豆 飯   95句

豆飯食ふ舌にのせ舌に力入れ    石田波郷

豆の飯  豆飯  豆ごはん

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書その他
豆飯の豆ざつくりと裏返す
稲畑汀子
ホトトギス
199905
 
豆飯に引きとめられてをりにけり
稲畑汀子
ホトトギス
199905
 
豆飯の匂ひの届く書斎かな
稲畑汀子
ホトトギス
199905
 
豆飯の豆ほどに星散りばめよ
中原道夫
銀化
199905
 
多数決にて豆飯と決まりけり
大山文子
火星
199906
 
塩加減どうのかうのと豆の飯
木野本加寿江
火星
199908
 
石蹴つて蹴つて帰る子豆の飯
小池槇女
火星
199908
 
声高な客人のあり豆の飯
橋本公枝
春耕
199908
 
祥月やしかと盛らるる豆の飯
小阪喜美子
遠嶺
199909
 
根にもたぬ気質好まれ豌豆飯
落合由季女
雨月
199909
 
豆飯のそよかぜふくむ野のかおり
秋野火耕
船団
199909
 
仏前に初物ですと豆の飯
北村きみ子
ぐろっけ
199909
 
豆飯の豆色然としてゐたる
中原道夫
銀化
200006
 
豆飯のみどりの淡く炊きあがり
大堀由子
200008
 
供えんと豆飯の豆多く炊き
山本潤子
いろり
200008
 
豆飯の豆逃しけり孫の箸
小山香月
酸漿
200008
 
老てふ語便利に使ひ豆の飯
福村壽子
京鹿子
200008
 
むくことが好き豆飯はもつと好き
勝亦年男
200008
 
豆飯の豆だけのこす漢かな
浜麻衣子
六花
200009
 
誰がためといふこともなき豆の飯
野澤あき
火星
200011
 
長びきし会議豆飯炊くことに
稲畑汀子
ホトトギス
200105
 
隠し味あるとも見えず豆の飯
稲畑汀子
ホトトギス
200105
 
増えるかも知れぬ人数豆の飯
稲畑汀子
ホトトギス
200105
 
結婚記念日豆飯を炊く慣ひにて
田中芳夫
200107
 
淡々とひと日こなせり豆の飯
木下節子
俳句通信
200107
 
落選し大食ひしたる豆の飯
成重佐伊子
俳句通信
200107
 
さきざきを深く思はず豆の飯
藤原紅
いろり
200107
 
寿命ありて竹の子飯や豆飯や
和田祥子
馬醉木
200110
 
うぶすなの雲ぽつかりと豆の飯
鈴鹿仁
京鹿子
200206
 
豆飯の一粒にあるものがたり
鈴鹿仁
京鹿子
200206
 
豆飯を一人夕食なぜ淋し
渡邉友七
あを
200206
 
豆飯や里山まろく母まろく
豊田都峰
京鹿子
200207
 
ねんごろに今日を終らせ豆の飯
藤岡紫水
京鹿子
200207
 
豆飯や緩みては急く堰の音
中川晴美
雲の峯
200207
 
卓袱台のまどゐありしよ豆の飯
辰巳比呂史
200208
 
臥す父に流動食の豆の飯
藤田誉子
雨月
200208
 
喪に籠るひとに届けむ豆の飯
藤田誉子
雨月
200208
 
母いまも弟びいき豆の飯
井尻妙子
京鹿子
200208
 
豆飯や膝をくづせば声となる
高木智
京鹿子
200209
 
豆飯やわけへだてなき母の愛
佐藤淑子
雨月
200209
 
豆飯の豆くらべをる平和かな
丸山敏幸
200209
 
豌豆飯一合炊きの土鍋以て
恒成久美子
ぐろっけ
200209
 
編集長豆飯炊いて待ちくれし
山田弘子
草の蝉
200305
故 柏井幸子さん
AB型のBが飛び出た豆の飯
篠田純子
あを
200306
 
仏壇にこぼす豆飯の豆ひとつ
大橋敦子
雨月
200307
 
豆の飯淡く血の透く爪をして
宇垣みきえ
200307
 
豆飯の好きな子ばかり大座敷
大串章
百鳥
200307
 
妻のことほとんど知らず豆の飯
戸栗末廣
火星
200307
 
B面に入りたる生活豆の飯
塩路隆子
200308
 
豆飯や週に一度の大家族
柿沼盟子
風土
200308
 
豆飯の豆母炊きしより多し
武本文郎
築港
200308
 
豆の飯魚沼産と凝りて炊く
福盛悦子
雨月
200308
 
出世には縁なきうから豆の飯
隅田享子
200309
 
胎蔵界金剛界豆の飯
雨村敏子
200309
 
豆飯のお代りの声はづみけり
大串章
百鳥
200407
 
豆飯のよき塩加減夜の句会
田中藤穂
あを
200407
 
赤米をはらりと混ぜて豆の飯
泉田秋硯
200407
 
ふる里の話となりし豆の飯
中村重雄
百鳥
200408
 
子は不惑なれど子なりし豆の飯
西村操
雨月
200408
 
わが舌の麻痺せしごとく豆の飯
近藤きくえ
200408
 
夕餉なりツタンカーメンの豆の飯
八木岡博江
酸漿
200408
 
採りてすぐ剥いて豆飯炊きにけり 村山春子 200507  
来し方も行方も妻と豆の飯 山本康夫 200508  
豆飯を一合炊きて独りかな 久永淳子 春燈 200508  
豆飯に薄墨色の夕ベ来る 吉田島江 火星 200508  
一つ家に二つの余生豆の飯 松澤秀昭 200508  
スケッチの旅に豆飯炊きくれし 河合大拙 百鳥 200508  
生かされて生きて今あり豆の飯 村越化石 200508  
豆飯や家居の一日なりしこと 稲畑汀子 ホトトギス 200605  
豆飯のわが家に帰り来しことを 稲畑汀子 ホトトギス 200605  
豆飯の冷めて昭和の味したり 齊藤實 200608  
門川の豆飯にほふ日暮かな 栗栖恵通子 200608  
豆飯の好み隔世遺伝かな 植松美根子 200608  
初ものの豆飯供へ亡父偲ぶ 高橋善子 四葩 200609  
豆飯のつやつや今日を存へて 生方ふよう 200609  
豆飯の卓を囲みて平和かな 橋本くに彦 ホトトギス 200610  
豆飯をにぎつてもらふ早出かな 稲畑汀子 ホトトギス 200705  
豆飯に旅の疲れを残さざる 稲畑汀子 ホトトギス 200705  
末つ子に母の溺るる豆の飯 鈴鹿仁 京鹿子 200706  
生え変る大きな前歯豆の飯 中塚照枝 200708  
豆飯の豆は親しき形なり 竹下昌子 200708  
ジャカルタより帰りし宵の豆ご飯 木暮剛平 万象 200708  
怒らせてしまひしあとの豆の飯 杉浦典子 火星 200708  
豆飯の炊き立て混ぜし母の顔 大空純子 ぐろっけ 200709  
豆飯食ふ舌にのせ舌に力入れ 石田波郷 ぐろっけ 200710  
豆飯や一人の生活楽しみて 稲畑汀子 ホトトギス 200805  
風邪の身に温き豆飯届きけり 芝尚子 あを 200807  
豆飯のグリーンの真珠光りけり 宮崎左智子 200808  
豆飯や誰を待つとにあらねども 折橋綾子 200809  
豆飯の礼いく度も里帰り 佐藤史づ代 雨月 200809  
豆飯や八十路の姉を訪ね来て 土井ゆう子 風土 200810

 

豆飯や塩味ほどの親の役 辻直美 200907  
豆飯やまだくひちがふ尊厳死 岬雪夫 200909  
豆飯をめんぱに詰めて海を見に 繁田たけ子 万象 200909  
豆飯のみどり清かや子の遠き 井口初江 酸漿 200909  
豆飯に祝がれ傘寿の誕生日 和田一 雨月 201008  
豆飯や母の晩年抱き留むる 加藤峰子 201008  
豆飯のさみどりといふ求心力 篠藤千佳子 201009  
誕生日穏やかに暮れ豌豆飯 北川孝子 京鹿子 201009  
豆飯や憂き事すこしづつ癒えて 鈴木一三 末黒野 201009  
豆飯を高く盛りつけ供へけり 饗庭悳子 末黒野 201009  
ツタンカーメンの豆飯賜ばる僥倖よ 池田倶子 雨月 201009  
豆飯の豆をつぶさぬやう装ひ 中村良子 201011  
朝採りの豆飯空襲逃げし寺 林美智 ぐろっけ 201208  
子ら来るとせめて豆飯もてなさむ 大橋晄 雨月 201208  
豆飯の豆かた寄つて炊きあがる 今橋眞理子 ホトトギス 201210  
豆飯を三合炊いて子は二人 稲畑廣太郎 ホトトギス 201305  
豆飯といふ一寸したおもてなし 三村純也 ホトトギス 201310  
豆飯の豆のまぶしき床払ひ 山本耀子 絵襖 201404  
取れたての旬の馳走や豌豆飯 武政礼子 雨月 201408  
豆飯の豆福々と翡翠色 田伏博子 ろんど 201408  
吾が炊ぎし豆飯旨しともうまし 大橋晄 雨月 201409  
豆飯の豆の片寄る懈怠かな 宮内とし子 201410  
豆飯を炊くや新聞休刊日 岡田史女 末黒野 201410  
豆飯を嫌ふ息子と好む夫 稲畑廣太郎 ホトトギス 201505  
豆飯の塩加減とは夫の技 稲畑廣太郎 ホトトギス 201505  
豆飯をはや帰る娘に持たせたる 井上静子 201508  
豆飯の一粒ごとの笑顔かな 内山照久 201509  
豆飯を嫌うて豆を残しけり 浜崎素粒子 ホトトギス 201511  
豆飯の炊き上る香に家居して 稲畑汀子 ホトトギス 201605  
豆飯の緑に遠い人おもふ 井上静子 201607  
豆飯に晴れ晴れしかる昼餉かな 浅井青二 雨月 201608  
青き香を拡げ豆飯炊き上がる 稲畑廣太郎 ホトトギス 201705  
好き嫌ひとは豆飯の香りにも 稲畑廣太郎 ホトトギス 201705  
好き嫌ひとは豆飯の香りにも 稲畑廣太郎 ホトトギス 201705  
豆飯や日々の暮しのいとほしく 榎本秀治 201708  
豆飯の出て「いもぼう」の昼の膳 田中佐知子 風土 201708  
豆飯や平成の代の終はらんと 田中佐知子 風土 201708  
子の遠忌豆飯に食すすみけり 松橋利雄 春燈 201708  
豆飯や遺影の逸話盡きなくて 石田朝子 末黒野 201709  
豆飯のおにぎりを持ち海辺まで 天野美登里 やぶれ傘 201807  

 

2019年5月25日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。