寒 6     100句

百本の枝の横ざま寒松籟   桂信子   俳句研究

  寒明

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書その他
にんげんの寒の地声の鯉に届く 西田孝 ろんど 201001  
翔つ鳥の忙しき音や寒の入り 小林朱夏 201002  
寒荒れの指現はるる爪切れば 吉田希望 201002  
水槽の亀みじろがず寒の入 岡佳代子 201002  
寒晴や名残のいろの唐辛子 細川洋子 201002 林翔先生を悼む
洋館やいくとせ寒の灯をともす 乙黒理和 遠嶺 201002  
山羊の乳湧きこぼれきて寒の入り 山田六甲 六花 201002  
一日を富士と歩かん寒の晴 須賀敏子 あを 201002  
日矢射せど湖へ届かず寒の入 小澤菜美 201003  
太柱ぴしりと鳴りぬ寒の入 野坂民子 馬醉木 201003  
寒に入り新たな治療に挑戦す 山田をがたま 京鹿子 201003  
寒晴れや今リハビリの正念場 山田をがたま 京鹿子 201003  
寒晴や身ぬちに響む琵琶のこゑ 加藤みき 201003  
空の青寒九の水を海にかな 中島陽華 201003  
唇の皮うすきこと寒に入る 栗栖恵通子 201003  
椋の木の力瘤なり寒に入る 近藤きくえ 201003  
寒晴や青き宇宙へ背を伸ばす 宮川秀穂 201003  
大灘に音無し寒の落日も 荒井千佐代 201003  
暮るるより風の棲みつく寒の入 川崎良平 雨月 201003  
猫が木に登りて寒の明けてをり 神蔵器 風土 201003  
寒明くやハワイ・コナーブラックで 神蔵器 風土 201003  
黄みどりの目白の来鳴く寒の入り 上原重一 201003  
もしかして獣なのかも寒の雲 榊原ヨリ子 201003  
公園に雀二三羽寒の入 棗怜子 春燈 201003  
胸張って歩くペンギン寒の昼 島本知子 ぐろっけ 201003  
寒明も近き月なり夜半の窓 阿部ひろし 酸漿 201003  
寒最中つつましく咲く桜草 橋本貞二 酸漿 201003  
永遠の灯へ瞑目つづけ寒忘る 伊藤敬子 201003  
寒の闇青き猫の目光りをり 芝尚子 あを 201003  
裏声の猫が集まる寒の内 鈴木多枝子 あを 201003  
風習と絆に溜息寒九かな 長崎桂子 あを 201003  
照葉樹寒の日差をかがやかす 長崎桂子 あを 201003  
寒三日生きる証の雨戸繰る 森山のりこ あを 201003  
恵みなる寒九の雨の石濡らす 森山のりこ あを 201003  
日矢射せど湖へ届かず寒の入 小澤菜美 201003  
寒明けて五分の魂動きだす 森下康子 201004  
茶筅師の黙の緊迫寒ぬくし 竹内悦子 201004  
寒晴やひとり歩きの明日香道 泉田秋硯 201004  
寒晴や只今ミラービル真青 白髭美佐子 201004  
寒明けや水のすべりてダムの壁 鷹羽狩行 201004  
みづからを照らす外灯寒の入 矢島久栄 201004  
主夫業に専念したる寒の入 小林正史 201004  
寒晴や日向の枝に雀群れ 数長藤代 201004  
碑へ一枝の影寒の内 数長藤代 201004  
寒晴や臼の座りし神の庭 山田美恵子 火星 201004  
寒晴やバックネットの破れ穴 緒方佳子 火星 201004  
メタセコイアの径真直ぐに寒の入り 代田青鳥 風土 201004  
両臑に届きて寒に入りにけり 根岸善行 風土 201004  
的中の矢音鋭く寒に入る 穂苅照子 万象 201004  
寒晴や地に貼りつきしものの影 菅谷たけし 201004  
寒晴や干物のかほのとんがつて 千田百里 201004  
寒晴やゆがみて乾くバスタオル 栗原公子 201004  
寒天ヘパンタグラフの伸び縮み 佐々木よし子 201004  
朝礼の声の割れたる寒の入 福島茂 201004  
水滴の亀の口より寒明くる 雨村敏子 201004  
寒九の水香り先師の句が浮かぶ 田中貞雄 ろんど 201004  
難解語前頭葉の寒に入る 石倉千賀子 ろんど 201004  
寒の庭ピンクの木瓜の花盛り 坂口三保子 ぐろっけ 201004  
寒明を告ぐる母郷の瀬音かな 高埜良子 春燈 201004  
オペラ歌手とどめはロック寒の入 竹内慶子 春燈 201004  
食後呑む薬に慣れず寒に入る 菅野蒔子 末黒野 201004  
ありありと寒九の水の肚に沁む 三橋玲子 末黒野 201004  
うたたねの片頬冷ゆる寒九かな 半沢一枝 末黒野 201004  
小寒や朝餉の漬菜はりと噛む 及川照子 末黒野 201004  
寒晴れや木々の輪郭鮮明に 永田勇 六花 201004  
寒明けの水のまろびて水琴窟 伊藤敬子 201004  
心経に燈またたく寒の寺 小澤昭之 201004  
連山の刃先鋭し寒に入る 岡田誠吾 201004  
鰐口の黒くくすめる寒の堂 中根健 201004  
みちのくの寒九の水や柄杓飲 石原光徳 酸漿 201004  
小寒の玄関ベルは出前鮨 嶋田摩耶子 ホトトギス 201005  
寒凪や灘白光に富士うかび 佐藤いね子 馬醉木 201005  
寒明けや沖の漁火数増しぬ 加藤克 201005  
寒晴の風の喝采風車群 井口淳子 201005  
京都タワー寒明の空突き刺せり 横井明子 201005  
凭るるにほどよき柱寒明くる 館容子 201005  
寒明や母そつくりの座りだこ 数長藤代 201005  
山祇のこゑや寒九のスターダスト 川口襄 遠嶺 201005  
先達の法螺貝寒の木霊道 川口襄 遠嶺 201005  
うなぎ屋の狭き廊下や寒の入 遠藤和彦 遠嶺 201005  
星々のほほゑみ交はし寒明くる 曷川克 遠嶺 201005  
茅葺の小屋に牛鳴く寒の入り 廣瀬雅男 やぶれ傘 201005  
今はただ寒九の水に祈るのみ 北村香朗 京鹿子 201005  
点滴は問遠となりて寒終る 北村香朗 京鹿子 201005  
寒晴れの眉やはらかき祈りかな 北川孝子 京鹿子 201005  
ぽつぽつと佳き知らせあり寒の明け 伊吹之博 京鹿子 201005  
雑踏の電話の小声寒明ける 伊藤希眸 京鹿子 201005  
寒晴れの白砂煙めく御用邸 布川孝予 京鹿子 201005  
寒明や未明の空を宇宙船 小川玉泉 末黒野 201005  
歯磨を搾り切ったり寒の底 中島ひろし 末黒野 201005  
寒晴れが崎の石崩鎮めおり 古川忠利 ろんど 201005  
寒晴れにネクタイ正す白寿翁 武司琴子 ぐろっけ 201005  
寒明の鏡に素顔多き皺 武司琴子 ぐろっけ 201005  
寒の朝血圧計を二度三度 先山実子 ぐろっけ 201005  
悼み心募る寒九の雨の音 上田明子 雨月 201005  
寒晴や橡は自在の枝を張り 田所洋子 雨月 201005  
ゆるぎなき射手の力矢寒明くる 水谷靖 雨月 201005  
合掌家藁屋根厚く寒に入る 吉田豊子 雨月 201005  
電柱はどこへもゆかず寒明けぬ 瀬戸悠 風土 201005  
姫娑羅の肌への荒れも寒の内 冨山俊雄 山居抄 201008 寒→ 7

 

2015年1月15日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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