芙 蓉          150句
作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書その他
花芙蓉遠流の島に式内社 松崎鉄之介
199811
 
花芙蓉妻の病状軽からず 末益冬青 俳句通信
199910
 
白芙蓉をりをり風のたちにけり 大和田鏡子 俳句通信
199910
 
花芙蓉その日その日を遣り直す 斎藤珠子 遠嶺
199912
 
元寇の使者弔ひて芙蓉咲く 三村禮子 酸漿
199912
 
赤児泣く窓が隣に白芙蓉 松永典子 船団
199912
 
気にかかる人の裏木戸白芙蓉 鳴海清美 六花
199912
 
金銀を芙蓉の花のようにあつかう 阿部完市 海程
199912
 
弟の忌の墓参の道の白芙蓉 松崎鉄之介
200001
 
しばらくは芙蓉の白に遠くゐる 櫻井多恵
200002
 
裏方のせはしさ見せず紅芙蓉 田中藤穂 水瓶座
200002
 
真っ白な朝の芙蓉と茹玉子 田中藤穂 水瓶座
200002
 
芙蓉咲く形だけなら要らぬ人 尾上有紀子 わがまま
200002
 
知らぬふりするもいたはり白芙蓉 辻享子 ヒッポ千番地
200003
 
芙蓉底紅捲き上げて秘む髪の丈 本橋怜加 冬牡丹
200003
 
小恙に芙蓉の数を私す かとうゆき 銀化
200010
 
朝酒に白ワイン住し紅芙蓉 林翔
200010
 
洋館の窓両開き芙蓉咲く 斉藤小夜 風土
200011
 
爪の色明るく乾き芙蓉咲く 宮川みね子 風土
200011
 
芙蓉咲く信濃に西行戻り橋 林裕子 風土
200011
 
藤村に知の風もらふ花芙蓉 小澤克己 遠嶺
200011
 
水音の高き軒先白芙蓉 山田禮子 遠嶺
200011
 
「夜明け前」に石の文鎮花芙蓉 水野あき子 遠嶺
200011
 
巴里よりのはがきかぐはし花芙蓉 三崎由紀子 遠嶺
200011
 
爽涼の日々あらたなる花芙蓉 倭文ヒサ子 酸漿
200011
 
絵筆とる心きざしぬ咲く芙蓉 梅田秀子 酸漿
200011
 
萎ゆるとも芙蓉は艶を見するかな 堀田清江 雨月
200011
 
凋落を見てみぬふりの花芙蓉 武田菜美 銀化
200011
 
白芙蓉アンテナ多き軒つづき 伯井茂 春耕
200011
 
芙蓉咲く風も途絶えし過疎の村 池内せつ子 六花
200012
 
白芙蓉子を擲ちし手の写経なす 武藤嘉子 木椅子
200102
 
退院の十九日振り芙蓉咲く 松崎鉄之介
200109
 
こころよきことのふしぎに芙蓉咲く 岡井省二
200109
 
眺め入るそこうすみどり白芙蓉 阿部ひろし 酸漿
200110
 
稲村ヶ崎小学校の紅芙蓉 平田紀美子 風土
200111
 
西湖に見し芙蓉の眼路の高さかな 松崎鉄之介
200111
 
仰ぎ見る芙蓉佳人の面影失せ 松崎鉄之介
200111
 
誰そ住むや紅芙蓉咲く冠木門 佐久間俊子
200111
 
高々と日はありながら芙蓉閉づ 浜麻衣子 六花
200111
 
明星をこころに仰ぐ花芙蓉 浜麻衣子 六花
200111
 
渾身の仕舞ひ芙蓉といふべかり 中原道夫 銀化
200112
 
花芙蓉風嫋々と過ぎゆける 梅田実三郎 円虹
200112
 
石坂の灯のなき路地の花芙蓉 小澤克己 遠嶺
200112
 
点前座の少女見守る花芙蓉 祐森彌香 遠嶺
200112
 
この人が息子の嫁か花芙蓉 岩松八重 六花
200206
 
紅芙蓉婉然として雨に酔ふ 宮原みさを 花月亭
200208
 
庭先のたつた一輪紅芙蓉 木村幸子 帆船
200210
 
初咲きの白芙蓉あり朝日さす 小松鈴子 酸漿
200210
 
住み古りし我が家芙蓉の咲き初めし 河中透水 雨月
200210
 
芙蓉咲く窯場に粗き薪の山 深川知子 雲の峰
200210
 
解決といふ一事あり白芙蓉 福井鳳水 円虹
200211
 
沢音のすがしき夕べ白芙蓉 今井松子 遠嶺
200212
 
山門や淡き面影白芙蓉 石山民谷 遠嶺
200212
 
武家屋敷黒き板塀白芙蓉 木村敦子 築港
200212
 
夕映にどこかが濁る花芙蓉 直江裕子 京鹿子
200212
 
白芙蓉東司のありか隠しをり 谷口知子 火星
200212
 
紅芙蓉暮るる誰とも話さぬ日 藤原照子
200212
 
白芙蓉ややに夕風立ちにけり 滝川あい子 雨月
200212
 
夕なづむ芙蓉の白し風の盆 長沼三津夫
200212
 
婚ドレス選びも佳境芙蓉咲く 鎮田紅絲
200309
 
芙蓉咲く父に病変ありし日も 水原春郎 馬醉木
200310
 
早朝の庭に芙蓉の咲くを見る 兼子栄子 酸漿
200310
 
そのかみの寮歌懐し花芙蓉 若山実 雲の峰
200310
 
日は西に早や白芙蓉萎れゐて 上石哲男 築港
200310
 
芙蓉咲く死後も一歳上の妻 神蔵器 風土
200311
 
わが齢諾ひゐたり白芙蓉 斉藤小夜 風土
200311
 
おんころろ念仏三昧白芙蓉 柴田由乃 風土
200311
 
胸突坂下りて芙蓉の白さかな 平田紀美子 風土
200311
 
まだ見えぬ上座の客や白芙蓉 伊藤一枝 酸漿
200311
 
芙蓉咲く門に猛犬注意とあり 府川みよ子
200311
 
出風(だしかぜ)や蕊のかげ濃き白芙蓉 岩下芳子
200311
 
花芙蓉むかし酒屋の噴井あと 大堀鶴侶 雨月
200311
 
底抜けのやうな青空花芙蓉 田中千枝子 対岸
200311
 
白芙蓉友の面影偲ばるる 田中清子 遠嶺
200311
 
この辺で力抜けよと白芙蓉 高木嘉久
200312
 
あめつちに星韻満ちて花芙蓉 小澤克己 遠嶺
200312
 
夜明けまで憑かれ歩きを風芙蓉 小澤克己 遠嶺
200312
 
嬰の夢のせて揺るるや紅芙蓉 鈴木清子 遠嶺
200312
 
写さるるときの笑顔や紅芙蓉 小澤克己 遠嶺
200401
 
サイン入りCD夜の恋芙蓉 小澤克己 遠嶺
200401
 
機嫌よき嬰児の目覚め白芙蓉 清水明子 遠嶺
200401
 
花びらに大気の重さ白芙蓉 青砥真貴子
200401
 
お相撲は阿吽の世界白芙蓉 本山卓日子 京鹿子
200404
 
微笑みも言葉のひとつ花芙蓉 橘沙希 月の雫
200404
 
町角にアメリカ芙蓉咲かせあり 河中透水 雨月
200409
 
白芙蓉出さぬ手紙をしたたむる 林裕子 風土
200410
 
高き町割の路花芙蓉 井之目貢久 対岸
200410
 
白芙蓉焔のこころ鎮みゆき 谷榮子 雨月
200410
 
白芙蓉挨拶しかと律儀な子 亀井幸子 築港
200410
 
参道やあざやかに咲く紅芙蓉 兼子栄子 酸漿
200411
 
残照に萎えゆく終(つい)の白芙蓉 朝妻力 雲の峰
200411
 
芙蓉花蝶寝転びて蜜を吸ふ 篠田純子 あを
200411
 
白芙蓉歌劇の女みな死ねり 片山タケ子
200412
 
紅芙蓉既に暮れたる麓かな 北嶋美都里
200412
 
芙蓉咲き軍鶏の雄叫び幾声ぞ 田中峰雪 雨月
200412
 
訪へば友は留守なり白芙蓉 田宮勝代 酸漿
200412
 
芙蓉咲き古都の名もまた芙城なる 梶井和呼 酸漿
200412
 
雨戸繰る響きに芙蓉はたと落つ 遠藤とも子 ぐろっけ
200501
 
芙蓉白しつひにやまひにうち勝てる 久保田万太郎 春燈
200507
句集『草の丈』(昭和二年)所収
紅芙蓉引き立ててゐる空の青 大橋敦子 雨月
200510
 
白芙蓉遠くまで掃かれ朝の馬場 大磯幸子 河鹿
200510
 
向ひ合ふ仲好しの路地芙蓉咲く 松崎鉄之介
200511
 
日の移り木の陰となる白芙蓉 伊藤一枝 酸漿
200511
 
真白なる芙蓉咲きをり湖の道 塚本泰子 酸漿
200511
 
亡き母に晩年はなし芙蓉咲く 高倉恵美子
200511
 
夕焼を握りしめたる花芙蓉 木内美保子 六花
200511
 
さはやかに先島芙蓉咲く港 中里信司 酸漿
200512
 
白芙蓉拭き込まれたる長屋門 玉川悠 遠嶺
200601
 
芙蓉のしろ木槿の白に夕ささる 矢田邦子 栴檀
200601
 
朝ごとの芙蓉の数を楽しみに 舩越美喜 京鹿子
200601
 
頭を下げて芙蓉の花をくぐりけり 飯田角子 酸漿
200601
 
和宮拝領人形白芙蓉 奥田弦鬼 風土
200601
 
雨の朝も芙蓉の花を数へけり 水戸部敏意 栴檀
200603
 
一と夏の汗の背廣や白芙蓉 瀧春一 常念
200606
 
白無垢の一本立てり白芙蓉 滝沢伊代次 万象
200608
 
禅の語の簡素なりけり白芙蓉 小澤克己 塩竃
200608
 
野分前の日照雨の過ぎし紅芙蓉 伊丹さち子 馬醉木
200610
 
大らかに風うけとめて芙蓉さく 谷村幸子
200610
 
酔ひはじむ芙蓉駅前英語塾 吉田明子
200610
 
芙蓉咲く達麿居職の十二代 菅谷たけし
200611
 
花芙蓉やさしく一日始まれり 高村洋子 遠嶺
200611
 
今年咲く芙蓉に思ひ馳せにけり 窪田米子 遠嶺
200611
 
雀らは跳ねころびをり芙蓉咲く 蓮尾あきら 風土
200611
 
養生の幾日や芙蓉咲きのぼり 坪井洋子
200611
 
芙蓉咲くまだ宿題の残る子に 宮田千優 京鹿子
200612
 
放つてはおけず芙蓉をのぞきけり 倉持梨恵
200612
 
老刀自と語る窓辺の白芙蓉 山本漾子 雨月
200612
 
彷彿の君の顔セ花芙蓉 山田夏子 雨月
200612
 
広き苑に雨に揺れをり紅芙蓉 大井彌雨 雨月
200612
 
風に傷みやすきくれなゐ芙蓉咲く 西千代恵 雨月
200612
 
庭一ぱい我がもの顔に芙蓉咲く 小松サチコ ぐろっけ
200612
 
別れ来て萎む芙蓉を見てをりぬ 荒井千佐代
200612
 
追憶の中に母あり白芙蓉 蒔田しをん
200701
 
儚げの極みに吹かれ白芙蓉 滝川あい子 雨月
200701
 
境内の掃き浄められ芙蓉咲く 加藤北天 雨月
200701
 
船つきしころの石垣花芙蓉 高橋千美 京鹿子
200701
 
リハビリの芙蓉の道を一歩一歩 高倉恵美子
200704
 
ひぐらしや蘂ほのかなる白芙蓉 阿部ひろし 酸漿
200709
 
刈られても刈られても咲く芙蓉かな 松崎鉄之介
200710
 
白芙蓉士族の生を誇りとし 谷榮子 雨月
200710
 
門先に白芙蓉咲き杣の留守 谷榮子 雨月
200710
 
姫鏡見えて海女小屋花芙蓉 田下宮子
200711
 
案じをり明けの芙蓉のゆれほどに 山崎靖子
200711
 
花芙蓉一ト日一途のいのちかな 鈴木撫足 春燈
200711
 
束の間に風のそよぎて花芙蓉 及川澄江 風土
200711
 
数咲きし芙蓉に雨の上りけり 永見嘉敏 酸漿
200712
 
芙蓉活く百も承知の一と日花 舩越美喜 京鹿子
200712
 
芙蓉咲くいちにちといふ重きもの 外川玲子 風土
200801
 
枯芙蓉転院五回目母卒寿 長瀬節子 ぐろっけ
200804
 
大きめの羽音寄せたる芙蓉かな 稲畑廣太郎 ホトトギス
200808
 

08/08/13 追加

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

掲載年月順です。

ご希望の季語又は語彙がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。