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冬の雲     85句

冬雲に鳥打帽の廂かな    松根東洋城

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書その他
冬の雲割れて湖面に朝の日矢 稲畑汀子 ホトトギス 199811  
木道の乾く靴音冬の雲 水野あき子 遠嶺 199903  
毘沙門のあんぐり鰐口冬の雲 水島夜雨 京鹿子 199904  
冬雲を蹴散らしているチンドン屋 小枝恵美子 ポケット 199911  
指笛で呼ぶ帆船は冬の雲 津田このみ 船団 199912  
冬雲のひとつに翳る島の数 福間慶子 俳句通信 200001  
冬の雲世渡り下手な母と子と 志方桜子 六花 200002  
一片も一塊もあり冬の雲 粟津松彩子 ホトトギス 200003  
犬の眸の高さにかがみ冬の雲 小島美智子 風土 200003  
冬雲や動かぬままの観覧車 有山光子 遠嶺 200003  
冬の雲動き追ふごと母逝けり 保坂加津夫 いろり 200102  
冬雲をつれて庭師のやつてくる 曷川克 遠嶺 200102  
冬雲の帰去来ふるさとの無き身 中川芳子 200103  
冬の雲たなびく墓地に父母います 林田加杜子 いろり 200104  
青い空冬の雲間ののぞき穴 久森知子 船団 200106  
受け売りを空に放つや冬の雲 久森知子 船団 200106  
冬の雲グラデーションに流れけり 久森知子 船団 200106  
水煙をあはき冬雲過りけり 小林優子 酸漿 200106  
動き出す気配の馬俑冬の雲 竹下昭子 ぐろっけ 200112  
青天にわづかな動き冬の雲 吉弘恭子 あを 200201  
冬の雲朱色のコーヒーカップかな 皆吉司 船団 200201  
冬雲を割つて日のさす曲馬団 鷹羽狩行 200201  
藤村の古城に冬の雲遊ぶ 長坂ヤス子 酸漿 200202  
今日だけは静かにしてよ冬の雲 福田みさを いろり 200202  
冬雲の去るや流星ファンタジー 刈米育子 200202  
冬の雲父は田舎のハイカラさん 志方章子 六花 200203  
冬雲に熊手の先の届きたる 杉浦典子 火星 200203  
冬雲の影を引きゆく相模湾 小林光美 春耕 200203  
母逝きて遠のく故郷冬の雲 古川利子 200204  
日当りてふくれあがりし冬の雲 土屋酔月 火星 200204  
冬の雲うすうすと晴のち曇り 稲畑汀子 ホトトギス 200212  
青空を通り過ぎたる冬の雲 稲畑汀子 ホトトギス 200212  
冬の雲映す鏡はビルの壁 稲畑汀子 ホトトギス 200212  
武蔵野に冬雲育つ一とところ 稲畑廣太郎 円虹 200301  
立冬の雲動かざる入鹿塚 鎌田つた枝 築港 200302  
立冬の雲とどまれり杉木立 糸井芳子 200302  
冬雲の影を配して波しぶく 赤松せつよ 築港 200302  
ひだり手のほかは許さず冬の雲 小林あけみ 200303  
工場の煙は冬の雲となる 坊城俊樹 円虹 200303  
冬雲や彫塑の楽器風に鳴る 尾崎和子 百鳥 200303  
快楽けらくより湧いてきたりし冬の雲 高橋将夫 200304  
当てもなく冬雲流る裏銀座 川端実 遠嶺 200304  
冬の雲人影の無き野球場 石川英利 百鳥 200305  
冬の雲飛行機雲を置き去りに 赤松せつよ 築港 200402  
冬雲や啄む雁を田に散らし 村上光子 馬醉木 200402  
欄干の色あせやまず冬の雲 小澤克己 遠嶺 200403  
流れゐる見上ぐるたびの冬の雲 遠方靉 遠嶺 200403  
冬雲のいつしか崩れ比良比叡 三枝邦光 ぐろっけ 200403  
半島の上を動かず冬の雲 高瀬桜 200404  
冬の雲気乗りのしない帰郷かな 高木武人 百鳥 200404  
冬の雲の上に動かざる 鵜飼正子 栴檀 200405  
倒産のニュース流れて冬の雲 栢森定男 風よ 200407  
冬雲の厚さ貫く国際機 塩路隆子 200412  
冬雲を遊ばせ榧は寡黙の木 ほんだゆき 馬醉木 200501  
崖に引くザイルの重し冬の雲 横森みゆき 雲の峰 200502  
被災地へ募金送りし冬の雲 福西礼子 火星 200503  
冬雲や日矢突きささる与謝の海 川野喜代子 雲の峰 200503  
老猫の夢追ふ視線冬の雲 横山迪子 六花 200504  
冬雲を吊り上げきれずクレーン車 福山至遊 200505  
飛行機の姿のみこむ冬の雲 長谷川幸子 200506  
冬雲のさすらひごころ見せてをり 市場基巳 200506  
快楽より湧いてきたりし冬の雲 高橋将夫 星の渦 200507  
煙突からはき出されたり冬の雲 板倉エミ 200507  
冬雲を隕つるひかりに櫟原 瀧春一 菜園 200509  
冬の雲いま青空の中にあり 稲畑汀子 ホトトギス 200512  
峰々に和紙積むやうな冬の雲 能村研三 200601  
山脈のごとはつ冬の雲光る 高田令子 200602  
歩き出すまでのためらひ冬の雲 倉持梨恵 200602  
ぼろ市の上に居座り冬の雲 今瀬剛一 対岸 200602  
冬雲を増すは浅間嶺煙三筋 宮入河童 200602  
熔岩の上兵の墓冬の雲 糸川草一郎 百鳥 200603  
重たげに東に流れ冬の雲 鵜飼紫生 雨月 200605  
早退の子は河が好き冬の雲 糸川草一郎 百鳥 200605  
紙芝居いつもうしろに冬の雲 佐藤喜孝 あを 200612  
冬雲の流れの切れ間うどん喰ふ 松本鷹根 京鹿子 200703  
鞍上の背筋まつすぐ冬の雲 荒井千佐代 200703  
太陽を池に沈めて冬の雲 稲畑汀子 ホトトギス 200801  
住みなれし町に冬雲夕茜 吉沢陽子 200802  
冬雲雀敦のはらひ長し長し 君塚敦二 春燈 200802  
冬雲雀つつつと畦を走りけり 亀田やす子 万象 200802  
冬の雲流る年逝くこと見えて 柳生千枝子 火星 200802  
冬雲や大雁塔は遥かなり 曷川克 遠嶺 200803  
よく晴れてソウルの冬の雲ひとつ 坪内稔典 船団 200803  
高層のビルに映れる冬の雲 山村修 酸漿 200804  
江戸に向く芭蕉立像冬の雲 上林富子 やぶれ傘 200805  
冬の雲自由の橋の行き止まり 陽山道子 船団 200806  
初冬の雲の低さを諾へり 稲畑汀子 ホトトギス 200811  
神が火を焚くや赤らむ冬の雲 鷹羽狩行 200812  

 

2008年12月20日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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