短 夜 1      364句

短夜や空とわかるゝ海の色    几董

短夜  明早し

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書その他
短夜のサッカー負けてしまひけり
神蔵器
風土
199808
 
短夜や歳時記の友皆逝きて
五十嵐播水
ホトトギス
199810
 
短夜の父の腕の母逝けり
竪岩百合子
199810
 
短夜のやはらかすぎる枕かな
坂本敏子
京鹿子
199810
 
短夜の御堂筋線の落し物
朝倉晴美
船団
199811
 
短夜の枕は音のいづみなす
頓所敏雄
199907
 
短夜や姉の継ぎ足す通夜の燭
田原文枝
風土
199909
 
短夜の山を離るる鷹一つ
村岡悠
199909
 
短夜や夫を囲みて誓ふ事
安田悦子
円虹
199909
 
短夜のみじかき夢に母ゐたり
大畑善昭
199909
 
短夜の稿継ぐレモンなど絞り
岡本眸
199909
 
短夜や灯の廻廊は波に浮き
長谷川閑乙
馬醉木
199910
 
短夜の岩にとびつく波がしら
伊東みのり
遠嶺
199910
 
短夜の枕辺にある新書の香
川端和子
遠嶺
199910
 
鳥籠にシーツをかける短夜や
堀真知子
海程
199910
 
短夜の島の酒場になじみをり
花藤原照子
199911
 
短夜の迷路の夢に疲れけり
坂井まさき
六花
199911
 
短夜や空閨などと今さらに
能村登四郎
芒種
199911
 
短夜やわが身の奥の細い道
吉田透思朗
海程
199912
 
短夜や四国の空のめづらしき
秋山深雪
船団
199912
 
短夜の夢途切れたりディープキス
川副民子
船団
199912
 
短夜の醒めて嵩なき手足かな
田中藤穂
水瓶座
200002
 
短夜やこむらがへりの左足
松木知子
ヒッポ千番地
200004
 
短夜や明日といふ日のなき如く
稲畑汀子
ホトトギス
200006
 
短夜や卍につめし青畳
栗栖恵通子
200008
 
滴々と点滴短夜を刻む
朝妻力
俳句通信
200008
夏風邪にて一日伏す
短夜の門灯を点け忘れをり
當麻幸子
俳句通信
200008
 
鶏鳴や短夜の夢つながらず
岡本明美
俳句通信
200008
 
短夜の浮桟橋がぐづぐづいふ
下村志津子
銀化
200008
 
短夜やおほかた女遺されて
矢島久栄
200009
 
短夜や旅に集めし箸袋
金丸ふみ香
風土
200009
 
短夜の般若の面てはづれをり
栗栖恵通子
200009
 
短夜のおかめいんこの瞼なり
奥田節子
火星
200009
 
短夜に背な丸くして読みふける
中野辰子
いろり
200009
 
短夜を白衣ひらりと皆既月食
浜口高子
火星
200010
 
短夜や甕に水はる台所
市川英一
遠嶺
200010
 
短夜を亡き夫語り酌み交す
笠原フミ
酸漿
200010
 
短夜や胸に伏せたる今月号
中原幸子
遠くの山
200010
 
短夜や昏睡さむることもなく
志賀青柿
ホトトギス
200011
 
くるぶしの上を短夜の水深
渡部ひとみ
船団
200102
 
地震ありしこと短夜でありしかな
稲畑汀子
ホトトギス
200105
 
おばんですに始まる短夜の宴
稲畑廣太郎
ホトトギス
200105
 
短夜や短く訪はん用一つ
柴原保佳
円虹
200106
 
短夜や芭蕉庵跡汐差しぬ
柚口満
春耕
200107
 
短夜の闇より現れて富士となる
稲畑汀子
ホトトギス
200107
 
短夜の海月の如く白くゐる
山尾玉藻
火星
200107
 
短夜や潮騒ひびく島泊り
阿波谷和子
俳句通信
200107
 
オペラ座を出て短夜の石畳
河野彩
春耕
200107
 
呼吸あへぐと聞きし短夜寝られずに
松崎鉄之介
200107
 
短夜や童話の世界おそろしき
平田倫子
百鳥
200108
 
短夜や夢にもならぬ夢を見て
保坂加津夫
いろり
200108
 
短夜の夢のくちびるやはらかし
保坂加津夫
いろり
200108
 
空港へ短夜のバスのひた走る
山本潤子
いろり
200108
 
短夜やぐっすり眠ることばかり
篠田三七子
いろり
200108
 
短夜の夢の終りに句を拾ふ
高橋英子
ぐろっけ
200108
 
短夜やわが歳時記のめくれぐせ
石田邦子
祭笛
200109
 
城照らす灯を短夜に残しけり
宮津昭彦
200109
 
短夜をちひさき旅の支度かな
浜崎良彦
円虹
200109
 
短夜や夢のまはりが白くなる
浜崎良彦
円虹
200109
 
パソコンに挑む短夜二人して
小橋安子
いろり
200109
 
短か夜や夢にまで出た俳句かな
熊谷みどり
いろり
200109
 
母在さぬだけや短夜常のごと
河野美奇
ホトトギス
200110
 
短夜の枕二つを重ねけり
城尾たか子
火星
200110
 
短夜を子と語らへば窓に月
小石秀子
酸漿
200110
 
短夜や死にゆくものに添寝せむ
沼田巴字
京鹿子
200112
 
短夜のファド唄ふとも叫ぶとも
龍神悠紀子
200201
 
短夜の若衆ささらを習ひをり
春田淳子
春耕
200202
 
短夜や我に術なく添寝のみ
中田征二
ぐろっけ
200202
 
短夜やおわらのロケを遠く見て
朝妻力
雲の峯
200207
 
短夜をなほ短くし釣りの宿
まついひろこ
銀化
200207
 
短夜や栞紐なき文庫本
山中宏子
200208
 
短夜も寝あます齢となりにけり
宮城白路
風土
200208
 
どこよりもしづかな短夜の巨木
篠原俊博
銀化
200208
 
短夜のつながつてゐる耳と口
篠原俊博
銀化
200208
 
短夜のセーヌ河畔の旅寝かな
高橋照子
雨月
200208
 
短夜をナースの声に目覚めけり
長山野菊
雲の峰
200208
 
短夜のあけ方冷ゆる厨窓
南栄海
酸漿
200208
 
短夜やインナハーバーの大道芸
吉成美代子
あを
200208
 
短夜やサルファー山へは二〇時に
須賀敏子
あを
200208
 
短夜や婚の荷積まる八畳間
大山文子
火星
200209
 
短夜や椰子の葉の揺れ明けそむる
中川二毫子
遠嶺
200209
 
短夜の溺れて辭海深きこと
中原道夫
銀化
200209
 
短夜の言葉えらびて子を諭す
吉川智子
200210
 
やじ馬の主婦分け短夜の救急車
本山卓日子
京鹿子
200210
 
短夜や盲ひしのちは夢鮮やか
鎌田篤
雨月
200210
 
短夜の小さき旅の灯消し惜しみ
橋本絹子
円虹
200210
 
短夜のふるさとにをり水の音
戸栗末廣
火星
200210
 
短夜やチュンチュンチチチお早うさん
蔵本博美
ぐろっけ
200210
 
短夜や端山に朝日上りきし
宮地玲子
円虹
200211
 
短夜や原稿急かされゐる人に
稲畑廣太郎
ホトトギス
200306
 
短夜の稿債捌きゆかんかな
稲畑汀子
ホトトギス
200306
 
短夜や明日をたのみて仕事置く
稲畑汀子
ホトトギス
200306
 
短夜や旅馴れてゐし旅疲れ
稲畑汀子
ホトトギス
200306
 
短夜や港の笛は沖へ抜け
鷹羽狩行
200307
 
短夜の隣家へ分かつ釣果かな
鷹羽狩行
200308
 
短夜や再会約すクラス会
吉川ハマ子
築港
200308
 
夜話や児は短夜をすやすやと
山口マサエ
雲の峯
200308
 
短夜のワインの余韻山ホテル
黒川悦子
円虹
200309
 
短夜を早寝の山の旅続く
安永幽山
円虹
200309
 
短夜の安らぎに居て疲れをり
佐藤悦子
百鳥
200309
 
短夜の夢とうつつのあはひに居
稲岡長
ホトトギス
200310
 
短夜の何もせぬ間に刻すすむ
粟津松彩子
ホトトギス
200310
 
短夜や祝ぎつつ偲ぶ人のあり
千原叡子
円虹
200310
 
モーニングコール短夜明けてゐし
丸川越司
円虹
200310
 
短夜のふたりに敬語ほどの距離
宇野友梨
200310
 
短夜のあなたは大人だと気づく
宇野友梨
200310
 
短夜のその優しさが痛くなる
玉川梨恵
200310
 
短夜や明日の私へ残すメモ
玉川梨恵
200310
 
短夜の消灯時間来て消せる
塩川雄三
築港
200310
 
短夜やわが生涯の病魔見し
松本圭二
ホトトギス
200311
 
短夜の旅の枕の髪ひとすぢ
四宮一子
200311
 
短か夜の短き夢のつぎはぎに
内山千代子
帆船
200312
 
短夜や息子は昼の貌のまま
山元志津香
八千草
200401
 
短夜の旅立はやも明けてをり
稲畑汀子
ホトトギス
200406
 
短夜の一人机辺に親しみて
稲畑汀子
ホトトギス
200406
 
短夜の列車鎌倉へと急ぐ
稲畑廣太郎
ホトトギス
200406
 
短夜の机かたづけまた使ふ
鷹羽狩行
200407
 
短夜や人のかたちの素焼壺
鷹羽狩行
200407
 
短夜の内鍵かけて寝てしまふ
伊藤白潮
200408
 
橋わたる短夜の灯をひとつ得に
豊田都峰
京鹿子
200408
 
短夜や昨日の憂さは今日持たず
岩崎憲二
京鹿子
200408
 
短夜や看取らるる人看取る人
山田暢子
風土
200408
 
短夜は泣き足らぬかな夜泣き石
橘澄男
山景
200408
 
短夜の大言海を閉じにける
栗栖恵通子
200409
 
短夜の京劇悟空大あばれ
木暮剛平
万象
200409
 
短夜の小児病棟面会簿
中嶋陽子
風土
200409
 
短夜や往きつ戻りつ歎異抄(たんにしよう)
若山実
京鹿子
200409
 
短夜の映画ひばりの子役ぶり
河合佳代子
栴檀
200409
 
短夜や心に沁みる友の文
八代清子
200409
 
短夜やレイ・チャールズの訃を伝ふ
服部満
草の花
200409
 
短夜の夢にいづこか鶏鳴けり
村井洋子
酸漿
200409
 
短夜の首ふつて夢払ひけり
櫨木優子
200409
 
短夜を逢ひに来てすぐ帰る時間
玉川梨恵
200409
 
短夜の力ーテン膨らませる風
玉川梨恵
200409
 
短夜の弁当箱を洗ふ役
瀬下るか
200409
 
短夜のやまんば狼のこゑ忘れ
中島陽華
200410
 
短夜のみぢかき足を伸ばしけり
谷口佳世子
200410
 
短か夜も悪夢は長し覚む安堵
岩崎憲二
京鹿子
200410
 
短夜のパソコン軋む音残す
増田祐三
帆船
200410
 
短夜や退屈な本読んでをり
鳴海清美
六花
200411
 
短夜の心定まらぬままに明け
松井洋子
ぐろっけ
200411
 
短夜の夢の入口たたく雨
山元志津香
八千草
200412
 
短夜の妻が駈けよる車椅子
吉原一暁
200501
 
朝日差し込むまで短夜を熟寝
稲畑汀子
ホトトギス
200506
 
星空を仰ぎ短夜はじまれり
稲畑汀子
ホトトギス
200506
 
短夜の夢のをはりに人買舟
石田阿畏子
馬醉木
200508
短夜や明日は突然やつてくる
倉持梨恵
200508
短夜や眠りの壼に落ち難く
山田夏子
雨月
200508
短夜の駐車場より鶏の声
鈴木石花
風土
200508
短夜や葉ずれの音を夢に入れ
坂口美代子
河鹿
200509
短夜の夢に師とあふ喜雨亭忌
根岸善雄
馬醉木
200509
短夜や夢の途切れの中にゐて
柳生千枝子
火星
200509
短夜の音二階より降りきたる
伊藤多恵子
火星
200509
短夜や指差確認の電車発つ
平田紀美子
風土
200509
短夜の寝息はいつも君が先
倉持梨恵
200509
平積みの書を短夜の旅に買ふ
田中清之
百鳥
200509
相弟子と亡き師を語る短夜かな
木原紀幸
河鹿
200510
短夜や書いておどろく母の齢
深澤厚子
馬醉木
200510
短夜の腕の小蟲吹き飛ばす
武内沢仙
遠嶺
200510
短夜の忘れてゆきし夢ひとつ
鷹羽狩行
200606
短夜の白き高原に汽車渇す
瀧春一
瓦礫
200606
短夜のスフインクスにでもなるか
栗栖恵通子
200606
埋没林太古の夢を短夜も
新田純子
四葩
200607
短夜や旧約聖書に革栞
中出敦子
200608
短夜や酸素ボンベの音のみす
大橋晄
雨月
200608
久々に語る姉妹の短夜ぞ
宇根綾子
二輪草
200606
短夜の枕に籠めし素馨かな
細江久美子
春燈
200609
短夜に明日へ繋ぎし命あり
荻野寿子
四葩
200609
短夜の電話に興じ師弟なり
長沼三津夫
200608
短夜の旅寝にあれば由布ヶ岳
蓮尾あきら
風土
200609
短夜の振舞酒が利いて来る
高橋澄子
200609
短夜のサーフィンに挑む二人あり
小平恒子
酸漿
200609
短夜のみぢかき夢の故郷かな
田所洋子
雨月
200609
短夜や半襟替ふる喪の灯下
落合絹代
雨月
200609
短夜や言はれて書けり遺言書
岡本尚子
200609
短夜や入江にこもる波の音
近藤ちか子
200610
短夜を追はれしごとくねまるなり
滝川あい子
雨月
200611
短夜の夢に病夫を負ひ歩く
田中藤穂
あを
200611
短夜であること忘れ旅にあり
稲畑汀子
ホトトギス
200706
短夜の夢絶たれたる空しさよ
柳生千枝子
火星
200707
短夜の目覚め独りは堪え難し
柳生千枝子
火星
200707
短夜や寝相それぞれ五人部屋
松嶋一洋
200708
短夜の付箋のもえぎうつくしき
瀬戸悠
万象
200708
短夜の裏戸出でゆく煙草の火
丸山照子
火星
200708
短夜の稿の半ばを峠とも
長沼三津夫
200708
短夜の更けてまどろむ水枕
吉沢陽子
200709
短夜の預りし子のうす瞼
高尾豊子
火星
200709
伽椰琴カヤグムのアリラン短か夜の宴
木暮剛平
万象
200709
短夜の夢の中なる英会話
山本浪子
風土
200709
友どちと会ふや短夜なほ短か
竹内喜代子
雨月
200709
短夜の肩抱きくれし夢のほ
上林孝子
200709
短夜のずつと動いてゐる手足
倉持梨恵
200710
短夜のエレベーターの昇る音
忌瀬戸悠
風土
200710
短夜の寝言に返事してゐたる
土井田晩聖
万事
200711
短夜を笑顔の兄と夢別れ
羽生きよみ
ぐろっけ
200711
星々の潤む短夜なりしかな
田治紫
ホトトギス
200712
短夜や減らしては足す旅衣
今川千鶴子
春燈
200801
短夜の父よ河原に風の吹く
岡本高明
船団
200801
午前二時短夜の恋動き出す
稲畑廣太郎
ホトトギス
200805
雨止まぬまま短夜でありにけり
稲畑汀子
ホトトギス
200805
短夜や夢のつづきは追ふまじく
稲畑汀子
ホトトギス
200806
短夜の靴札君と分ち合ひ
稲畑廣太郎
ホトトギス
200806
短夜や七回裏の甲子園
稲畑廣太郎
ホトトギス
200806
短夜や瀬戸の島影浮きあがる
邑橋節夫
菊揃へ
200806
短夜の無音で進行するドラマ
瀬下るか
200808
短夜の教鞭振ふ夢のちち
禰寝瓶史
京鹿子
200808
短夜の夢又夢を繋ぎゐて
高橋照子
雨月
200808
短夜の欄間に波と浜千鳥
根橋宏次
やぶれ傘
200808
短夜の宿の廊下に染みひとつ
大島英昭
やぶれ傘
200808
短夜の単行本のエピローグ
萩原渓人
やぶれ傘
200808
パソコンは駄目短夜の眼の白み
澤田緑生
馬醉木
200809
短夜の考に寄り添ひ母老いぬ
杉山哲也
馬醉木
200809
短夜やナースの歩み音のなく
成宮紀代子
200809
短夜や解きて咥ふしつけ糸
菊地光子
200809
短夜の水をはなるる羽音あり
宮川みね子
風土
200809
短夜や逝きし人の面次々と
舩越美喜
京鹿子
200809
短夜の水のごとくに明けにけり
山田六甲
六花
200809
短夜やうなづくだけの子の会話
長谷川いづみ
炎環
200809
短夜や起きだして飲む胃のくすり
山田庫夫
炎環
200809
短夜を起きて水飲む寿
村越化石
200809
現れし短夜の星別れ惜し
安原葉
ホトトギス
200810
短夜や下品下生の吾も仏
長山あや
ホトトギス
200810
短夜の夢と知りつつ結びたし
岩垣子鹿
ホトトギス
200810
短夜の涼しと思ふところまで
岩垣子鹿
ホトトギス
200810
短夜や庭に螢が来た話
林陽子
万象
200810
短夜の渡る瀬音や平家墓
荻野嘉代子
春燈
200810
短夜や瞑りてラジオ深夜便
土井ゆう子
風土
200810
短夜を精一杯の蛍の火
牧原佳代子
酸漿
200810
短夜の現よりうつつらしき夢
高橋道子
200810
短夜の余生消えゆく時とあり
竹下陶子
ホトトギス
200811
短夜や追憶のひと眼裏に
中西蘭子
炎環
200811
短夜の屋根を過ぎゆく雨の音
川崎よしみ
200811
吾の他に短夜を知る妻と母
瀧春一
深林
200901
短夜をぞんぶん使ひ手紙書く
野沢しの武
風土
200903
快晴のまこと短夜なりしかな
稲畑汀子
ホトトギス
200905
短夜や家居楽しむ夜更かしも
稲畑汀子
ホトトギス
200906
短夜の明日の旅路のととのへり
稲畑汀子
ホトトギス
200906
総会も済み短夜の旅となる
稲畑汀子
ホトトギス
200906
短夜や眠れぬままに鴉声
竹内悦子
200908
短夜や研修医師の無精髭
山崎ゆき子
炎環
200908
短夜や幻想曲の薬指
大畠響
炎環
200908
蛾の翅に瞬き明くる短夜かな
ことり
六花
200908
短夜やアンティークドールのガラスの瞳
藤本る衣
炎環
200909
短夜の本の扉の花押かな
安藤久美子
やぶれ傘
200909
短夜の夢へ見えざる扉を閉ざす
大畑善昭
200909
透明と白とのあはひ短夜の
佐藤喜孝
あを
200910
短夜を通し稽古の芝居小屋
熊谷尚
200911
短夜の雑巾一枚二枚かな
竹内悦子
200911
短夜や探しあぐねてゐる如意樹
冨松寛子
200911
短夜の百選の水汲みにゆく
中山純子
万象
200911
短夜や本気にしたる君の嘘
稲畑廣太郎
ホトトギス
201003
短夜といふ君とゐる不思議かな 稲畑廣太郎 ホトトギス 201006  
短夜の夢の欣一髪黒し 大坪景章 万象 201008 新宿で「風」の会
短夜や絵巻はころがして開く 千田百里 201008  
短夜を看取りの仮眠魘さるる 品川鈴子 ぐろっけ 201008  
短夜の影を斜めに病む人よ 加藤峰子 201008  
短夜や指で繰るもの玩具めく 赤座典子 あを 201008  
短夜やメール返信儘ならず 笠井清佑 201009  
短夜や時差はろばろと子の電話 小澤菜美 201009  
短夜やインクの切れしボールペン 高橋泰子 201009  
短夜の分娩室の丸時計 雨宮桂子 風土 201009 付き添ひて
短夜の降りるばかりの夢の階 福永尚子 ろんど 201009  
短夜に扶けられたる看取りかな 片岡良子 雨月 201009  
短夜の多くの人の夢を見て 高森弘 201010  
短夜の溲瓶の用にベルを押す 大畑善昭 201010  
短夜に残して来たる長き夢 岩永充三 201010  
短夜を余すことなく眠り切る 貝森光洋 六花 201010  
短夜の醒めて我が家に居る不思議 今村征一 ホトトギス 201011  
短夜の夢に逢ふ人声の無し 井口初江 酸奬 201011  
短夜を励み来られし日々ありて 稲畑汀子 ホトトギス 201105 辻千緑 順子様句集
短夜の寝足りし朝でありしかな 稲畑汀子 ホトトギス 201106  
短夜や幾たび同じ人の夢 コ田千鶴子 馬醉木 201108  
短夜や時刻表即愛読書 藤原繁子 春燈 201108  
短夜のラジオは恋の歌ばかり 小田明美 春燈 201108  
短夜の明くる加減を奈落にて 柳川晋 201108  
短夜のかけ違えたるボタンかな 吉田希望 201109  
岸洋子聴く短夜のユーチューブ 平野みち代 201109  
短夜や今日を忘るるために読む 相良牧人 201109  
短夜のルーペでさがす江戸古地図 貝路紅沙 京鹿子 201109  
短夜の柱すくなき空港よ 細川洋子 201109  
短夜や硯の海の反魂香 西村純太 201109  
短夜の早暁に鳴る猿おどし 谷口俊郎 201110  
短夜の夢のとぎれを惜しみけり 伊藤憲子 201110  
短夜の病廊長き担送車 中沢三省 風土 201110  
短夜やすだれ越しなる港の灯 安立公彦 春燈 201110  
点滴のリズムの短夜を刻む 阪上多恵子 雨月 201110  
短夜や幾度も変ふる水枕 荻野加壽子 万象 201110  
短夜や指が覚えてゐるピアノ 山田佳乃 ホトトギス 201111  
短夜の月を仰ぎて離れ住む 今橋眞理子 ホトトギス 201111  
短夜を来たる列車のひとつ着く 井上浩一郎 ホトトギス 201111  
ひとつ見つけてひとつ失くす短夜 ことり 六花 201111  
クスリを並べてゐる短夜である ことり 六花 201111  
短夜の湖畔の宿り宴果て 稻畑汀子 ホトトギス 201207  
短夜を惜しむごと赤き星低く 池内とほる かさね 201207  
短夜のあけの神秘や日のリング 伊東和子 201208  
短夜の電子書籍の「須磨」「明石」 奥田茶々 風土 201208  
短夜やナースは靴の音を秘め 小川玉泉 末黒野 201208  
短夜の深き眠りや旅終へて 今井妙子 雨月 201208  
短夜のしらじら明ける湖畔かな 小西和子 201209  
短夜の早や月明の漁師町 安立公彦 春燈 201209  
短夜や思ひ出のみな寸詰まり 辻直美 201209  
短夜のオリエント急行終着駅 中村洋子 風土 201209  
短夜や幼き寝息胸に触れ 平居澪子 六花 201209  
短夜の汀に揺るるゴムボール 涼野海音 火星 201209  
短夜やメダルに老のハイタッチ 中村ふく子 201210  
短夜に読書すすめる波の音 山本達人 かさね 201210  
短夜や音はや洩るる典座寮 藤原たかを 馬醉木 201210  
短夜の夢に珍らし亡夫微笑ふ 古井公代 ぐろっけ 201210  
短夜を注ぎ込んでゐる嵌め絵かな 田村園子 201210  
短夜をころがしてゐる眠りかな 服部早苗 201210  
短夜のカーテンコール続きけり 山田佳乃 ホトトギス 201211  
短夜や地球の裏のタンゴ聴く 雲所誠子 風土 201211  
短夜の夢かうつつか浮御堂 小島昭夫 春燈 201212  
短夜を使ひ切つたる手術かな 稲畑廣太郎 ホトトギス 201305  
偲びけり短夜の灯を消してより 今井千鶴子 ホトトギス 201310  
短夜に天体生るる気配かな 柳川晋 201310  
短夜の夢みる暇もなかりけり 増田甚平 ろんど 201310  
短夜の泊船の灯か安房の灯か 安斎久英 末黒野 201310  
短夜の雨音に覚むひとり旅 三橋玲子 末黒野 201310  
短夜の砂丘に白き小貝かな 玉田瑞穂 万象 201310  
短夜や米磨ぐ音に起さるる 吉村摂護 201310  
短夜のあけゆく水の匂かな 久保田万太郎 春燈 201311 『春燈抄』
短夜の枕いく度裏返す 田原陽子 201311  
棒高跳び短夜はびよーんと曲がり 山田六甲 六花 201309  
短夜のおしゃべり尽きぬ同い年 松本アイ ぐろっけ 201311  
短夜や体内時計誤差もなく 落合由季女 雨月 201311  
短夜や蕨浸せる片手鍋 瀧春一 花石榴 201312  
眠りへと短夜区切るアンソロジー 峰崎成規 201401  
短夜や消灯までのもの想ひ 小山繁子 春燈 201403  
短夜の寝不足ならぬ旅帰り 稲畑汀子 ホトトギス 201406  
人悼む心短夜なりしかな 稲畑汀子 ホトトギス 201406  
なほ残す仕事短夜寝ることに 稲畑汀子 ホトトギス 201406  
上京の日の短夜を寝過ごせぬ 稲畑汀子 ホトトギス 201406  
短夜や句帳携帯電子辞書 田尻勝子 六花 201408  
短夜や産着縫ふ手の留まらず 常田希望 201408  
短夜や体温計の音鳴つて 小峯綾子 風土 201408  
短夜の夢に会ひたるちち若し 岡井マスミ 末黒野 201409  
短夜や母の日記に刻忘る 中山静枝 201409  
読み耽り短夜さらに短くす 飛高隆夫 万象 201410  
短夜や漆の扉開く音 江見悦子 万象 201410  
短夜の明日の半襟縢りをり 山口弘子 201410  
短夜の仮眠分け合ふ救急隊 高久正 201410  
短夜に目覚め余命を刻む音 中尾安一 火星 201410  
短夜を長しと待ちて喪の旅に 今橋眞理子 ホトトギス 201411  
短夜といふは白紙のごときもの 中杉隆世 ホトトギス 201411  
葬儀終へて短夜なりしかな 稲畑汀子 ホトトギス 201505  
早発ちの目覚め短夜なりしこと 稲畑汀子 ホトトギス 201506  
産声に短夜ぎゆつと緊まりけり 布川直幸 201506  
短夜に見し夢なれど悔れず コ田千鶴子 馬醉木 201507  
短夜や亡き母に逢ふ夢淡し 西川みほ 末黒野 201507  
短夜の水より明けし近江かな 山田六甲 六花 201507  
短夜の妻の寝息を確むる 水原春郎 馬醉木 201508  
短夜やステレオも打も点けしまま 小山陽子 やぶれ傘 201508  
短夜や弔辞の稿を枕辺に 菊川俊朗 201509  
ガーシュインを聞く短夜を寝そびれて 青谷小枝 やぶれ傘 201509  
寝返りす短夜のはうヘかな 高田令子 201509  
短夜を今はの父のもと走る 辻由紀 雨月 201509  
短夜やチユーバ奏者と音合はせ 伊吹之博 京鹿子 201510  
短夜や旅寝の夢の繋がらず 安斎久英 末黒野 201510  
短夜や湖畔のバーの灯の古りぬ 来海雅子 201510  
短夜の闇震はせて赤子泣く 今橋眞理子 ホトトギス 201511  
短夜や眠れぬこともよしとして 土井ゆう子 風土 201511  
短夜の旅はやばやと予定組む 稲畑汀子 ホトトギス 201606 短夜→ 2

 

2017年6月18日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

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