作品 |
作者 |
掲載誌 |
掲載年月 |
蜘蛛の子を散らしたやうに皆去りし | 田畑美穂女 | ホトトギス | 199910 |
久女恋へば蜘蛛の子の飛ぶ雪迎 | 神蔵器 | 風土 | 200101 |
蜘蛛の子にプレハブ小屋の建ちにけり | 飯塚ゑ子 | 火星 | 200102 |
散りぢりの蜘蛛の子一期一会なる | 品川鈴子 | 船出 | 200104 |
あれあれあれほんとに蜘蛛の子が散りし | 鎌倉喜久恵 | あを | 200108 |
安吾碑に蜘蛛の子の散る早さかな | 岡村文彦 | 春耕 | 200111 |
留守番や蜘蛛の子散るを眺めをり | 木村幸子 | 帆船 | 200207 |
蜘蛛の子の生れてスクランブルエッグ | 水木沙羅 | 銀化 | 200207 |
妻の留守蜘蛛の子供と遊びけり | 保田英太郎 | 風土 | 200208 |
蜘蛛の子も蟷螂も生れ霧消せり | 奥村鷹尾 | 京鹿子 | 200209 |
蜘蛛の子の微塵の生命走り出す | 塩路隆子 | 苑 | 200210 |
蜘蛛の子にセーター細胞あるかしら | 瀬川公馨 | 槐 | 200210 |
蜘蛛の子の踏ん張ってゐる風の網 | 大石喜美子 | 雨月 | 200312 |
註雪迎は風に飛ぶ蜘蛛の子 | 神蔵器 | 風土 | 200312 |
蜘蛛の子の散りたる闇の母郷かな | 苑実耶 | 空 | 200407 |
蜘蛛の子の朱きが散りてビーズめく | 紺野とも子 | 濱 | 200610 |
蜘蛛の子を匿ひゐたる仏手柑 | 大橋敦子 | 雨月 | 200802 |
蜘蛛の子のいのち一糸に繋がれり | 鈴鹿仁 | 京鹿子 | 200907 |
はじけ散る蜘蛛の子へ野末まで晴れ | 豊田都峰 | 京鹿子 | 200908 |
蜘蛛の子の散りぢりとなる夕日かな | 岬雪夫 | 狩 | 200909 |
蜘蛛の子や案内板の北の位置 | 片岡啓子 | 遠嶺 | 200909 |
蜘蛛の子の空中ぶらんこ夕風に | 松岡和子 | 璦 | 200909 |
蜘蛛の子の糸も体も透けてゐし | 高橋すみ子 | 万象 | 200909 |
糸伸ばしきし蜘蛛の子の草のいろ | 蘭定かず子 | 火星 | 201008 |
蜘蛛の子のはや一城を構へけり | 吉田政江 | 沖 | 201009 |
それぞれの運命に蜘蛛の子の散りぬ | 山下美典 | ホトトギス | 201010 |
机上這ふ蜘蛛の子あなや潰したり | 大橋敦子 | 雨月 | 201104 |
はじけ散る蜘蛛の子へ野末まで晴れ | 豊田都峰 | 水の唄 | 201203 |
小さな巣蜘蛛の子見守る男の子 | 濱田ヒチヱ | ぐろっけ | 201208 |
子蜘蛛ちるみな金銀の糸ひいて | 丸山佳子 | 京鹿子 | 201407 |
蜘蛛が子を連れてくる夜と思ひけり | 井上信子 | 鴫 | 201409 |
蜘蛛の子の風の広さに散り始む | 菊地葉子 | やぶれ傘 | 201410 |
蜘蛛の子の散りて地軸の揺らぎけり | 七種年男 | 沖 | 201508 |
蜘蛛の子の散りて地軸のゆらぎかな | 北川孝子 | 京鹿子 | 201709 |
そこだけがモノクロとなり蜘蛛の子散る | 井尻妙子 | 京鹿子 | 201709 |
太平楽きめこむ蜘蛛の子だくさん | 辻本俊子 | 京鹿子 | 201709 |
庭手入れ蜘蛛の子付けて戻りけり | 奥太雅 | 万象 | 201709 |
蜘蛛の子とぶ風に光の水尾曳きて | 井上菜摘子 | 京鹿子 | 201710 |
蜘蛛の子を散らすといふを見てゐたり | 中山惠子 | 萱 | 201907 |
一陣の風蜘蛛の子をちりぢりに | 増成栗人 | 鴻 | 201909 |
蜘蛛の子の宙飛んで糸張つてをり | 岩木茂 | 風土 | 202109 |
蜘蛛の子を蹴散らして取る一番草 | 眞田忠雄 | やぶれ傘 | 202110 |
蜘蛛の子を捕らえて放つ朝の庭 | 若泉真樹 | 集 | 202209 |
吉兆とせり蜘蛛の子のうすみどり | 辻美奈子 | 沖 | 202209 |
2023年7月16日 作成
「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。
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