時 鳥 2     140句

往くのみの戦のありし時鳥    伊藤通明

杜鵑  ほととぎす  時鳥

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書他
時鳥鳴きぬ鏡の左右かな 大島翠木 200510  
時鳥のまねをしてをり床の上 三輪慶子 ぐろっけ 200510  
無住寺に石碑の多し時鳥 甲斐ゆき子 百鳥 200510  
名水を田に引ける村時鳥 森山のりこ あを 200510  
時鳥ひと声船足止まりけり 森山のりこ あを 200510  
時鳥寺務所に来意告げてをり 中村昭義 百鳥 200602  
時鳥武尊彩るものとして 稲畑廣太郎 ホトトギス 200607  
時鳥きよきよじつじつと鳴きにけり 高橋将夫 200608  
晴れさうで晴れぬ空なり時鳥 岡田房子 酸漿 200608  
乾びたるままの水車や時鳥 岡光子 酸漿 200608  
時鳥何の特許に判を押す 木村迪子 酸漿 200608  
還らざるもの呼べるかに時鳥 綿谷美那 雨月 200608  
時鳥啼きに啼きたるとの曇 指尾直子 雨月 200608  
みささぎに日暮を惜しむ時鳥 石川 馬醉木 200609  
手作りの標に鳴くや時鳥 下山田美江 風土 200609  
時鳥昏き堂にて椅子坐禅 山口庸子 ぐろっけ 200610  
さう聞けば生きよ生きよと時鳥 辻直美 200611  
わが魂をしきり呼ぶ夜の時鳥 長山あや ホトトギス 200612  
夜の月初時鳥啼きにけり 岩下芳子 200707  
声をあげ声を沈め遠時鳥 阿部ひろし 酸漿 200707  
巣立つ子へ夜を日についで時鳥 阿部ひろし 酸漿 200707  
雲映す扇棚田や時鳥 佐々木新 春燈 200709  
ふり返るそこに夫なく時鳥 長沼恒子 馬醉木 200709  
時鳥碓水峠を斜すに飛び 伊藤希眸 京鹿子 200710  
時鳥水間も奥の宿にかな 細川コマヱ 雨月 200710  
鉢植の土干しゐたり時鳥 石脇みはる 200712  
時鳥聞くより天守鎮もれり 稲畑廣太郎 ホトトギス 200806  
禅林に結跏趺坐すや時鳥 乗田忠男 春燈 200807  
何鹿いかるがへ越す間道や時鳥 浜福恵 風土 200808  
時鳥の声聞き分ける夏帽子 高尾豊子 火星 200808  
時鳥写書仏と覚め安らけし 禰寝瓶史 京鹿子 200808  
時鳥今年の声を夫と聞く 青木政江 酸漿 200808  
その声に目覚め聞きやる時鳥 伊藤一枝 酸漿 200808  
ベランダの菜園青し時鳥 大西まりゑ 酸漿 200808  
友の句を祝ぐ旅なれや時鳥 白澤よし子 馬醉木 200809  
人の句の裏をのぞけば時鳥 小澤克己 遠嶺 200809  
時鳥機嫌よきらし日がな聞く 有元文子 風土 200809  
時鳥癇症あらはなりと思ふ 大橋敦子 雨月 200809  
立木仁王朽ちゆく里や時鳥 手島伸子 雨月 200809  
時鳥何を叫ぶや夜も昼も 水上貞子 ぐろっけ 200809  
国道の工事着々時鳥 篠崎荘市 酸漿 200809  
竹寺の止め竿太し時鳥 小山徳夫 遠嶺 200810  
亡き母の年に我なり時鳥 藤本つた恵 ぐろっけ 200810  
懐の深き谷なり時鳥 久永つう 六花 200810  
時鳥深山は青き香を放つ 遠山のり子 200811  
時鳥ひと鳴き山を制したる 山田天 雨月 200901  
モラエスの語り部なるや時鳥 稲畑廣太郎 ホトトギス 200905  
眉山てふ自然の宝庫時鳥 稲畑汀子 ホトトギス 200905  
早起は旅の余得よ時鳥 稲畑汀子 ホトトギス 200907  
苔むせる露座仏在す時鳥 羽賀恭子 200908  
闇空の何枚はがす時鳥 寺半畳子 炎環 200908  
一点の声近付けり時鳥 海上俊臣 酸漿 200908  
預かりし幼と聞けり時鳥 海上俊臣 酸漿 200908  
深は新なりとひたすら時鳥 竹下陶子 ホトトギス 200909  
富士見ゆる道のわかれめ時鳥 大島英昭 やぶれ傘 200909  
湖に迫り出す山や時鳥 塩見治郎 雨月 200909  
喜怒哀楽風にもありや時鳥 小野寺節子 風土 200909  
近隣の目覚め促す時鳥 中里カヨ 酸漿 200909  
時鳥山雨を裂いて渉りけり 辻直美 200909  
摩郎山を鳴きつ飛びゆく時鳥 塩見治郎 雨月 200910  
人の世の生死の中や時鳥 家塚洋子 酸漿 200910  
かはたれの木霊呼び出す時鳥 鈴木勢津子 樹間 200911  
時鳥歯塚の昔語るかに 稲畑廣太郎 ホトトギス 201005  
終のひとこゑを鳴き捨て時鳥 片山由美子 201005  
踏切の先は黄泉なり時鳥 荒井千佐代 201007  
朝靄の峡鳴き渡る時鳥 阿部文子 酸漿 201007  
山の湯やひと息つけば時鳥 中山静枝 201008  
時鳥お市饅頭売られをり 能勢栄子 201009  
晴れの日も褻(け)の日もあらず時鳥 磯崎清 201009  
脱稿の眼鏡を置くや時鳥 松本三千夫 末黒野 201009  
時鳥歴代墓誌へ眼鏡かな 数長藤代 201009  
土の匂ひ草のにほひや時鳥 根岸善行 風土 201009  
横浜の里山の雨時鳥 大房帝子 酸奬 201009  
一声は花鳥の一詩時鳥 竹下陶子 ホトトギス 201010  
時鳥棚田五百の風青し 森清信子 末黒野 201010  
一声の谷彩るや時鳥 鈴木直枝 ろんど 201010  
二上の雨雲に来よ時鳥 井上浩一郎 ホトトギス 201011  
山荘はわがまほろばよ時鳥 稲畑汀子 ホトトギス 201105  
着々とこつこつと稿時鳥 稲畑汀子 ホトトギス 201105  
その中のシテめく時鳥孤高 稲畑廣太郎 ホトトギス 201106  
時鳥鳴くからちよつとお静かに 稲畑廣太郎 ホトトギス 201106  
時鳥の声けたたまし山路かな 高谷栄一 嵯峨野 201107  
玉垣の父の名に会ふ時鳥 石田厚子 馬醉木 201107  
時鳥名告に裏戸開けてあり 山田六甲 六花 201107  
時鳥またほととぎす古寺の森 小島昭夫 春燈 201108  
時鳥声のくぐもり雨兆す 新妻奎子 万象 201108  
時鳥鳴き継ぐ池田の山恋ほし 大橋敦子 雨月 201108  
時鳥肺腑貫き鳴けるなり 大橋敦子 雨月 201108  
托卵の呵責に啼けり時鳥 中本吉信 201109  
丸ビルの歳月に鳴く時鳥 稲畑廣太郎 ホトトギス 201109  
霊園に誰が魂恋ふや時鳥 臼杵游児 春燈 201109  
明け初むる蒼き湖畔や時鳥 大橋伊佐子 末黒野 201109  
ヘディングで三点目なり時鳥 長谷川鮎 ぐろっけ 201109  
継ぎ当ての布を四角に時鳥 長谷川鮎 ぐろっけ 201109  
時鳥さ庭に荒き箒の目 大島英昭 やぶれ傘 201109  
里山を鳴き晴らすなり時鳥 細島孝子 末黒野 201110  
裏山に朝を迎えし時鳥 水野弘 ぐろっけ 201110  
気がつけば子離もして時鳥 年森恭子 ぐろっけ 201111  
首をへし折る時鳥の判決 ことり 六花 201111  
孤独とは強き言葉よ時鳥 ことり 六花 201112  
時鳥遠音をそれと聞きしより 稻畑汀子 ホトトギス 201206  
托卵のあとかせつせつ時鳥 北川英子 201207  
時鳥三日月淡き日暮かな 杉本綾 201208  
なに流の八刀八刀や時鳥 瀬川公馨 201208  
山寺に時鳥啼く高甍 池内とほる かさね 201208  
時鳥あつけらかんと鳴き始む 宮井知英 201208  
研ぎ立ての刀で版彫る時鳥 長谷川鮎 ぐろっけ 201208  
夕されに鎮もる峡の時鳥 笠井清佑 201209  
岩に住む古き仏や時鳥 吉田葎 201209  
いのちかけ呼び合ふてゐる時鳥 寺田すず江 201209  
時鳥尼の墓なる五輪塔 三輪慶子 ぐろっけ 201209  
床で聞く午前三時の時鳥 長谷川としゑ ぐろっけ 201209  
寝ねかてに山に聴きけり時鳥 藤生不二男 六花 201209  
つつぬけの空より鳴けり時鳥 藤生不二男 六花 201209  
古き歌想ひ出させる時鳥 川上久美 ろんど 201209  
チェンソーの音途切れけり時鳥 廣瀬雅男 やぶれ傘 201210  
霊山の嶺々啼きわたる時鳥 横山昭子 雨月 201210  
時鳥神の黎明たちまちに 竹下陶子 ホトトギス 201301  
時鳥風が消しゆくほどの距離 稲畑廣太郎 ホトトギス 201304  
時鳥聞きたる旅をふり返る 稲畑汀子 ホトトギス 201306  
時鳥啼き継ぐ静寂共有す 稲畑汀子 ホトトギス 201306  
時鳥啼いて記憶に辿り着く 稲畑汀子 ホトトギス 201306  
時鳥聞くより歩幅自づから 稲畑廣太郎 ホトトギス 201306  
汀子句碑文字の薄れて時鳥 稲畑廣太郎 ホトトギス 201306  
汀子句碑間違へもして時鳥 稲畑廣太郎 ホトトギス 201306  
森に入り森出づるとき時鳥 川上久美 ろんど 201309  
時鳥の一声に雨上がりけり 西村節子 火星 201309  
市役所の裏は図書館時鳥 大島英昭 やぶれ傘 201309  
卒寿てふ花鳥の世界時鳥 竹下陶子 ホトトギス 201310  
佐比売野のホ句の宿りや時鳥 竹下陶子 ホトトギス 201310  
力抜く術をしらずや不如帰 山根征子 201310  
峰仰ぎをれば谷より時鳥 安原葉 ホトトギス 201312  
時鳥存問の詩に七十年 竹下陶子 ホトトギス 201401  
老鶯にきりこんでくる不如帰 山田六甲 六花 201406  
時鳥聞く耳となり果せたる 稲畑汀子 ホトトギス 201406  
一山のこゑをひとつに時鳥 安立公彦 春燈 201406  
時鳥聞きしと聞けば乗るリフト 稲畑汀子 ホトトギス 201407  
宙乗りのスーパー歌舞伎時鳥 瀬川公馨 201408  
谷挟む二手より時鳥かな 根岸宏次 やぶれ傘 201408  
托卵の巣へまつしぐら時鳥 吉田政江 201408  
総持寺のスタンプラリー時鳥 中村洋子 風土 201408  
茅葺の端のほつれや時鳥 松本美簾 馬醉木 201408  
峡深き空突き抜けて時鳥 大川暉美 末黒野 201409  
眠薬に早き目覚めの時鳥 北尾章郎 201409  
時鳥鳴き慰むる墓参みち 植村よし子 雨月 201409  
峡に住み朝な夕なの時鳥 山本漾子 雨月 201409  
兄の訃の先触れなるか時鳥 山本漾子 雨月 201410  
時鳥伊吹の渓の深きより 大橋晄 雨月 201410  
山中をほしいままなり時鳥 坂根宏子 201410  
晴れ渡る楷樹の空や時鳥 岡田史女 末黒野 201410  
時鳥声隠り沼にたたきつけ 竹下陶子 ホトトギス 201411 時鳥 →3

 

2020年5月15日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。