寒 9    100句

  寒明

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書その他
ブランコの鎖垂直寒に入る 瀬戸悠 風土 201205  
酷寒に小犬押し合ひ売られけり 古川英子 万象選集 201205  
踏ん切りに飲みし寒九の力水 近藤南麓 万象選集 201205  
白樺の細枝赤し寒の晴 谷廣司 万象選集 201205  
自販機の真夜は唸りに寒九郎 田岡千章 201205  
妨げるものなき空や寒に入る 金田けいし ろんど 201205  
籾米に雀五六羽寒施行 長島操 万象 201205  
解く帯の渦に身を置く寒もどり 天野みゆき 風土 201205  
鎌倉の寒ゆるびたりとんびの輪 山下良江 万象選集 201205  
寒の内納豆をよく掻き回し 南恵子 万象選集 201205  
寒の風何に驚く群雀 菊谷潔 六花 201205  
寒晴の惜しみなき聖鐘にあふ 箕輪カオル 201205  
寒晴れや眼下見わたす二十階 児玉有希 京鹿子 201205  
小魚を吐き出す蛸や寒の糶 志方章子 六花 201205  
禁酒して寝るほかはなし寒の内 三村純也 ホトトギス 201205  
軒に吊る信玄賞でし寒豆腐 木内博一 春燈 201205  
とりよろふ寒の雪嶺蛇綱の邑 大竹淑子 風土 201206  
太鼓の音止めば気になる寒九の夜 渡邉孝彦 やぶれ傘 201206  
自販機の真夜は喰りに寒九郎 田岡千草 201206  
寒気裂く木工場の電気鋸 久世孝雄 やぶれ傘 201206  
寒晴や富士が見ゆると見舞妻 石川笙児 馬込百坂 201206  
先達の習ふ法螺の音寒日和 大竹淑子 風土 201206  
電話あり友逝去の寒の朝 神田惣介 京鹿子 201206  
邸の灯の水面に点る寒の池 宮崎正 ホトトギス 201207  
寒といふ言葉叱咤のひびきあり 岩田公次 ホトトギス 201207  
寒声といふ重低音ありにけり 稲畑廣太郎 ホトトギス 201208  
寒潮の海蝕洞にとどろけり 大湾宗弘 万象 201208  
曇り無き寒の鏡に吸ひ込まれ 前田恵美子 青鷹 201210  
寒の闇めがけて湯かけ祭かな 酒井秀郎 返り花 201211  
凛として寒の木瓜咲く風の庭 酒井秀郎 返り花 201211  
寒海苔を掻くは媼の楽しみぞ 菅原孟 かさね 201211  
救急車今はわが身に寒の街 酒井秀郎 返り花 201211  
廃坑に風つきささる寒の入 近昌夫 春燈 201212  
曼荼羅図見上ぐる寒の漢かな 瀧澤伊代次 瀧澤伊代次自註句集 201212  
さりげなく寒眉月とつぶやけり 中江月鈴子 201301  
しなやかに寒の木立の吹かれをり 布川直幸 201301  
寒の内とて欠席の多き会 稲畑汀子 ホトトギス 201301  
寒中といひ快晴といふ日和 稲畑汀子 ホトトギス 201301  
寒中の十七年の祈りかな 稲畑汀子 ホトトギス 201301  
寒中の風音夜の戸を叩く 稲畑汀子 ホトトギス 201301  
薄明に草稿練るも寒復習 能村研三 201302  
避寒せる水鳥群れるビオトーブ 伊藤和子 201302  
寒うらら杉玉青き長寿蔵 坂上香菜 201302 伊丹
寒雲を支ふ仁王の怒髪像 能村研三 201302  
寒晴や高さたがへて鳶の輪 佐津のぼる 六花 201302  
寒造赤穂の塩を当テにして 延広禎一 201302  
製材所堅き音立て寒に入る 野坂民子 馬醉木 201302  
全身をもて仰ぎたる寒北斗 山尾玉藻 火星 201302  
蔵の名は藩主命名寒づくり 水木沙羅 201302  
土牢の太き格子や寒潜み 松本三千夫 末黒野 201302  
寒晴や芽吹まちたる大欅 井上石動 あを 201303  
寒晴や梵字のやうに木々並ぶ 菊地光子 201303  
寒の入り二廻り目の拍子木の音 川井素山 かさね 201303  
貝殻を真砂と砕く寒怒濤 鳳蛮華 201303  
自らを恃む外なし寒に耐へ 大橋敦子 雨月 201303  
可能性いち分に賭けて寒すばる 渕上千津 201303  
入るにも出るにも気合寒の風呂 府川昭子 春燈 201303  
合気道の父子の気合や寒最中 鈴木照子 201303  
阿騎野いま古代の寒の暁 塩路隆子 201303  
中仙道千本格子に寒の菊 福田かよ子 ぐろっけ 201303  
ぴりぴりと裂けゐる寒の空気かな 高橋和枝 201303  
びんづるに帽子かぶせて寒の寺 秦和子 201303  
パプリカのひときは赤き寒九なる 荒井千佐代 201303  
豪華船沖に避寒の窓うすし 小田司 馬醉木 201303  
妻恋坂登れば病棟寒茜 北川英子 201303  
細密な枝ぶり寒日からめ取り 豊田都峰 京鹿子 201303  
紫と碧衣声和す寒の寺 赤座典子 あを 201303  
暮方の庭にばらまく寒すずめ 神蔵器 風土 201303  
酒造る水や湛ふる寒の蒼 西村梛子 馬醉木 201303  
快気祝ひ寒の土筆を土産とす 中島玉五郎 201303  
欄干に白き鳥群れ寒日和 石川かおり 201303  
蘭の鉢しまひ忘るも寒に耐へ 水野範子 ぐろっけ 201303  
涙涙親友召さる寒の空 水野弘 ぐろっけ 201303  
寒の晴ホールインワンの証明書 三輪慶子 ぐろっけ 201303  
寒茜魂売るごとく本を売り 千田百里 201303  
寒暁の紫雲指しつつ発たせけり 田中藤穂 あを 201303  
寒暁や誘言に父平和説く 青木朋子 201303  
寒芹のもじやもじや水にあをきかな 大島英昭 やぶれ傘 201303  
寒苦なる仮設住宅終り来ず 中島玉五郎 201303  
寒晴やこころ白紙に戻したる 清水節子 馬醉木 201303  
寒晴や海より山の形(なり)親し 深澤鱶 火星 201303  
寒晴や滋味深みゆく干野菜 松岡和子 201303  
寒太郎吹きしか朝の虎落笛 橋本修平 かさね 201303  
寒霧の巳の字朱墨の大書なり 中島陽華 201303  
寒冷に列車の扉長く開き 坊野貴代美 ぐろっけ 201303  
寒靄に五百羅漢の話し声 前田美恵子 201303  
神棚の幣に微風や寒造 広渡敬雄 201303  
水に浮く油なないろ寒に入る 坂口夫佐子 火星 201303  
きよみずへ影絵のやうに寒名残 北川孝子 京鹿子 201303  
早池峰は白象の背寒晴るる 大畑善昭 201303  
痩せ水に寒苦の声を聞きにけり 山田六甲 六花 201303  
月やいま半円に澄む寒の入 安立公彦 春燈 201303  
耐寒の歩くため行く小買物 渕上千津 201303  
うどん煮る寒に入る日の徒然に 藤丸誠旨 春燈 201303  
朝毎の寒気問答垣根越し 村川とくみ ぐろっけ 201303  
寒の朝一歩踏み出す願ひ坂 長瀬節子 ぐろっけ 201304  
八咫烏を待つ寒靄の大鳥居 中田禎子 201304  
参道に鈴のころがる寒の入り 鳳蛮華 201304  
根方まで寒の日差しを大欅 小川玉泉 末黒野 201304  
忽と風生まれ窓打つ寒日和 小川玉泉 末黒野 201304 寒 →10

 

2016年1月20日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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