18  41句

螢獲て少年の指みどりなり    山口誓子

  ほたる  ほうたる

作品
作者
掲載誌
掲載年月
暮れてより匂ふ水韻蛍籠 和田照海 京鹿子 202209
肩越しに流し目が来る蛍の夜 奥田筆子 京鹿子 202209
追憶のそばから溶ける螢かな 菊池和子 京鹿子 202209
乱舞する螢沢より湧き出でて 小池かつえ 京鹿子 202209
漁り火を沖に棚田の螢かな 岩木茂 風土 202209
短命の蛍に老はなかるべし 安住敦 春燈 202209
蛍や恋に命の灯の十日 木下光代 春燈 202209
まだ空の少し明るく初螢 青谷小枝 やぶれ傘 202209
初蛍人恋ふるかに寄り添ひぬ 渡辺美智子 末黒野 202209
カップルに蛍の闇を譲りけり 渡辺美智子 末黒野 202209
日も場所も時刻も同じ蛍の夜 小嶋紘一 末黒野 202209
掌のなかや蛍の息づかひ 小嶋紘一 末黒野 202209
書き置きは蛍狩へとのみ記し 岩崎藍 末黒野 202209
言はざりし言の葉舞ふや螢の夜 広海あぐり 202209
人声と瀬音頼りに螢追ふ 菊池ひろ子 202209
手の湿り足の湿りや螢の夜 菊池ひろ子 202209
蛍追ひ昼夜逆転してしまふ 高橋将夫 202209
蛍の夜間歇泉の吹き出して 高橋将夫 202209
蛍火の一つが離れ深闇に 土井三乙 風土 202210
カリオンのひびき螢ぶくろかな 間島あきら 風土 202210
蛍舞ふ闇に瀬音のかすかなる 三好康子 風土 202210
蛍火の色の変化や宵の闇 磯野青之里 六花 202210
蛍見て光は曲線かと思ふ 高橋将夫 202210
百才のおうなの綺や姫螢 安田優歌 京鹿子 202210
螢籠郷のせせらぎ持ち帰る 中島三喜子 京鹿子 202210
空間も水面も占むる蛍かな 伴統子 ホトトギス 202211
蛍を風葬に付す神田川 伴統子 ホトトギス 202211
点滅を包む小さき掌蛍狩 岡野里子 末黒野 202211
静寂の闇の小流れ蛍湧く 北野節子 末黒野 202211
螢や浮舞台へと狂言師 本松陽子 202212
螢を何処へもやらぬ杉襖 坂口学 202212
蛍飛ぶ昭和レトロのアンニユイ 若泉真樹 202212
まばたきて植田の螢増やしけり 小山田子鬼 202301
闇に口ふさがれ通し螢狩 小山田子鬼 202301
籠の蛍朝は放つと約束す 中田みなみ 202302
一水の清みたる森や初蛍 伊藤美伽 末黒野 202304
我はここ我はここよと飛ぶ蛍 平木三恵子 末黒野 202304
川音の渡る名残の蛍かな 深川淑枝 202304
膿むほどの後悔ありて螢の夜 高倉和子 202304
蝮谷より螢の湧き出づる 曽根富久恵 202304
父の忌の麦藁で編む蛍籠 山田六甲 六花 202306
蛍→1

 

2023年7月19日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。