神の留守 6     47句

作品
作者
掲載誌
掲載年月
境内は子らの基地なり神の留守 落合絹代 雨月 202002
美女の来て御神酒酌みあふ神の留守 延川笙子 六花 202002
神留守の参道にゐる占ひ師 升田ヤス子 六花 202002
夫の何かが壊されてゆく神の留守 平井改子 風土 202002
神の留守挺子利かせゐる白川女 橋添やよひ 風土 202002
回廊に猫の足跡神の留守 中村洋子 風土 202002
子のあくび母のあくびや神の留守 鈴木直充 京鹿子 202002
神の留守古墳の主は定まらず 塙誠一郎 202002
神の留守片足上げしままの狛 野村昌代 202002
一目散に伊吹暮れけり神の留守 木村傘休 京鹿子 202002
神の留守手帳の殴り書き読めず 根橋宏次 やぶれ傘 202002
縁結びの孫凶を引く神の留守 菅野日出子 末黒野 202003
生簀の紐鳥居に結び神の留守 岸洋子 202003
洗濯も夕食も無し神の留守 荻布貢 202003
墨滲む御朱印帳や神の留守 菅野日出子 末黒野 202004
神留守の絵馬ことごとく風に鳴る 湖東紀子 ホトトギス 202004
神の留守とは寺町に人集め 稲畑廣太郎 ホトトギス 202011
本殿は淡く灯され神の留守 稲畑廣太郎 ホトトギス 202011
六法に万の罪の字神の留守 堅山道助 風土 202011
拝殿の紙垂に風来る神の留守 渡邉孝彦 やぶれ傘 202101
末社にも一礼をする神の留守 丑久保勲 やぶれ傘 202101
神迎ふ留守のあやまち口にせず 安齋正蔵 やぶれ傘 202101
積ん読に積み足す二冊神の留守 松橋利雄 春燈 202102
旅ごころ勾玉色に神の留守 阪倉孝子 202102
神留守の光秀公の念持仏 橋添やよひ 風土 202102
鼺鼠も鼯鼠も留守神の留守 田丸千種 ホトトギス 202103
神の留守御酒の被れるうす埃 田丸千種 ホトトギス 202103
ぼけ封じ願ふ拝殿神の留守 菅野日出子 末黒野 202103
神社へと浦賀の渡し神の留守 太田良一 末黒野 202103
油揚げでひとり酌む酒神の留守 湯本実 やぶれ傘 202103
神木に鳥語集めて神の留守 稲畑廣太郎 ホトトギス 202111
神の留守護り続けて十年かな 稲畑廣太郎 ホトトギス 202111
神の留守猫一匹に守られて 稲畑廣太郎 ホトトギス 202111
狛獅子に懐く黒猫神の留守 塩貝朱千 京鹿子 202112
神の留守鳥居の鴉誰を呼ぶ 安立公彦 春燈 202201
「ローマの休日」の王女の矜持神の留守 藤原若菜 春燈 202201
パソコンに未知なる機能神の留守 栗原公子 202201
鳩餅のにつき売り切れ神の留守 奥田茶々 風土 202201
大樟のもとの祠の神の留守 藤井美晴 やぶれ傘 202201
賽銭箱の音軽やかや神の留守 山下朝香 春燈 202202
塵一つ無き境内や神の留守 中上馥子 春燈 202202
賑はしき出で湯の里や神の留守 鳥山英子 春燈 202202
神鹿も飛火野に群れ神の留守 中村洋子 風土 202202
さりげなく老いが近寄る神の留守 都築繁子 202202
老いらくの恋の噂や神の留守 小田嶋野笛 末黒野 202203
箱膳がぽつんと蔵に神の留守 北村操 202207
遠くより雨見えて来る神の留守 能村研三 202301
神の留守 →1

 

2023年12月6日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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