寒 4    100句

己が尾を見てもどる鯉寒にいる   三橋敏雄   眞神

  寒明

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書その他
三輪山へ向く野仏の寒日和 廣畑忠明 火星 200604  
寒晴や西に東に歩行器を 中上照代 火星 200604  
男鹿の眼大きく潤む寒日和 助口弘子 火星 200604  
釣糸を放りて寒の空を截る 谷口みちる 200604  
刑務所料亭地獄極楽わかつ寒 宮津昭彦 200604 或る坂
フラットに塗る空の色寒の青 遠山みち子 200604  
御岳の襞くつきりと寒日和 内藤順子 酸漿 200604  
寒の夜の風呂が沸いたと電子音 北島上巳 酸漿 200604  
寒晴れやまとひしものを削ぎきつて あさなが捷 200604  
寒晴れの吉兆縄屑池に浮く 武久昭子 風土 200604  
山車十基収めし蔵や寒の霜 武久昭子 風土 200604  
トーストはぶ厚く焼いて寒の朝 いば智也 六花 200604  
寒晴や大きな窓は南向き いば智也 六花 200604  
新聞の置かるる音や寒の暁 早水秀久 河鹿 200605  
神官の肩の向うの寒碧空 椿和枝 200605  
山川の寒を引き締む橋の反り 松本鷹根 京鹿子 200605  
寒晴れや雲が食べたくなる茶房 荻野千枝 京鹿子 200605  
寒極むわれに問ふことまた増えて 北川孝子 京鹿子 200605  
随身の弓矢たづさへ寒を締む 村田冨美子 京鹿子 200605  
賜はりし百華の花束寒溶かす 清水靖子 四葩 200605  
寒荒れや安宅の関に逃げ惑ひ 堀田清江 雨月 200605  
禅堂の省略の寒尽しけり 加瀬美代子 200605  
帝釈天日和といふか寒日和 青山丈 200605  
寒晴の白き柩の小ささよ 渡辺章子 200605  
監督の仏頂面や寒試合 木原紀幸 河鹿 200606  
種唐黍かんかん硬し寒を経て 瀧春一 瓦礫 200606  
ちちははも弟も亡く寒厳し 水野節子 雨月 200606  
寒晴れや富士伏流の噴く金粒 桑原泰子 八千草 200608  
寒晴が北の部屋まで明るうす 滝沢伊代次 万象 200701  
寒の死水に唇やや開く 品川鈴子 ぐろっけ 200702  
微動だもなき寒晴となりにけり 岡本眸 200702  
百度の寒を耐へゐる柱かな ことり 六花 200702  
守られて寒の一日はじまりぬ 吉田陽代 200703  
フランスパンに木の音のして寒の朝 稲葉ちよこ 風土 200703  
寒晴や富士の大きく近づきぬ 久松和子 万象合同句集 200703  
おだやかな日々なり寒のさなかなり 布川直幸 200703  
飛行機雲宙真二つに寒日和 宮川秀穂 200704  
鬼蓮の葉裏棘もつ寒日和 村上絢子 馬醉木 200704  
風神と戯るるや寒の大漁旗 吉澤利治 遠嶺 200704  
釜鳴りの神事を拝す寒日和 谷村幸子 200704  
寒晴へ高く廻せり纏振り 落合裕子 万象 200704  
一書読み了へたる寒の暮色かな 市川玲子 春燈 200704  
今年の寒大気ゆるびしまま過ぐる 大橋晄 雨月 200704  
寒晴や啄木鳥打つ音の絶え間なく 石垣幸子 雨月 200704  
寒の空澄みつ暮れゆく遠伊吹 水野節子 雨月 200704  
寒日和ぽかんぽかんと鯉の口 野澤あき 火星 200704  
寒日和米寿となりし男の背 野澤あき 火星 200704  
寒晴の土手に座す人佇てる人 高橋芳子 火星 200704  
名のみの寒思ひのままの鍬捌き 能村研三 200704  
「運命」の余韻の中の寒没日 木下もと子 200704  
西国の海の名つけて寒の海苔 椿和枝 200704  
ブロンズの宙飛ぶ人馬寒日和 相良牧人 200704  
蒿雀来て寒の大地を啄める 井口初江 酸漿 200704  
脹よかに梅一輪や寒最中 東芳子 酸漿 200704  
やはらぎし暮色と思ふ寒最中 山村修 酸漿 200704  
寒の夜に酔うた男の胴間声 鎌倉喜久恵 あを 200704  
寒晴や水平に吊る杉丸太 中嶋孝子 200704  
点晴のごとき帆一つ寒日和 渡部志津子 200705  
かん高き声が砂場に寒ゆるむ 大坪景章 万象 200705  
から松の林透け透け寒の晴 松原智津子 万象 200705  
寒晴れの遠き筑波に峯二つ 岡田章子 ぐろっけ 200705  
寒晴れの日時計指針少しずれ 四葉允子 ぐろっけ 200705  
寒の日本脱けてバリ島一と飛びに 北村香朗 京鹿子 200705  
豹変の世情にどつぷり寒極む 北川孝子 京鹿子 200705  
今年の寒時を違へて来りけり 大橋晄 雨月 200705  
寒晴の富士に背筋を正しけり 小林眞彦 遠嶺 200705  
すかんぽの芽に雨の無き寒十日 永田二三子 酸漿 200705  
稜線の端は岩なり寒の潮 水谷ひさ江 六花 200705  
歩巾あふ二人に寒の帰り道 松下幸恵 六花 200705  
寒晴や和紙の売場の込みあへる 佐々木幸 200705  
寒晴のごとき一句を欲りにけり 西口万佐子 200705  
沈丁の紅きつぼみに寒ながく 瀧春一 200706  
仏壇の灰を均らして寒に堪ふ 金井充 百日紅 200711  
奥秩父より寒寄せて道祖神 須田紅三郎 200801  
急変を知らせる電話寒の暁 峰尾秀之 200802  
寒の空重たく閉ざし嶺くらし 小林峰月 春燈 200802  
昔なら丑三つ寒の不眠症 林翔 200802  
失言を引き摺りながら寒の夜 芝宮須磨子 あを 200802  
寒晴や老の掟を畏みて 水原春郎 馬醉木 200803  
校塔の十二時させる寒日和 那須淳男 馬醉木 200803  
寒晴や鶴は浮かび鳶は舞ひ 工藤義夫 馬醉木 200803  
寒晴れや地平線まで透き通る 中島玉五郎 200803  
寒晴やたどりつきたる二〇〇号 加藤みき 200803  
寒晴や伊吹全き輝きに 大橋晄 雨月 200803  
寒晴を明日へ火星も晴れをらむ 宮津昭彦 200803  
いちめんの石塔なりし寒の晴 奥田順子 火星 200803  
馬頭琴天に谺す寒日和 君島栄子 酸漿 200803  
寒の墓地とは墓守に遇ひしのみ 坪井洋子 200803  
兜煮の濃味も寒の安房岬 遠藤真砂明 200803  
寒晴の金時山で足馴らし 須賀敏子 あを 200803  
寒の風残して雀とびたてり 鈴木多枝子 あを 200803  
たちまちに鉄骨組まる寒の空 羽賀恭子 200804  
寒日和手話コーラスの礼拝堂 和田政子 200804  
大樟は京大のロゴ寒日和 大竹淑子 風土 200804  
光陰や大樟寒の実をたば 大竹淑子 風土 200804  
陸の灯を離るる寒の夜の航 南奉栄蓮 風土 200804  
人形の頭干しある寒日和 杉浦典子 火星 200804  
寒晴や梲のあがる町の音 廣畑忠明 火星 200804  
寒晴や硝子細工の鳥けもの 大坪景章 万象 200804  
寒晴れや紺の氷室の幟匂ふ 宮口文泰 万象 200804 寒 5

 

2016年1月12日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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