更 衣 〈衣更〉5

すがたみにうつる月日や更衣   也有

ころもがへ  更衣

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書他
校門のあたりまぶしき更衣
徳永真弓
百鳥
200208
家内に風の道ある更衣
鈴木庸子
風土
200208
任終へし身の軽々と更衣
松崎鉄之介
200208
更衣へて花道とせむ我が八十路
中澤文次郎
200208
更衣男の背の海潮音
小澤克己
遠嶺
200208
更衣青き壺より波の音
水野あき子
遠嶺
200208
なくすものなにもなき身や更衣
加賀富美江
遠嶺
200208
切岸の地蔵に風の更衣
関口幹雄
遠嶺
200208
山どれも空を押し上ぐ更衣
大嶋康弘
銀化
200208
愛用の眼鏡も変へて更衣
塩川雄三
築港
200208
母の世のままに住み古り更衣
高橋照子
雨月
200208
更衣せるも寂しさいやされず
武政礼子
雨月
200208
衣更へて山・川も目に新しき
原教正
200208
挨拶のやあに変りし更衣
森岡正作
200208
はじめての祇園守や更衣
延広禎一
200208
更衣海境に日の入りゆけり
大島翠木
200208
イギリスの世界地図貼り更衣
谷村幸子
200208
もののみな影を濃くして更衣
土肥屯蕪里
雲の峰
200208
渦潮にやがては沿へり更衣
木曽岳風子
六花
200208
更衣熊のプーサン干されをり
松本文一郎
六花
200208
更衣白よく似合ふ隣の子
野口年江
酸漿
200208
更衣わが娘に似合ふものばかり
水田清子
200208
水甕に雨のしづくや更衣
水田清子
200208
鈴懸の青き実あまた更衣
濱地恵里子
200208
ネクタイに用のなき身の更衣
野村信幸
200208
山一つ隔てて遅き更衣
宮原みさを
花月亭
200208
新鮮な一日でありし更衣
東野太美子
ホトトギス
200209
壁の絵も変へてみたくて更衣
東野太美子
ホトトギス
200209
すぐそこの島の霞める更衣
山尾玉藻
火星
200209
米国製つなぎは長し衣更
堀義志郎
火星
200209
プライドはまだあるつもり更衣
千坂美津恵
200209
強き糊音立てて剥ぎ更衣
有吉桜雲
200209
さういへば妻は女や更衣
中川勲
200209
衣更へて仰ぐ御苑の大樹かな
大谷茂
遠嶺
200209
更衣鏡の前のSサイズ
安保信子
六花
200209
更衣またたびの葉の白妙に
永田二三子
酸漿
200209
午後よりの白波となる更衣
長沼三津夫
200209
物ふえて余生へりゆく更衣
蓮尾みどり
ぐろっけ
200209
更衣すれど目立つは喉の皺
竹田博通
ぐろっけ
200209
衣更へきりつと結ぶたすきかな
大山妙子
酸漿
200210
更衣三たびの食を重ね来て
岡本眸
200210
衣更へて箸の軽きをえらび買ふ
岡本眸
200210
上着だけでも更衣しておきぬ
青山丈
200210
ネクタイを少しゆるめに更衣
北畠明子
ぐろっけ
200210
下巻読み初むごと後の更衣
秋葉雅治
200212
衣更へて婦長いよいよ敏捷に
大橋宵火
ホトトギス
200301
糸啣へ菊師せつせと衣替へる
塩川雄三
築港
200301
我とわが励ます衣更へにけり
加古みちよ
冬菜畑
200301
老いふたりさりげなく生き衣更ふ
小西明彦
200302
更衣街のたれかれ見て楽し
加藤暢一
200302
波音のけふのびやかに更衣
長井順子
200302

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2020年6月6日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。