寒 7    51句

  寒明

作品
作者
掲載誌
掲載年月
白波は海のダンスよ寒日和 加藤みき 201101
寒晴や竿先しなる枯木灘 高地勝峰 馬醉木 201102
寒暁や下総みちの鐘のこゑ 安立公彦 春燈 201102
陶狸笠の緒締めて寒に耐ふ 久保東海司 201102
寒晴や対岸へゆく橋のなく 山尾玉藻 火星 201102
跳び箱の砂場に置かれ寒の入 大島英昭 やぶれ傘 201102
予後の身のつつがなく過ぎ寒の入り 秋葉貞子 やぶれ傘 201102
一病癒え又も一病寒に入る 先山実子 ぐろっけ 201102
穏やかなお宮参りや寒日和 松田和子 201103
軒下に寄り添ふ小猫寒の入り 石川かおり 201103
グライダーの大旋回や寒日和 坂根宏子 201103
河野裕子の「ごはん」の温き寒の入 伊丹さち子 馬醉木 201103
地下鉄の海鳴りのごと寒に入る 那須淳男 馬醉木 201103
青竹の箍きりきりと寒に入る 那須淳男 馬醉木 201103
不機嫌な寒九の海やココアの香 宮崎紗伎 春燈 201103
明けの明星けふの寒晴確かにす 大畑善昭 201103
落葉松の空垂直に寒日和 内山花葉 201103
言霊の色は紅寒やいと 柳川晋 201103
寒晴れや松の名残りに大漁旗 大竹淑子 風土 201103
鳶の崎寒の肋骨雲の出て 大竹淑子 風土 201103
寒晴れの生簀に泡の一つ浮く 近藤幸三郎 風土 201103
寒晴れや高舞ひのぼる若き鳶 上原重一 201103
寒中の地に輪を描いて遊びをり 大西八洲雄 万象 201103
寒夜にてかさりかさりと万華鏡 井上信子 201103
思ひ出のつきぬ社よ寒詣 岡久枝 酸漿 201103
眺め入る岳晴々と寒に入る 鈴木幾子 酸漿 201103
指先から寒九の水のカテーテル 篠田純子 あを 201103
高窓の鴉ふくらむ寒の入 芝尚子 あを 201103
寒中の金星枝に止まり居る 東亜未 あを 201103
荒れる日の寒のみどりをめでてをり 長崎桂子 あを 201103
寒九の帽眉毛を消してしまひけり 東亜未 あを 201103
鎮魂の竹灯籠や寒の朝 西垣順子 201104
古代人の息吹く気配や寒の朝 大島みよし 201104
五人目にやっと女児てふ寒便り 安本恵子 201104
阿修羅像在す薄闇寒の昼 川崎利子 201104
禅寺の庭モノトーン寒戻る 石川かおり 201104
ランプ吊るホットドッグ屋寒の街 宮崎左智子 201104
挨拶の声の白さや寒に入り 笹井康夫 201104
一つ二つ三つ四つと寒の星 竹内悦子 201104
ローソクの焔にやすらぎ寒夜かな 柴田靖子 201104
太白の月と並びし寒の入 岩下芳子 201104
積み上ぐる土白じらと寒の入 小渕二美江 春燈 201104
八十路目ざしペダルを踏める寒の入 河本由紀子 春燈 201104
皇居マラソン松青々と寒日和 豊谷ゆき江 春燈 201104
大欅四本先に寒の明く 神蔵器 風土 201104
丹沢の上に富士の嶺寒晴るる 鈴木とおる 風土 201104
巫女舞の鈴音高し寒青空 浅井敦子 万象 201104
寒晴のひかりを返す青瓦 谷口直樹 万象 201104
救急車近くで止まる寒の底 笠井敦子 201104
クレヨンの色を揃へつ寒の入 高田令子 201104
寒の土割つてほつほつ蕗の薹 岡野ひろ子 201104
寒→ 8      

 

2021年1月15日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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