒 荻布貢 201911
健やかに忘れて暮す温め酒 西村梛子 馬醉木 201911
温め酒に病何処かに消えてゆき 大日向幸江 あを 201912
風呂上がり病追いやる温め酒 大日向幸江 あを 202001
ぐい呑は備前火襷温め酒 岡尚 風土 202001
分からんでもないと継ぎ足す温め酒 石田静 202001
温めし新酒を酌むや浜の宿 延川五十昭 六花 202001
娘には無口な父や温め酒 佐藤信子 春燈 202001
みちのくの訛溶け込む温め酒 木暮陶句郎 ホトトギス 202003
温め酒令和寿ぐものとして 稲畑廣太郎 ホトトギス 202010
泊雲と龍子の縁温め酒 稲畑廣太郎 ホトトギス 202010
温め酒確と温めて五十年 梅田武 末黒野 202102
この後の事も聞きたし温め酒 星野椿 ホトトギス 202103
温め酒あたため酒と言ひながら 根岸善行 風土 202112
いくつかは叶ひし夢や温め酒 吉村涼子 202201
なつかしきものに年尾忌温め酒 岩岡中正 ホトトギス 202203
身の上を少し話して温め酒 吉田悦子 202205
温め酒入日を酔わす遠嶺あり 松本鷹根 京鹿子 202209
人肌の恋しくなりて温め酒 高橋宜治 やぶれ傘 202212
温め酒→1

 

2023年1月12日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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