暮の秋 2     29句

人のもの質に置きけり暮の秋    永井荷風

秋暮る  暮の秋  暮秋

作品
作者
掲載誌
掲載年月
まだかまだかと待ちて忽ち暮の秋 加藤みき 201912
暮の秋雨よ風よといふうちに 森なほ子 あを 202001
暮の秋白き番は宙を切る 長崎桂子 あを 202001
舟つなぐ八幡堀や暮の秋 浅野順子 雨月 202001
谷中銀座の薬膳カレー暮の秋 後藤秋沙 202001
大椿象の綺麗な蒼や暮の秋 竹内悦子 202001
鈍色の安房の稜線暮の秋 安斎久英 末黒野 202002
爺ちやんと慟哭のあり暮の秋 廣畑育子 六花 202002
家の中を覗く野良猫暮の秋 光成敏子 202002
暮の秋脇正面で能を観る 森美佐子 やぶれ傘 202002
午後に入り田んぼ明るむ暮の秋 渡邉孝彦 やぶれ傘 202002
野球部がダッシュしてゐる暮の秋 小山よる やぶれ傘 202002
碑の錆色著るし暮の秋 岡野里子 末黒野 202002
卓上に詩心集め暮の秋 稲畑廣太郎 ホトトギス 202011
江ノ電が江ノ電を待ち暮の秋 高木嘉久 202011
電柱は街の日時計暮の秋 大矢恒彦 202012
暮の秋畑の畝の深々と 渡邉孝彦 やぶれ傘 202101
地下鉄を出れば大都市暮の秋 稲畑廣太郎 ホトトギス 202111
なで肩をすべる喪服や暮の秋 鷹崎由未子 春燈 202111
核兵器のむごさ説く兵逝く暮の秋 長崎桂子 あを 202201
本棚の本片寄する暮の秋 矢口笑子 春燈 202201
合同句集上梓を祝ふ暮の秋 田中臥石 末黒野 202201
ままならぬ身の置き処暮の秋 小林清彦 末黒野 202201
膝抱けば昭和に還る暮の秋 安田優歌 京鹿子 202201
湯上りにシップ貼り合ふ暮の秋 梅野宏子 末黒野 202301
残照を滑る機影や暮の秋 石黒興平 末黒野 202302
バイバイの声遠くなり暮の秋 木村純子 末黒野 202302
セレナーデ遠く響きて暮の秋 稲畑廣太郎 ホトトギス 202310
街騒も偲ぶ心に暮の秋 稲畑廣太郎 ホトトギス 202310
暮の秋 →1

 

2023年10月23日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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