ほほづき            67句

くちすへばほほづきありぬあはれあはれ    安住敦

鬼灯  ほほづき  酸漿

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書他
ほほづきを舌下にしまふ愚と鳴りぬ 中原道夫 銀化 199810  
目鼻なきほほづき人形夜の風 田中藤穂 水瓶座 200002  
ほほづきよ暮れて祖霊の息を借る 柿原金米 船団 200006  
ほほづきやかごめの鬼のままでゐる 栗栖恵通子 200008  
ほほづきを揉み破りたる母の父 山田六甲 六花 200008  
普段着のほほづき市も久しぶり 熊谷みどり いろり 200009  
青ほほづき完封のままふくらみ来 内山和江 奧嶺 200010  
ほほづきを吊し魂棚ととのひぬ 鈴木ゆき子 風土 200111  
ほほづきに虫食ひの跡微かなり 山遊亭金太郎 百鳥 200210  
娘の恋やほほづきの実の色づきし 小林あかり 遠嶺 200212  
聞分けのよきほほづきの灯らぬなり 井上菜摘子 京鹿子 200212  
枯ほほづき書棚の隅に挿してある 竹内弘子 あを 200302  
ほほづきの鬼の灯ならず花の白 大橋敦子 雨月 200308  
青ほほづき夜遊びの猫戻りくる 木野本加寿江 火星 200310  
ほほづきの朱を尽したる東慶寺 高野美佐子 雲の峰 200310  
ほほづきの破れはすぐに見捨てられ 塩川雄三 築港 200410  
ほほづき市雨の廂に子を背負ひ 安宅弘子 百鳥 200410  
ほほづきを鳴らす昔と同じ音 神谷孝子 対岸 200411  
ほほづき祭巫女いくたびも水撒いて 藤田悦子 対岸 200411  
つらつらと釈迦苦行像虫ほほづき 近藤喜子 200411  
土ものの上にほほづきのせてあり 杉浦典子 火星 200511  
霊棚やほほづきは子が培ひし 瀧春一 瓦礫 200606  
いぬほほづき此処に彼処に島日和 阿部ひろし 酸漿 200608  
ほほづきの大きく派手な母衣まとひ 鈴木榮子 春燈 200609  
尊敬の的なりほほづき鳴らしたる 岩松八重 六花 200610  
ほほづきを一本挿せば盆が来る 大西八洲雄 万象 200611  
ほほづきを鳴らせば雲よりとほき音に 豊田都峰 京鹿子 200612  
ほほづきの色褪せてそのかろさかな 稲次登美子 雨月 200612  
昭和の日海ほほづきの詩を朗読 中山純子 万象 200808  
ほほづきを鳴らしあひし日いまもみづいろ 豊田都峰 京鹿子 200810  
ほほづきの赤は母なり波寄する 近藤公子 200901  
ほほづきを鳴らすことなく逝きし吾子 野沢しの武 風土 200906  
各々に赤きほほづき浅草寺 森下康子 200909  
ほほづき市思はぬ二人見かけたり 三村八郎 炎環 200909  
ほろほろとほほづき一つ転がしぬ 水谷洋子 十進法 200911  
ほほづきの鉢を両手に渡舟待つ 大西八洲雄 万象 200911  
地に近くほほづきひとつ灯りけり 田口紅子 201001  
ほほづきに紅さしそむる小さき幸 荘司正代 春燈 201002  
赤きほほづき人臭くなりにけり 近藤喜子 201011  
閼伽桶にほほづき一つ浮きゐたり 浜口高子 火星 201111  
ほほづきや我を塒に幾魑 小形さとる 201112  
ほほづきを灯せこの世の混沌に 安居正浩 201210  
ほほづきを一枝足せり妹の墓 伊川玉子 万象 201210  
ほほづきや赤べこ意地の首を振る 鈴鹿仁 京鹿子 201311  
鬼ほほづき正論のやや疎ましき 北川孝子 京鹿子 201312  
病むほどにほほづき紅し草の中 神蔵器 風土 201409  
草刈女青ほほづきは刈り残し 内海良太 万象 201410  
ほほづきのむかし遊びや母を恋ひ 佐用圭子 201411  
ほほづきや遊びし玩具毬ひとつ 根本公子 末黒野 201411  
ほほづきに深爪の爪立ててをり 佐藤凉宇子 ろんど 201502  
葉隠れて青ほほづきの差恥心 丸井巴水 京鹿子 201512  
鬼灯を買うてほほづき色の空 田代貞枝 201512  
魂遊ぶ網ほほづきとなる日まで 服部早苗 201601  
青ほほづき自分育ては死ぬるまで 楠原幹子 201607  
地蔵会の山盛りほほづき転がりさう 池田光子 風土 201611  
孫吊りしほほづき残し退院す 大坪景章 万象 201612  
ほほづきを雪洞として峡の雛 田代民子 201705  
ほほづきや父母を迎ふる青畳 磯貝尚孝 清閑 201804  
地の息を溜むるほほづき赤極め 下村たつゑ 201810  
姉の仏前ほほづき多に活けて寧し 綱徳女 春燈 201811  
ほほづきも火星も赤く盆が来る 窪みち子 201902  
ほほづきや昼の敦賀の写真館 山田六甲 六花 201909  
初恋の色に鳴るなりうみほほづき 大谷満智子 春燈 201909  
ほほづきや故郷恋ふる火種とも 種山啓子 201910  
道沿ひのほほづき熟れて揺れゐたる 松村光典 やぶれ傘 201911  
いちぬけてほほづき鳴らす里ごころ 村田あを衣 京鹿子 201911  
ほほづきを鳴らせて見せぬ子供らに 太田チヱ子 末黒野 201911  

 

2020年8月28日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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