2       171句

庵の月主(あるじ)をとへば芋掘に   蕪村

  芋の露

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書その他
里芋の茎のむらさき朝曇 門脇なづな 対岸 200510  
逃げてゆく芋を追ふ手よ妻の留守 林翔 200510  
食細き人に里芋飴色煮 赤座典子 あを 200510  
芋の葉を揺らして矮鶏の鳴きにけり 犬塚芳子 200511  
朝市で小芋を買ふに二個おまけ 石田嘉江 200512  
ふたつみつ子芋覗くをがばと掘る 谷榮子 雨月 200512  
芋の葉も高く播州の山晴るる 豊田都峰 京鹿子 200512  
門川に主婦らさざめき芋洗ふ 相沢有理子 風土 200512  
生き残り生きるあかしの芋食らふ 村越化石 200602  
芋を煮る匂ひの中に読みふける 山田六甲 六花 200610  
芋の葉の水玉いだく朝まだき 柴田靖子 200611  
芋頭洗ひあげたる男振り 近藤きくえ 200612  
煮染芋縫ひ物の手をふと止めて 赤木真理 ぐろっけ 200701  
芋掘りのビニール袋いびつなる 秋千晴 200702  
子の数の窪みにゆがみ頭芋 落合由季女 雨月 200702  
こんな日は小芋に浸みる母の味 鳥羽夕摩 京鹿子 200704  
不喰芋の奔放過疎のすすみけり 栗原完爾 春燈 200706  
つちかへば芋の葉ばかり目につきて 金井充 百日紅 200711  
芋の葉の雨粒ためてひとつなり 鈴木多枝子 あを 200711  
なにはともあれ松坂牛の芋子汁 布川直幸 200712  
里芋の土こぼしつつ帰りゆく 水谷ひさ江 六花 200712  
仙崖や風にほつこり子芋煮え 中野京子 200801  
芋を掘る芋蔓式にとはゆかず 伊藤トキノ 200801  
芋一つ洗うて足れり風の音 外川玲子 風土 200801  
料理本閉ぢさつま芋蒸しけり 倉持梨恵 200801  
箸をもて刺さむとすれば跳ぶ子芋 笹村政子 六花 200801  
爽やかや小芋のやうなつむりして KOKIA 六花 200801  
芋を掘る身の丈程の茎倒し 田中敬 200802  
芋と黒豆いらんかえいらんかえ 石脇みはる 200802  
句作りやことこと芋煮午下がり 河井富美子 ぐろっけ 200802  
洗濯板廻し里芋洗ひけり 高倉恵美子 200805  
芋の葉をまろびまろびて雨の粒 山岸邦 200811  
芋の葉の斯くも猛猛しく茂り 宮津昭彦 200811  
芋水車回る熊川宿の昼 石脇みはる 200901  
自己主張なぞ里芋と烏賊を煮る 山本久江 200901  
紅色ののぞく芋粥吹きて食ぶ 前川千恵子 雨月 200901  
芋掘りやお昼時なる陽のひかり 白石正躬 やぶれ傘 200901  
芋水車覗いてゐたる顎かな 中島昌子 200902  
芋畑掘られて雨の夜となれり 樋口みのぶ 200902  
綿虫と別れ芋汁熱かりし 浜口高子 火星 200902  
里芋の挟み易さの六角形 清水幸治 200902  
小芋ころん水質汚濁防止法 中原幸子 船団 200903  
芋畑の只中にして妻社 岡田満壽美 夢のごとしと 200904  
ひとつとやひと畝ふやす芋の列 久津見風牛 200906  
傷みしを煮直して出す芋の膳 山田六甲 六花 200910  
芋畑抜けて前方後円墳 吉村はづき 炎環 200911  
いちめんの背高き芋の丈仰ぐ 篠原まどか 炎環 200911  
赤芽芋提げ帰りたる葬の後 石脇みはる 200911  
一村に長寿ふえゆき芋の秋 水谷靖 雨月 200911  
芋車水に包まれゐたるかな 山田六甲 六花 200911  
里芋の花に雨音ありにける 中貞子 200912  
芋旨くなる芋水車ことことと 井田実代子 雨月 200912  
試掘りする里芋や祭前 長田秋男 酸漿 200912  
里芋を畑に求むる朝かな 渡辺裕子 酸漿 200912  
大方は猪に掘られし芋を掘る 伊藤克子 酸漿 200912  
黒豆に囲まれてゐる芋頭 高橋将夫 201001  
芋の葉や宝珠かかげし大極殿 冨松寛子 201001 平城京跡
艶やかに芋の煮えたる夕かな 東芳子 酸漿 201001  
芋洗ふ子芋親芋より離し 小林朱夏 201002  
京芋と母のレシピの届きけり 風間史子 201002  
芋洗ふ洗濯板を桶に立て 苑実耶 201003  
芋掘りの子らの帽子に光降る 小澤徳江 遠嶺 201008  
美しき日本を語り芋洗ふ 中島玉五郎 201010  
芋を煮る父の遺愛の小鍋かな 山崎里美 201012  
名も知らぬ芋煮る妻の無口なり 松嶋一洋 201012  
ポイントは心のゆとり芋を煮る 米山喜久子 201012  
蒸芋にこびりつきたる塩甘し ことり 六花 201012  
親芋は煮〆子芋は衣被 木村茂登子 あを 201012  
芋水車回る門川鯖の道 井口淳子 201101  
芋の葉の爛れ赤子は泣き止まず 淺場英彦 万象 201101  
芋の葉の人動くごと揺れにけり 猿橋二三雄 ぐろっけ 201101  
芋飯にお代りの列参観日 永塚尚代 ぐろっけ 201102  
妣の味妻にねだりて煮る子芋 津田霧笛 ぐろっけ 201102  
順延をされし芋掘り幼稚園 瀬島洒望 やぶれ傘 201102  
芋食うて貧しき病者わらひあふ 成瀬櫻桃子 成瀬櫻桃子俳句選集 201105  
芋の茎茄でる藁灰ひとつまみ 宮井知英 201112  
股鍬のざくと芋掘るわらしかな 都留百太郎 末黒野 201112  
芋畑子供の背より高く伸び 小林美登里 かさね 201201  
まなうらにちちはは芋の煮つころがし 小林輝子 風土 201202  
杣宿の怠けぐせなる芋水車 和田照海 京鹿子 201203  
里芋の転げ落ちそな猫車 神山市実 やぶれ傘 201203  
海老芋の八角鉢の金襴手 瀬川公馨 201205  
焼き上がる時刻や芋の焼きあがる きくちきみえ やぶれ傘 201205  
若狭みち朽木谷てふ芋水車 北崎展江 くりから 201209  
芋の子のごとく集ひて女子トーク 宮崎きみ枝 201210  
芋の葉を滅多打ちして雨上がる 高倉和子 201210  
一串の芋田楽に故郷自慢 伊藤憲子 201211  
一串の芋田楽に故郷自慢 伊藤憲子 201211  
つちくれや鬼神泣かせの芋の蔓 瀬川公馨 201211  
食べんさいと津和野ぶりなる芋煮かな 藤井君江 馬醉木 201212  
芋洗ふ手にぬるぬるとにほう土 森岡陽子 かさね 201212  
芋水車廻して音を紡ぎけり 山本麓潮 万象 201212  
芋水車仕掛けて里の寝静まる 中原吟子 雨月 201212  
一角は芋薯藷の即売所 木村茂登子 あを 201212  
里に帰り所望の芋の煮ころがし 隅田恵子 雨月 201301  
へつつひり芋を囲みて長居かな 岡野ひろ子 201301  
芋洗ふ姉さかぶりや川の町 古川夏子 201301  
頬赤く掘りたる芋を母に見す 乾有杏 201301  
ややありてまたもごとりと芋水車 大崎紀夫 やぶれ傘 201301  
障子明り昼餉の締めは芋の飯 坂上香菜 201302  
おほぶりの芋汁の椀山ねむる 山本耀子 火星 201302  
気負はずに生きて夕餉の芋の粥 三浦澄江 ぐろっけ 201302  
掘りあげし子芋を月に供へけり 中村則夫 やぶれ傘 201302  
神生れし大樹の前に焼芋屋 あさなが捷 201302  
焦げて良し堅くもうまき焚火芋 菊地崇之 かさね 201303  
焼芋に眼鏡くもらす学園祭 安田とし子 ぐろっけ 201303  
短日の大学芋のひかりかな 大島英昭 やぶれ傘 201303  
輪となつて和解勝利の芋を焼く 鴨下昭 201304  
芋水車くぐりぬけたる流し雛 穐好樹菟男 馬醉木 201304  
鏡台に焼き芋を置く魔女度ゼロ 塩見恵介 船団 201304  
インプットアウトププット石焼芋 静誠司 船団 201304  
馬面の芋の葉群れて吹かれをり 鳳蛮華 201304  
畑打や取り残されし去年の芋 池内とほる かさね 201305  
蒸しあがり湯気立つ芋を仏前に 長久保郁子 かさね 201311  
芋の秋佳人の視線浴びてをり 稲畑廣太郎 ホトトギス 201311  
芋炊きの果てて星降る河川敷 三浦澄江 ぐろっけ 201311  
あをあをと岬の寺の食はず芋 福島せいぎ 万象 201312  
一と畝を縁者にのこす芋の秋 瀧春一 花石榴 201312  
城山を出でし川繰る芋水車 熊丸淑子 馬醉木 201401  
閑けさに里のせせらぎ芋水車 中村ふく子 201401  
啜りをり大磯宿の芋スープ 山本久江 201401  
霊水にひねもす回る芋水車 森山暁湖 万象 201401  
里芋に箸刺してみる煮付けかな 丑久保勲 やぶれ傘 201401  
副業の農家の納屋に芋納豆 三橋早苗 ぐろっけ 201401  
芋煮の火ともに焚きたる君逝けり だいじみどり 201401  
芋水車まはる宿場の石蕗あかり コ田千鶴子 馬醉木 201401  
掘り出して芋の親子を別れさす 太田チエ子 末黒野 201402  
夕食は塩少々にふかし芋 溝渕弘志 六花 201411  
芋粥を吹ける合間を日の落つる 浜口高子 火星 201412  
泥ついて薩摩の芋の紅かくす 黒澤登美枝 201412  
イベントの芋ほくほくと村晴るる 石坂比呂子 ろんど 201501  
石の音させて取り出す焼き芋屋 きくちきみえ やぶれ傘 201501  
丸系と子芋をつけぬ八ツ頭 森理和 あを 201502  
焼芋屋の笛の連れ来し時雨雲 渡辺数子 火星 201502  
焼芋をさぐりだしたる軍手かな 中山静枝 201502  
焼芋が迚も美味しい古希の日々 須賀敏子 あを 201502  
焼芋をつかむ軍手に焦げ目あと 加藤峰子 201503  
干芋あぶる父ありし日の火鉢 高橋将夫 201503  
芋の子をくつつけたまま売られをり 秋田典子 六花 201503  
焼芋を割つて不幸は考へず 原友子 201504  
手も足も視線もきれい芋焼ける 中原幸子 船団 201505  
丸の内何時もの店や芋の秋 稲畑廣太郎 ホトトギス 201509  
芋を煮て夫の帰宅を待つでなく 稲畑廣太郎 ホトトギス 201509  
地平線少し歪めて芋を掘る 稲畑廣太郎 ホトトギス 201509  
ややありてまたもごとりと芋水車 大崎紀夫 虻の昼 201510  
駅を出てやがて小暗き芋畑 藤井美晴 やぶれ傘 201511  
自適とは時に虚しく芋を煮る 福島照子 京鹿子 201512  
芋水車あれば掛けたき流れかな 佐津のぼる 六花 201512  
更けてなほ水音高き芋水車 栗山恵子 雨月 201512  
うれしさやふる里の芋ふつくらと 池田光子 201601  
一と鍬に親芋子芋まろび出づ 斉藤マキ子 末黒野 201601  
芋掘るや土黒々と匂ひける 近藤紀子 201602  
捕はれし白鼻心らし芋畑 福島せいぎ 万象 201602  
把手なき大鍋のあり芋祭り 飯田ひでを 201602  
泥つきの芋の直売郷土館 榎本佐智子 末黒野 201602  
飛行船の真下芋掘る夫婦かな 山本久江 201604  
芋を掘る夫婦らしくて蹲り 山内四郎 春燈 201605  
さつま芋ほくほくほくと頬ゆるむ 遠野あきこ 船団 201612  
芋水車水ナ面の月を廻しをり 栗山恵子 雨月 201701  
土塊を掘つて砕いて芋掴む 南うみを 風土 201701  
ほきほきと子芋孫芋はづしけり 南うみを 風土 201701  
髭ちよろと子芋なにやらふぐりめく 南うみを 風土 201701  
妹いまも叱り易くて蒸し芋 中田みなみ 桜鯛 201701  
芋掘にあがる歓声農学校 佐藤まさ子 春燈 201701  
山水のおとろへ知らず芋水車 笹村政子 六花 201701  
親芋に子芋孫芋ゐるはゐるは 角野良生 201702  
芋の葉の向きさまざまにゆれてゐる 渡邉孝彦 やぶれ傘 201702  
採れたての芋の山積み猫車 渡邉孝彦 やぶれ傘 201702  
初穫りの芋を荷台に漕ぐペダル 秋山信行 やぶれ傘 201702  
籾殻に埋まりし芋の精気かな 井上静子 201703  
芋の葉の朝露光る谷戸の道 池谷鹿次 末黒野 201704 芋→ 1

 

2017年9月27日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。