冬林檎    127句

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書その他
冬林檎果汁一滴置き薬 吉岡世志子 船団 199903  
病む夫へ提げてゆくもの冬林檎 柳生千枝子 火星 199903  
冬りんご積まれて海の傾きぬ 小澤克己 遠嶺 199903  
手答へのあるものはよし冬林檎 斎藤道子 馬醉木 200002  
今なにをいおうとしたのよ冬林檎 わたなべじゅんこ 鳥になる 200003  
瞳よりあふるる言葉冬林檎 いしだゆか 遠嶺 200003  
親も呼び違へる双子冬林檎 川村紫陽 200004  
冬林檎割れば話は旅になり 山戸深雪 遠嶺 200004  
冬りんご納屋に積まれて眠りをり 林田加杜子 いろり 200102  
ふる里の手厚くつつむ冬林檎 森理和 あを 200103  
餌台に頒つくれなゐ冬林檎 三浦みち子 200103  
冬林檎剥けば密月よみがへる 斉藤利雄 遠嶺 200103  
少しだけ安堵の思ひ冬林檎 赤座典子 あを 200103  
冬りんご置き光体となりし卓 小澤克己 遠嶺 200105  
たづねたし鏡よ鏡冬林檎 赤座典子 あを 200201  
子の髪を括り直しぬ冬りんご 山本耀子 火星 200202  
冬りんご若きナースの頬豊か 徳永真弓 百鳥 200202  
冬林檎赤き尻より真二つ 藏本博美 ぐろっけ 200202  
籾殼をまさぐりて出す冬林檎 大塚禎子 春耕 200202  
記念日の朝空蒼し冬りんご 小澤克己 遠嶺 200203  
冬りんご手術の痕のうつくしき 城孝子 火星 200203  
冬林檎まだ雪残る村に買ふ 大城まつ子 200206  
傍線の文庫芳し冬林檎 柘植晴美 銀化 200304  
それとなき直言を置く冬林檎 井上信子 200305  
冬林檎丸かじりする若さ欲し 杉田さだ子 対岸 200402  
冬林檎しよつぱき水に放ちけり 大東由美子 火星 200403  
口中に山の音する冬林檎 近藤喜子 200403  
生命線きれぎれつづく冬林檎 高橋瑛子 河鹿 200404  
しかと守る老の分限冬林檎 橘澄男 山景 200408  
冬林檎根雪のおもさてのひらに 佐藤喜孝 あを 200501  
抱へたる袋のまるみ冬林檎 後閑達雄 対岸 200502  
あぶくま洞出でて眩しき冬林檎 金子慶子 遠嶺 200503  
蔵窓に朝日差しくる冬林檎 林友次郎 遠嶺 200503  
冬林檎泥大島を羽織る君 松井治美 遠嶺 200504  
夫の掌の日溜りにある冬林檎 松本きみ枝 遠嶺 200504  
結婚も自由の形冬りんご 倉持梨恵 200504  
命日に赤と緑の冬林檎 森理和 あを 200601  
少年に鋼の魂や冬りんご 高根照子 200603  
傾きて据わる大きな冬りんご いば智也 六花 200604  
どちらかが先子のほつぺ冬りんご いば智也 六花 200604  
冬林檎円周率の割り切れず くらたけん 200611  
親友の兄のくれたる冬林檎 樋口みのぶ 200701  
体調を崩せし朝の冬林檎 青垣和子 雨月 200702  
今日といふ真ん中に置く冬林檎 篠藤千佳子 200703  
繙いて星とメルヘン冬林檎 林友次郎 遠嶺 200704  
みつみつと蜜をたくはへ冬林檎 楠原幹子 200704  
曲線はどこに集まる冬林檎 掛井広通 200704  
胸にハレルヤ掌に冬林檎 横松しげる 遠嶺 200705  
平均寿命には間のあり冬林檎 山元志津香 八千草 200705  
自尊より素直たふとし冬林檎 布川直幸 200802 或る人へ
五次元の宙てのひらの冬林檎 遠藤和彦 遠嶺 200803  
荒星や蜜みつしりと冬りんご 内山花葉 200803  
冬林檎丸齧りして獣めく 米須あや子 遠嶺 200804  
古戦場に育ち真紅の冬林檎 布川直幸 200804  
冬りんご割つてときめく話など 松本きみ枝 遠嶺 200805  
マンダラの塗絵にはまる冬りんご 安部里子 あを 200902  
青空へ窓開けて剥く冬りんご 遠藤真砂明 200902  
冬りんご手に傾(かぶ)きゆく漢あり 小澤克己 遠嶺 200902  
ユーフォーのかたちのルーペ冬林檎 高橋道子 200903  
妻の句の意外にうれて冬りんご 小澤克己 遠嶺 200903  
いくつかの窓の灯りて冬林檎 堀本祐子 遠嶺 200903  
しあはせは蜜より甘し冬林檎 布川直幸 200903 贈呈句
揺れるから深まるこころ冬林檎 藤原はる美 200903  
シャリシャリと冬林檎食むパンダの子 小阪律子 ぐろっけ 200903  
冬りんご食めばさりさり信濃の香 新実貞子 200903  
病得て夫婦仲よき冬林檎 櫨木優子 200905  
冬林檎剥きつ頷く聞き上手 松田洋子 201001  
連休のはじめに選む冬林檎 高田令子 201002  
カナリアの檻は空つぽ冬林檎 北島和奬 風土 201002  
冬林檎ひとつ灯してひとりなる 篠藤千佳子 201003  
魂魂にかたちありせば冬林檎 水野恒彦 201003  
熱つぽくて歯触り固き冬りんご 谷川爽 ぐろっけ 201003  
生まるるを待ちしことばや冬林檎 清水晃子 遠嶺 201003  
太陽の置き忘れたる冬りんご 遠藤和彦 遠嶺 201003  
北国を灯してゐたる冬林檎 柴田佐知子 201004  
睦まじく忘れ合ひをり冬林檎 石坂比呂子 ろんど 201004  
饒舌の酒客に呈す冬林檎 坂本哲弘 山ざくら 201009  
齧りつき甘露歯に沁む冬林檎 布川直幸 201012  
点滴は元気の技術冬りんご 溝口健也 201101  
冬林檎切って始まる朝支度 石川かおり 201102  
朝市の人に載せられ冬りんご 前川ユキ子 201102  
冬林檎こびず甘えずこの齢 コ田千鶴子 馬醉木 201103  
冬林檎理髪店より届けて来 木下もと子 201103  
海のなき信濃が故郷冬りんご 安本恵子 201103  
掌に抱き香を吸寄せる冬林檎 長崎桂子 あを 201103  
洗はれてにほひあらたに冬林檎 花田心作 201104  
一盛のいづれもいびつ冬りんご 山本浪子 風土 201105  
包丁の魔鏡光りや冬林檎 布川直幸 201111  
冬林檎ひとりといふは声立てず 座古稔子 201202  
病妻に吾がぶきつちよの冬林檎 小林清之介 風土 201202  
不機嫌な顔も青春冬林檎 松山三千江 春燈 201202  
冬林檎人の恋しくなりし夜 奥田茶々 風土 201203  
冬林檎齧るベンチやレノンの忌 矢口笑子 春燈 201203  
父の来て母の多弁や冬林檎 高倉和子 201203  
幼にも懸引きのあり冬林檎 山荘慶子 あを 201203  
追伸の本音であらむ冬林檎 甕秀麿 201203  
弟癒えよ灯下に赤き冬林檎 岡澤田鶴 201204  
デザートに蜜一ぱいの冬林檎 三川寿代子 201303  
兎ちやんの耳だけ残す冬林檎 奥田茶々 風土 201303  
冬りんご掴む銃をとりし手に 鴨下昭 201305  
病臭も消ゆる一顆の冬林檎 瀧春一 花石榴 201312 国立病院医療センターに入院
ぽつぽつと思ひ出話冬林檎 松田洋子 201401  
新鮮にナイフひびけり冬林檎 早崎泰江 あを 201402  
冬林檎ダンテの『神曲』地獄篇 中村洋子 風土 201403  
冬林檎誰のせいでもない病 まつのたく ろんど 201403  
手のひらにのるだけの運冬林檎 小山繁子 春燈 201403  
冬りんご行ッテキマシタ兵役二 たかはしすなお 201403  
もの思ふ年頃なりし冬林檎 寺田すず江 201404  
冬林檎また丈伸びる子の寡黙 甲州千草 201404  
窓の燈は生くるあかしや冬林檎 近藤紀子 201404  
もの思ふ年頃なりし冬林檎 寺田すず江 201404  
冬林檎また丈伸びる子の寡黙 甲州千草 201404  
風邪の神まだ来ず朝の冬林檎 生田恵美子 風土 201503  
冬林檎五十五歳の死は挫折 太田沙良 201503  
沖波の白さ優しさ冬林檎 井上信子 201601  
振り絞る命に添ひし冬林檎 岩月優美子 201603  
夜は夜の香りを密に冬林檎 宇都宮敦子 201603  
冬林檎美しけれどさらに選る 松田泰子 末黒野 201603  
貧しさの清々しきころ冬林檎 松林依子 201605  
名神に転がりつづけて冬林檎 秋山泰 船団 201701  
冬林檎光つてをりし仏間かな 中貞子 201702  
とりあへずメモの重しの冬林檎 大室恵美子 春燈 201702  
諍ひのあとの寂しき冬林檎 川村みよき 万象 201704  
夫の手に剥かれ細身の冬林檎 川崎真樹子 春燈 201802  
途切れ無く保つ繋がり冬林檎 宮野了子 201803  
卓に剥く恙なき夜の冬林檎 杉田智榮子 馬醉木 201803  
太陽となるまで磨く冬林檎 大沢美智子 旬日 201808  

 

2018年11月24日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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