乾 鮭 (干鮭)   39句

乾鮭の片荷や小野の炭俵    蕪村

  乾鮭  塩鮭 (新巻 荒巻 塩引)

作品
作者
掲載誌
掲載年月
干鮭の腹を突きては鴉去る 藤村美津子 春耕 200102
乾鮭の無駄物風が奪ひゆく 笹原紀世子 200102
乾鮭や頬の辺りの風あかり 彌榮浩樹 銀化 200103
置き忘れの如し乾鮭玄関に 松崎鉄之介 200104
干鮭のねぢれて風に真向へり 千田敬 200201
乾鮭となりて由一の鮭半身 中原道夫 銀化 200202
乾鮭の衰運に風通しけり 山崎未可 銀化 200205
乾鮭の石狩を恋ふ眼の虚ろ 宮原みさを 花月亭 200208
乾鮭やわたしは何もしてゐない 富沢敏子 200404
玻璃の中より乾鮭を見てをりぬ 坊城俊樹 ホトトギス 200502
悼むべき夜は乾鮭の鼻曲る 坊城俊樹 ホトトギス 200502
乾鮭にゆふべの風のつのりきし 小澤克己 遠嶺 200503
乾鮭の噴怒のままに吊られけり 水原春郎 馬醉木 200503
乾鮭の皮噛みちぎり屋台酒 卓田謙一 万象 200604
走り梅雨土間に高々乾鮭吊る 甲田雅子 200608
海風に乾鮭吊らる腹開けて 手島靖一 馬醉木 200703
乾鮭に酢を振る乾燥注意報 佐藤輝子 200705
茅葺きの軒に乾鮭吹かれをり 福田雅子 万象 200705
乾鮭を千本吊りて土間昏し 福田雅子 万象 200705
小屋に吊る乾鮭むしり肴とす 佐藤哲 万象 200705
売り声の飛んで乾鮭の面構え 石崎浄 風土 200803
晒されて乾鮭いよよ古武士貌 佐藤哲 万象 200902
乾鮭の百の口より波の音 近藤暁代 馬醉木 200903
乾鮭の歯並び風に乱れけり 若井新一 201006
乾鮭や国費の無駄を怒るなり 田中藤穂 あを 201008
乾鮭のかほひしひしと鳴りにけり 遠山みち子 201203
乾鮭や帳場格子の黒光り 三澤治子 万象 201302
欲しいだけ風得て乾鮭色深む 宇都宮敦子 201303
乾鮭の鋼光りに干し上がる 山田春生 万象 201402
乾鮭を吊りたる父祖の梁太し 田所節子 201402
縄噛まされし乾鮭のくやしかろ 久染康子 201503
乾鮭に大きな涛のかむさり来 佐藤喜孝 あを 201607
誰もをらぬ駅舎に乾され鮭二匹 堺昌子 末黒野 201703
鮭を干すぐわしぐわし塩を摺り込んで 青谷小枝 やぶれ傘 201703
磯山を越ゆる潮風鮭乾ぶ 阿部月山子 万象 201802
干鮭のたましひのみなぶらさがる 雨宮桂子 風土 201902
乾鮭の海鳴り遠く吊るさるる 卜部黎子 京鹿子 202002
乾鮭の千の眼に見下ろさる 永淵惠子 202005
乾鮭の吊られ鋼の打つごとし 石川幸子 馬醉木 202005

 

2020年12月15日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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