稲 妻 2    59句

稲妻のかきまぜて行くやみよかな    去来

作品
作者
掲載誌
掲載年月
稲妻や外して温きイヤリング 林昭太郎 201411
稲妻を眼下にしたり一夜城 川村文英 ろんど 201412
稲妻や疑心暗鬼のひとと居り 折橋綾子 201412
稲妻のはるかなるまま遠ざかり 今橋眞理子 ホトトギス 201501
稲妻や一瞬消ゆる読書の燈 丸井巴水 京鹿子 201501
稲妻や子の霊園はあのあたり 大久保白村 ホトトギス 201503
稲妻の近付く気配なかりけり 小川龍雄 ホトトギス 201504
稲妻のたびに稜線正しけり 稲畑汀子 ホトトギス 201508
稲妻のはるかがありて旅帰り 稲畑汀子 ホトトギス 201508
稲妻の気配の中にありにけり 稲畑汀子 ホトトギス 201508
稲妻や夜も語りゐる葦と沼 木下夕爾 春燈 201508
河童忌の夜を稲妻のほしいまま 飛高隆夫 万象 201510
稲妻や灯台ひとつ波の中 高橋泰子 201510
パンの耳齧り稲妻遣り過ごす 村上倫子 201511
稲妻や顎の白髪をつんと抜く 村上倫子 201511
稲妻の一閃欲しき半跏思惟 峰崎成規 201511
稲妻や遺影いつもの笑顔にて 羽根嘉津 201512
稲妻や走り根四方へ力溜め 本池美佐子 201512
稲妻や主のいない写真展 渡部ひとみ 船団 201602
稲妻に二人の件を見透かされ 稲畑廣太郎 ホトトギス 201608
稲妻や遅れて届く宅配便 野村鞆枝 京鹿子 201611
稲妻に声を立てたり中学生 山ロ千代子 万象 201611
稲妻の恵みあまねし村十戸 新海英二 春燈 201611
点滴の音なきリズム遠稲妻 新海英二 春燈 201611
稲妻の一人の夜でありしこと 稲畑汀子 ホトトギス 201708
稲妻や地球の未来浮き立たす 稲畑汀子 ホトトギス 201709
稲妻や浅き眠りの旅まくら 穐好樹菟男 馬醉木 201710
稲妻や相模の野面ほしいまま 石井秀一 風土 201711
稲妻や空のぶらんこ揺れ止まず 岡本尚子 風土 201711
稲妻に撃たれし喪服師を送る 岡本尚子 風土 201711
稲妻の錐揉みに立つ有楽町 上谷昌憲 201711
稲妻が研ぐ総立ちの波頭 松井志津子 201711
稲妻や地球にとどめ刺すごとく 布施由岐子 末黒野 201712
稲妻は裂け雷は破るごと 小松敏郎 万象 201712
稲妻や記紀の山々顕はにし 長谷英夫 馬醉木 201712
稲妻のきらりと消える捩り飴 赤座典子 あを 201810
ロードバイク先導するか稲妻の 秋川泉 あを 201811
稲妻の関八州を一走り 山本喜朗 雨月 201811
稲妻やこの頃天変地異しきり 大畑善昭 201811
稲妻にぴくりと動く膝枕 三木亨 201811
稲妻の瞬時に山河裏返す 大矢恒彦 201811
稲妻の丁度そのとき転けてをり 谷口一献 六花 201812
忘るるを遠稲妻に甦る 田岡千章 201902
稲妻や神の怒りに触るる如 内田梢 末黒野 201911
稲妻に足止めされし本願寺 石川憲二 六花 201912
稲妻や馬刺に舌のもつれたる 亀田虎童子 201912
稲妻やはたと解けたる方程式 仲里貞義 202001
稲妻に横取りされし妻の貌 森岡正作 202010
荒川の空に稲妻走りけり 廣瀬雅男 やぶれ傘 202010
稲妻に裏と表のありにけり 七種年男 202011
稲妻の走るやかかあ天下の地 久米憲子 春燈 202011
稲妻や山の手線の内の空 吉川隆 春燈 202011
稲妻の曲り鋭き三画目 小田嶋野笛 末黒野 202011
稲妻の独り舞台の小気味よし 赤座典子 あを 202011
稲妻のたばしる上総山低し 田中臥石 末黒野 202012
稲妻や豆腐の焦げし匂ひする 竹中一花 202107
ふと夜空仰ぎ稲妻走りけり 稲畑汀子 ホトトギス 202108
夕立呼ぶ帝釈天の稲妻紋 福田肇 202110
稲妻→ 1

2021年10月15日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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