木 枯 6   46句

 こがらし 木枯

 

作品
作者
掲載誌
掲載年月
木枯や街のぬくもり攫ひ去り 外山生子 末黒野 201903
木枯の吹きおろしたり鐘の音 黒滝志麻子 末黒野 201903
裏木戸を開け木枯に殴らるる 石井秀一 風土 201903
木枯やきのふに変る並木道 西千代恵 雨月 201903
結界を越ゆ木枯の行場無し 前田美恵子 201903
夜の道木枯だけが駆けめぐる 山岸明子 201904
木枯しや千度使いし鍋出番 釆野久美子 201904
木枯の尾鰭のごとき風と雨 上野進 春燈 201904
鬣は巻毛木枯の狛犬 曽根冨久忠 201906
一茶と寝木枯とも寝夜長かな 佐藤恭子 あを 201906
木枯や両手に持てぬ荷を背負ふ 伊藤隆 201908
木枯や季節の推移諾へる 稲畑汀子 ホトトギス 201911
木枯や大事な友を失ひし 稲畑汀子 ホトトギス 201911
木枯や面打つ家の灯のともる 田中藤穂 あを 202001
波郷忌の大股で来る木枯も 千田百里 202001
木枯し一番亡き人ばかり会ひに来る 山田暢子 風土 202001
木枯の抜け道にありステンション 七郎衛門吉保 あを 202002
木枯や大型船の出航す 安斎久英 末黒野 202002
木枯しや皎月を研ぐすさまじさ 菊谷潔 六花 202002
木枯し一号倒されていく歯科の椅子 佐藤千恵 京鹿子 202003
木枯一号マルーン色の電車 波戸辺のばら 202003
木枯の吹くや吹かずや空の青 出牛進 202003
秋風が木枯しになる夜のしじま 菊谷潔 六花 202003
木枯しが隠れているぞその角に 山岡和子 船団 202003
山門をくぐる木枯阿字ヶ池 岡野里子 末黒野 202003
何の鳥か枯木枯木を移りけり 片山喜久子 雨月 202003
生駒山木枯らしつ子の滑り台 出利葉孝 202003
頭より木枯の中進みけり 高倉和子 202006
木枯一号吹きしを知らず熟睡して 田中藤穂 あを 202101
木枯一号指を鳴らしてやつて来る 三上程子 春燈 202102
木枯の雨戸を叩く夜明かな 鈴木英雄 末黒野 202102
木枯や口遊びたるケセラセラ 岡田史女 末黒野 202103
木枯や樹々の梢の宵の月 秋山文子 末黒野 202103
木枯や玄関先の猫の声 中川幸恵 202103
木枯らしの中を灯油の販売車 石塚清文 やぶれ傘 202103
どうと来てがうと去りゆく木枯は 磯崎啓三 風土 202105
木枯や本買ひ帰る日暮れ道 磯崎啓三 風土 202105
木枯の山に抱かれ衰へぬ 磯崎啓三 風土 202105
木枯しや手の平返す温度計 七郎衛門吉保 あを 202201
木枯一号口笛のよくとほり 辻美奈子 202201
木枯一号東京湾を吹き抜けり 塚原紀代子 風土 202201
木枯しの揉みゆく波や鳶の声 岡尚 風土 202202
木枯らしを包みて来る君の文 山田健太 風土 202203
木枯や杉玉揺るる酒肆の軒 高木邦雄 末黒野 202203
木枯やひとひらの葉のゆき所 本郷公子 京鹿子 202203
木枯しや思考回路の崩れさう 佐藤千恵 京鹿子 202203
木枯→1

 

2022年12月28日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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