こがらし     21句

こがらしの樫をとらへしひびきかな    大野林火

 木枯 こがらし

作品
作者
掲載誌
掲載年月
何処をどう歩いて海のこがらしか 林田紀音夫 海程 199810
こがらしが生む金剛の星一顆 千代田葛彦 馬醉木 200002
はつこがらしクルミケーキが焼けました 河原珠美 海程 200107
こがらしや眠りの境覚えをり 能村研三 200112
こがらしのホームに一つ子供靴 赤座典子 あを 200112
こがらしが小さき湾につきささる 鎌倉喜久恵 あを 200201
こがらしや上塗りまた上塗りの闇 豊田都峰 京鹿子 200303
絵本より出てこがらしのいたづらさう 阿部正枝 絵具箱 200304
こがらしの研く月輪ましろなり 佐藤国夫 馬醉木 200404
こがらしや燗徳利の胴回り 風間史子 200502
こがらしの二巡三巡丸坊主 泉田秋硯 200503
こがらしの骨を拾ひしビルの街 岡本久一 200504
こがらしや寢巻に紐を縫ひつける 佐藤喜孝 あを 200601
八十の坂のこがらし癌連れて 泉田秋硯 200602
木枯や下校の児らの頬赤き 横山迫子 六花 200706
こがらしや孤りで歌ふ男唄 鈴鹿仁 京鹿子 200712
クロサワの一膳飯屋こがらしす 竹内弘子 あを 201001
こがらしや水の音する道の下 佐藤喜孝 あを 201101
駐輪場こがらし一号席捲す 上家弘子 ろんど 201103
こがらしに裏声のあり小節あり 宮内とし子 201203
こがらしを零すネオンの裏通り 安藤久美子 やぶれ傘 201204
こがらしの一番があり無辺光 林田紀子 京鹿子 201802
こがらしに誘はれて入る赤提灯 前田美恵子 201802
こがらしの笛吹き上手唄上手 梅村すみを 201803
こがらしや見えなくならぬ後姿 池田澄子 201805
こがらしに竹鳴るやうな音しきり 本多俊子 201903

 

2020年12月11日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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