木の芽時・芽立ち時     44句

楢山の窪に池澄む芽立時    水原秋櫻子

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書・その他
眼帯にすこしの湿り木の芽時 甲富代 199805  
点描の空張りつめて木の芽時 小澤克己 遠嶺 199805  
ひと雨に山がふくらむ木の芽どき 竹澤真青 199808  
木の芽時歩けと杖を贈らるる 能村登四郎 芒種 199911  
木の芽時スーツ一つに安んじて 星野早苗 空のさえずる 200002  
山襞の明暗しるき木の芽どき 辻井桂子 俳句通信 200004  
木の芽時しじまはトランプめくるよう 吉川真実 海程 200007  
友も老い独り留守居の木の芽どき 久保田一豊 いろり 200007  
草木にも赤ん坊があり芽立どき 林翔 200104  
失せものは小人の仕業木の芽どき 牛田修嗣 200105  
霊山に力満ちくる木の芽時 小林たけし 200106  
芽立時とんと忘じて梁に 武田菜美 銀化 200107  
日当りて山が膨らむ木の芽時 伊藤敬子 遠嶺 200107  
大声で歌ふ子供や木の芽時 稲畑廣太郎 ホトトギス 200203  
木の芽どき語り継がるる歌心 水見壽男 円虹 200204  
木の芽どき砲座の残る磯の径 伊藤亮 春耕 200205  
合谷に三里に灸を木の芽どき 大石よし子 雨月 200206  
間垣より出て子ら遊ぶ木の芽どき 朝妻力 雲の峰 200303 輪島・大沢地区
開きたる辞書に伏せをり木の芽時 酒井ひろ子 200305  
木の芽時木に青年期壮年期 塩川雄三 築港 200305  
水面に枝乗り出して木の芽どき 矢島久栄 200306  
一合の米研ぎこぼす木の芽どき 岸田爾子 200307  
鳥の声にて目覚む朝木の芽時 恩塚典子 ぐろっけ 200307  
木の芽時煙突四本はて三本 細野恵久 ぐろっけ 200403  
祝ぎ事の連なり続く木の芽どき 末益冬青 雲の峰 200404  
木の芽どき鹿の刺身も天城茶屋 吉成美代子 あを 200405  
節々の痛み増し来て芽立時 西村咲子 六花 200406  
絵付する筆の弾みや木の芽時 木村仁美 馬醉木 200407  
遠山の濃きむらさきは木の芽どき 庄中健吉 200407  
遺句集の選に手間どる木の芽どき 伊藤白潮 200504  
小流れに日の斑躍らせ木の芽時 水原春郎 馬醉木 200505  
猟犬の傷癒えにけり木の芽時 小山漂葉 酸漿 200505  
木の芽時人にうつ病はびこりて 安部里子 あを 200505  
木の芽どき瞼に青き血の透けて 生田恵美子 風土 200506  
木の芽どき小米桜もいぶきけり 上藤八重子 酸漿 200506  
同席の喪服がにほふ木の芽どき 竹内弘子 あを 200506  
手の平の時に俎板木の芽時 大石たか 遠嶺 200507  
念願の帽子を買ひし木の芽時 山荘慶子 あを 200604  
園中に一水走り木の芽時 高梨美佐子 遠嶺 200606  
木の芽時故郷出でて四十年 奥秋義貫 遠嶺 200606  
夕暮の風の濃くなる木の芽どき 佐藤よしい 風土 200606  
湧水の砂渦巻けり木の芽どき 上柿照代 馬醉木 200705  
歯切れよく鳶笛吹けり木の芽どき 米山喜久子 200705  
新説のやがて定説木の芽時 赤羽正行 遠嶺 200708  

08/03/20 制作

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