クリスマス 2     335句

へろへろとワンタンすするクリスマス    秋元不死男

クリスマス  聖夜

作品
作者
掲載誌
掲載年月
石階を経て石の床クリスマス
鷹羽狩行
200201
エレベーターの自惚れ鏡クリスマス
芝尚子
あを
200201
ハイド氏の紛れてをりぬクリスマス
阪本哲弘
200202
灯す窓灯さぬ窓のクリスマス
舩越美喜
京鹿子
200202
バルナバ基地寄生木あらはクリスマス
北村すなほ
200202
青空に昼の月見るクリスマス
黒崎よし江
雲の峰
200202
満願のごと七回忌クリスマス
神蔵器
風土
200202
池底の落葉の錆びしクリスマス
荒井千佐代
200202
クリスマスの夕餐いまにも雪来さう
大橋敦子
雨月
200202
フリーター午前零時のクリスマス
桜井ともや
六花
200202
クリスマス子猫の赤い首飾り
小橋安子
いろり
200202
クリスマス飾り手伝ふ一日かな
久保田一豊
いろり
200202
下町のネオンさざめくクリスマス
保坂加津夫
いろり
200202
幼よりクリスマスカードがんばって
松本米子
あを
200202
クリスマス囃す虚飾の人と群れ
松田都青
京鹿子
200202
点滴の人も集ひしクリスマス
福井鳳水
円虹
200203
看護婦と共に讃美歌クリスマス
福井鳳水
円虹
200203
ギター弾く若きくすしやクリスマス
福井鳳水
円虹
200203
気付かざる私服の婦長クリスマス
福井鳳水
円虹
200203
車椅子即客席のクリスマス
福井鳳水
円虹
200203
甲板に白き指揮台クリスマス
白木美知子
円虹
200203
信遠き朱唇にメリークリスマス
窪田佳津子
雨月
200203
クリスマス餐大玻璃に空路見て
窪田佳津子
雨月
200203
老二人わが家でうたふクリスマス
柳沢杏
酸漿
200203
赤き花花舗にあふれてクリスマス
伊藤セキ
酸漿
200203
クリスマス仲良き事を祝はれし
関薫子
百鳥
200203
クリスマスカードの中の謝罪かな
冨田正吉
200203
船笛の空にとどまりクリスマス
鹿野佳子
200203
クリスマスイブの巷を修行僧
中田貞子
200203
罪はみなイエスにお預けクリスマス
藏本博美
ぐろっけ
200204
老妻のなにかやさしくクリスマス
藏本博美
ぐろっけ
200204
人生のなかば一人のクリスマス
三井孝子
六花
200205
晝は枯木夜はクリスマスツリーかな
宮原みさを
花月亭
200208
友集ひフォンデュを囲むクリスマス
辰巳比呂史
200211
クリスマス二十一世紀の憂ひ
稲畑廣太郎
ホトトギス
200212
クリスマス聖母の役を貰ふ吾子
稲畑廣太郎
ホトトギス
200212
そこにゐる私は鏡クリスマス
稲畑汀子
ホトトギス
200212
服薬になだむる鬱やクリスマス
大野雑草子
円虹
200212
クリスマス街に小さな靴屋なし
竹内弘子
あを
200301
妹も酒ぐせ悪くクリスマス
堀内一郎
あを
200301
鴨池に向く戸ありけりクリスマス
山尾玉藻
火星
200302
クリスマスフラワー赤し不思議館
小澤克己
遠嶺
200302
苺立つケーキを妻ヘクリスマス
神蔵器
風土
200302
江ノ電に小さきクリスマスツリー立つ
平田紀美子
風土
200302
マンションの窓の電飾クリスマス
井上雅晴
帆船
200302
展示住宅に家族来てゐるクリスマス
田中美智代
200302
煙突のなき家ばかりクリスマス
池原秀子
築港
200302
気落ちせる母なぐさめむクリスマス
中村公代
雨月
200302
ベレー帽似合ふ紳士やクリスマス
野田光江
雨月
200302
切つて刺して食ふ人々やクリスマス
ハルツォーク洋子
銀化
200302
ヤケ酒に心身倒るクリスマス
篠田大佳
あを
200302
愛しき者愛しみ抱くクリスマス
芝宮須磨子
あを
200302
ビル丸ごとイルミネーションクリスマス
野洲宮川秀穂
200303
増刷のベストセラーやクリスマス
桜井和子
遠嶺
200303
彼奴また恋人変へしクリスマス
大槻きみ
200303
クリスマスイブのドレスを吊しけり
福地真紀
百鳥
200303
クリスマス一色街も街騒も
佐保美千子
円虹
200303
ゆりかごのやうな虹片クリスマス
村戸裕子
円虹
200303
肉に振るワイン炎となるクリスマス
柴田久子
風土
200303
路地裏に猫の集会クリスマス
柴田久子
風土
200303
港の灯空港の灯もクリスマス
桑島啓司
200303
止まらない時間の中のクリスマス
荻野千枝
京鹿子
200303
喜こばる事が喜びクリスマス
岩崎憲二
京鹿子
200303
潜らうか翔たうかメリークリスマス
坂本敏子
京鹿子
200303
夜ふけまで男三人クリスマス
延川五十昭
六花
200303
天も地も星に埋もるるクリスマス
中島久子
馬醉木
200303
クリスマスまみれの街を病院へ
小林かいう
200304
煙突の無き家ばかりクリスマス
渡辺薫子
円虹
200304
クリスマスイヴに届きし訃報あり
桑田青虎
ホトトギス
200304
シヤンパンは星の味なりクリスマス
柴田久子
風土
200304
星売つて鐘売つて街にクリスマス
水野淳子
200304
星一つ指輪になつてクリスマス
田中聡子
遠嶺
200306
初デート遅刻しましたクリスマス
田中時子
八千草
200306
クリスマスキャロルに寝息静かな子
稲畑廣太郎
ホトトギス
200312
下仁田の葱と出されてクリスマス
中村房枝
六花
200312
クリスマス孫の電話に否言えず
長谷川鮎
ぐろっけ
200312
クリスマスビル煌めいて新都心
吉成美代子
あを
200401
擦り切れしオールドジャズとクリスマス
山元志津香
西の峰
200401
聖菓切る妻の忌日はクリスマス
神蔵器
風土
200402
クリスマス子ぶたの役を貰ひ来る
藤井智恵子
百鳥
200402
トンネルの上に人住みクリスマス
須佐薫子
帆船
200402
妖精の生るる工房クリスマス
桜井葉子
遠嶺
200403
酒蔵に大きな木ありクリスマス
杉浦典子
火星
200403
クリスマス数を増やせる離乳食
田口俊子
200403
松毬を金銀に染めクリスマス
矢島久栄
200403
群鳥を入れて一樹やクリスマス
坂ようこ
200403
東京の地下混み合へりクリスマス
杉田さだ子
対岸
200403
クリスマス窓に眼窩の昏さあり
城間芙美子
対岸
200403
寸劇の転ぶ役なりクリスマス
植野康二
対岸
200403
クリスマス土の匂へる勝手口
植野康二
対岸
200403
クリスマス薩摩切子の赤と青
伊藤以玖子
対岸
200403
騒がしきバーの隅つこクリスマス
神村鉄雄
草の花
200403
一輪のバラが物言ふクリスマス
吉田多美
京鹿子
200404
メールより声の聞きたしクリスマス
物江昌子
六花
200404
クレープのクリームホワイトクリスマス
物江昌子
六花
200404
降りたちてここは真夏のクリスマス
岩松八重
六花
200404
手作りの小さきツリーのクリスマス
岡山満沙子
遠嶺
200405
野良犬に土管の口やクリスマス
木場田秀俊
200405
クリスマス縁なき者は山歩く
橘澄男
山景
200408
肺病みし後はうたはずクリスマス
羽田岳水
馬醉木
200412
クリスマス的な夜景の都心かな
稲畑廣太郎
ホトトギス
200412
置くものの増えて近づくクリスマス
稲畑汀子
ホトトギス
200412
励ましの裏目に出たるクリスマス
出口誠
六花
200412
クリスマス水面に映る鐘の色
寺門丈明
あを
200501
クリスマスじつくり老いの古書漁り
品川鈴子
ぐろっけ
200501
クリスマスカードと摂津図絵を買ふ
品川鈴子
ぐろっけ
200501
観覧車幻想乗せてクリスマス
安部里子
あを
200502
リムジンの胴間延びしてクリスマス
篠田純子
あを
200502
クリスマス祝ふ老どち笑顔満ち
芝宮須磨子
あを
200502
クリスマスキャロリングの声はずみ
芝宮須磨子
あを
200502
アマリリス束ねて立ててクリスマス
須佐薫子
帆船
200502
抱いてみて買ふぬひぐるみクリスマス
鈴木あき子
築港
200502
人混める大売出しのクリスマス
河中透水
雨月
200502
煙突を踏みはづしたかクリスマス
山田六甲
六花
200502
天国を行つたり来たりクリスマス
山田六甲
六花
200502
クリスマス逢瀬にも似て老ふたり
吉田陽代
200502
電柱の貼替ふビラやクリスマス
山口富子
帆船
200503
クリスマス寒波や星のまたたきて
榎本文代
万象
200503
師の在すかに酒を酌みクリスマス
中島陽華
200503
ハイカラのガス灯点すクリスマス
内海なみ
200503
階段を上がつてゆけばクリスマス
杉浦典子
火星
200503
クリスマスカード立ちをり空の青
杉浦典子
火星
200503
いろいろの靴音のするクリスマス
松山直美
火星
200503
ビル丸ごと青空映りクリスマス
前田永子
200503
釘打つてまごの手懸けてクリスマス
定梶じょう
あを
200503
絵の中の炎匂へりクリスマス
櫛原希伊子
百鳥
200503
クリスマス特別なこと何もなく
玉川梨恵
200503
クリスマス星を隠してしまふ街
玉川梨恵
200503
メールに付け足すさういへばクリスマス
玉川梨恵
200503
去り難き母の病床クリスマス
徳田正樹
河鹿
200503
水晶のごとき月出でクリスマス
中條今日子
万象
200504
地震知らぬもろびと挙りクリスマス
有田蟻太
200504
三浦綾子偲ぶ宴やクリスマス
磯崎清
200504
短艇の水尾のしろがねクリスマス
荒井千佐代
200504
教会の前に物乞ひクリスマス
ホボーム希子
200504
真夜灯す新生児室クリスマス
浅井美子
遠嶺
200504
海光のあまねき芝生クリスマス
佐藤佐代子
200504
クリスマス近し銀座の大時計
十文字慶子
200504
子守するクリスマスツリーを飾りつけ
石山佳仙
200505
アメリカの切手大きくクリスマス
長井順子
200505
高原の町に原色クリスマス
吉村ひさ志
ホトトギス
200506
クリスマス家々みんな玩具箱
山元志津子
八千草
200506
曇りなき金の画鋲やクリスマス
田中春生
200512
クリスマス待降節を耐へてこそ
稲畑廣太郎
ホトトギス
200512
グロリアインエクシェルシスデオクリスマス
稲畑廣太郎
ホトトギス
200512
骨折の癒えて近づくクリスマス
稲畑汀子
ホトトギス
200512
伊東屋の時間延長クリスマス
鈴木榮子
春燈
200512
つきあへと言はれ従ふクリスマス
出口誠
六花
200512
兎・栗鼠居てパパ居ないクリスマス
出口誠
六花
200512
靴下にハートの刺繍クリスマス
出口誠
六花
200512
クリスマス螺旋階段のぼりつめ
堀内一郎
あを
200512
馬車道に馬車現れよクリスマス
鷹羽狩行
200601
船上を人かげ歩むクリスマス
鷹羽狩行
200601
灯の函の豪華客船クリスマス
鷹羽狩行
200601
クリスマスあやつり人形市に買ふ
菅沢陽子
春潮
200602
電飾の馴鹿門にクリスマス
松崎鉄之介
200602
小道具の電球切れしクリスマス
辻恵美子
栴檀
200602
女の子ふはふはふはとクリスマス
小林朱夏
200602
嫁といふ娘がふえてクリスマス
淵脇護
河鹿
200603
寄生木の内のうやむやクリスマス
藤井みち子
200603
停泊の船のまるごとクリスマス
福島茂
200603
クリスマスの飾りに触れて歩きをり
仲村洋子
百鳥
200603
たくさんのやさしき言葉クリスマス
石川英利
百鳥
200603
クリスマス隣家の庭に聖歌隊
石垣幸子
雨月
200603

ニュージーランド

クリスマス大道芸に沸く広場

藤本章子
200604
入藉の知らせに潤むクリスマス
永田歌子
遠嶺
200604
クリスマスJALより届く当り籤
秋田直己
ぐろっけ
200604
児ら浜を駆けて来てメリークリスマス
荒井千佐代
200604
棲む町のクリスマスイヴすぐ果つる
外川玲子
風土
200604
クリスマスキャロル街騒遠ざくる
三輪温子
雨月
200604
クリスマスリースの蔓を平家谷
辻恵美子
栴檀
200604
舞ひ込みし栄誉も称ふクリスマス
安原葉
ホトトギス
200605
クリスマス・ソング高音階はハミングす
服部早苗
200605
クリスマス近づく庭木括られて
中條睦子
栴檀
200605
師と銀座歩きしこともクリスマス
佐藤初枝
200605
唯一つの神再た説かれクリスマス
瀧春一
瓦礫
200606
吾が子らの知らぬ日なりきクリスマス
瀧春一
瓦礫
200606
檣灯と星と語るかクリスマス
鷹羽狩行
200701
童話めく銀座の交番クリスマス
田中藤穂
あを
200701
昇降機に英語満ち充つクリスマス
林翔
200702
心にも降水確率クリスマス
安居正浩
200702
クリスマス明るき星に亡夫憶ふ
名取袿子
200703
病棟は白色世界クリスマス
山下青坡
200703
黒を着て悪魔の役やクリスマス
筏愛子
200703
水槽の鮫ひるがへるクリスマス
大山文子
火星
200703
クリスマス夫が仔豚の英語劇
門伝史会
風土
200703
高嶺星デイナーの窓にクリスマス
門伝史会
風土
200703
讃美歌を唄つてメリー・クリスマス
竹久みなみ
風土
200703
新聞社の外喫煙所クリスマス
竹久みなみ
風土
200703
道濡れて灯の色映すクリスマス
松井ふみ
風土
200703
繙かぬ聖書恥ぢゐてクリスマス
青垣和子
雨月
200703
『星空とメルヘン』祝すクリスマス
小澤克己
遠嶺
200703
よき笑ひよきクリスマス乾杯す
小澤克己
遠嶺
200703
灯の河を眼下にクリスマスツリー
環順子
遠嶺
200703
静謐な句画賜りしクリスマス
荻野照
遠嶺
200703
子ども等にひととき夢をクリスマス
わかやぎすずめ
六甲
200703
伊の美女が吟ずる詩歌クリスマス
恒成久美子
ぐろっけ
200703
私にもサンタさん来しクリスマス
浮田胤子
ぐろっけ
200703
病棟の消灯変らずクリスマス
大井邦子
ぐろっけ
200703
退院の御包(おくる)みずっしりクリスマス
大井邦子
ぐろっけ
200703
クリスマス木の温もりの原画展
青木久子
遠嶺
200704
クリスマス表紙が好きで決める本
倉持梨恵
200704
神父また俳人にしてクリスマス
三村純也
ホトトギス
200705
クリスマス聖書は文語よかりけれ
三村純也
ホトトギス
200705
クリスマスソングの中に仏具屋も
秋千晴
200705
噴水を横切る鳥影クリスマス
前田陶代子
200705
金絲鳥の篭も飾りぬクリスマス
瀧春一
200706
アイビー館どこを向いてもクリスマス
稲畑康太郎
ホトトギス
200712
クリスマス玉の緒の葉のくれなゐも
山尾玉藻
火星
200801
歌舞伎座の脇径巡るクリスマス
品川鈴子
ぐろっけ
200801
クリスマス来るたび母の誕生日
品川鈴子
ぐろっけ
200801
病床の襁褓交換クリスマス
峰尾秀之
200802
クリスマスリース供へて墓覚ます
手島靖一
馬醉木
200802
向き合ふて二人のメリークリスマス
中村悦子
200802
鍋の湯気ゆたにふたりのクリスマス
横田初美
春燈
200802
蜑の子が母さんとゐるクリスマス
荒井千佐代
200802
帝劇に白いリムジンクリスマス
篠田純子
あを
200802
クリスマスイヴ満月のいとほしく
芝尚子
あを
200802
人の幸祈る挨拶クリスマス
伊吹之博
京鹿子
200803
クリスマス郷土料理を持ち寄りて
伊吹之博
京鹿子
200803
かの巫女のアイロン掛けするクリスマス
松本桂子
200803
クリスマス尉とんばあと恋の夜
中島陽華
200803
クリスマスリース戸口に長屋建
溝内健乃
雨月
200803
クリスマス近し歌劇の町の花舗
廣畑忠明
火星
200803
蛸壺の風に鳴りゐるクリスマス
戸栗末廣
火星
200803
ヨットハーバー電飾のクリスマス
河井富美子
ぐろっけ
200803
洋館に明治の翳りクリスマス
坪井洋子
200803
巻貝に砂のぎつしりクリスマス
荒井千佐代
200803
町の鼠田舎の鼠もクリスマス
安居正浩
200803
クリスマス海を隔てた島の鐘
七種年男
200803
星ひとつ雲に隠れずクリスマス
桑島啓司
200804
クリスマス青菜包みにウインナー
布川直幸
200804
母を看に通へる街はクリスマス
あさなが捷
200804
クリスマスローズかかへて友を訪ふ
坂本知子
酸漿
200804
また一つクリスマスローズの鉢殖やす
渡邉紅華
酸漿
200804
豪州人嬉々とホワイトクリスマス
相沢有里子
風土
200805
クリスマスローズ咲かせる窪の家
松崎鉄之介
200805
クリスマスローズ仰向くことのなく
椋本一子
雨月
200805
羊水の吾子を擽るクリスマス
坂本緑
幸せのかたち
200808
クリスマスピアノの脚の黒光り
宮崎すみ
神々の交信
200808
牛小屋にともる一灯クリスマス
鈴木直充
素影
200811
湾の灯を出窓に嵌めてクリスマス
鷹羽狩行
200901
二階には二階の夜景クリスマス
鷹羽狩行
200901
聖堂の閾高しやクリスマス
林翔
200901
異人に蹤きて菓子を乞ひしはクリスマス
瀧春一
深林
200901
クリスマス・イヴの残骸クリスマス
丹沢亜郎
炎環
200902
クリスマスイブ雨アルミニウムの牛
田島健一
炎環
200902
クリスマス頬赤き子を手まねきす
山本耀子
火星
200902
クリスマスイヴ日本人ばかりかな
小堀寛
京鹿子
200902
プルタブの音も銀色クリスマス
掛井広通
200902
クリスマスケーキ傍へに賀状書く
鎌倉喜久恵
あを
200902
クリスマス賛美歌の496番が好き
木村茂登子
あを
200902
神佛は良きにはからへとクリスマス
木村茂登子
あを
200902
病床に坐して独りのクリスマス
笹井康夫
200903
降誕を演じる木偶やクリスマス
井口淳子
200903
頬笑めばどの子も天使クリスマス
小林千草
馬醉木
200903
クリスマス・キャロル響きて英語塾
下山和美
200903
石膏の天使の汚れクリスマス
下山和美
200903
酒神バッカスをグラスに招きクリスマス
布川直幸
200903
クリスマス炒めて美しきウィンナー
布川直幸
200903
教会に藁の厩やクリスマス
山路紀子
風土
200903
クリスマス・ツリー港の入口に
高田令子
200903
クリスマスカード「ルカ」の二章を引用す
荒井慈
春燈
200903
親星に添ふる子星やクリスマス
府川昭子
春燈
200903
クリスマス馬術部員が藁反す
杉浦典子
火星
200903
伝書鳩戻つてきたりクリスマス
杉浦典子
火星
200903
かいつぶりクリスマスの燈くぐりたる
城孝子
火星
200903
にはとりに青菜をきざむクリスマス
城孝子
火星
200903
海国の星ぜいたくにクリスマス
松本圭司
200903
港の灯零れ溢るるクリスマス
谷寿枝
酸漿
200903
産声の聞え安堵のクリスマス
岩上定子
酸漿
200903
クリスマスツリーヘ開く自動ドア
安藤久美子
やぶれ傘
200903
無人駅小さなクリスマスツリー
辻口八重子
ホトトギス
200904
クリスマスオペラ桟敷に裾を曳く
品川鈴子
龍宮の客
200904
幸ふたつ賜る予感クリスマス
村瀬八干代
遠嶺
200904
灯の街へ汽笛を放ちクリスマス
松野睦子
遠嶺
200904
湯治場に聴くクリスマスソングかな
熊谷尚
200904
クリスマスソングに合わせ足拍子
岡谷栄子
200904
クリスマスイブ飲みかけの赤ワイン
倉持梨恵
200904
クリスマスお願ひ日々に変はる児ら
吉田和子
ぐろっけ
200904
本売りて本を買ひ来しクリスマス
荒井千佐代
200904
病む吾にクリスマスイブ過ぎてゆく
嶋田一歩
ホトトギス
200905
東京タワー五十年目のクリスマス
稲畑廣太郎
ホトトギス
200912
べらんめえクリスマスなんて柄かよ
稲畑廣太郎
ホトトギス
200912
クリスマス近し蝋燭点すべし
稲畑汀子
ホトトギス
200912
モンブラン跨げばローマクリスマス
林日圓
京鹿子
200912
クリスマスパリーの塔は出臍なり
林日圓
京鹿子
200912
グリム童話見直す老のクリスマス
品川鈴子
ぐろっけ
200912
クリスマス →3      

 

2020年12月25日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。