酸 漿     26句  (青酸漿は夏)

鬼灯  ほほづき  酸漿

作品
作者
掲載誌
掲載年月
酸漿の滴を青く雨上る 井口初江 酸漿 199909
苦虫を噛めば酸漿鳴りにけり 鈴木まゆ 馬醉木 200010
酸漿や戦争知らぬ祖母もゐて 奥田筆子 京鹿子 200201
花酸漿天眼鏡でながめけり 松崎鉄之介 200209
酸漿のやうやく鳴りぬ習ひ海女 前田青紀 馬醉木 200210
降らぬまま酸漿市のにぎはへり 岡光子 酸漿 200310
青酸漿はじける寸前まで圧すも 岡井省二 省二全句集 200312
酸漿の眞赤や指のつめたさも 中山純子 万象 200412
酸漿の寸土の湿りほどの愛 高橋澄子 200510
酸漿の音出でにけり諸声す 中島陽華 200511
酸漿の星の嚆矢に開きゐる 禰寝瓶史 京鹿子 200611
千成酸漿鹿骨育ち誇りけり 生田高子 春燈 200709
酸漿の肩にさしたる紅の色 阿部ひろし 酸漿 200709
ふと仰ぐ空の狭しや酸漿市 林翔 200710
父の墓父の植ゑたる酸漿を 林敬子 酸漿 200711
酸漿市のご利生鉢の朱を愛づる 佐藤史づ代 雨月 200811
酸漿を雨やはらかく包みをり 阿部悦子 酸漿 200811
みちのべの深山酸漿摘んでみやう 吉弘恭子 あを 200909
綾子忌を呼んで酸漿色づきし 大坪景章 万象 200910
姉威張りせし酸漿を鳴らす骨 丸井巴水 京鹿子 201011
酸漿の花の白さや愛宕山 篠田純子 あを 201308
酸漿もスカイツリーも円きこと 山本久江 201310
酸漿の笛海峡の藍濃くす 葉山彰 ろんど 201412
遠山に帰る雲あり海酸漿 戸栗末廣 201609
朱く朱き酸漿を淡墨で画く 中川句寿夫 あを 201609
天網や花酸漿の咲きてこそ 竹内悦子 201709
鳴らしかた教へ酸漿ひとつ売る 橋本榮治 馬醉木 201812
酸漿売雷門に待つてをり 橋本榮治 馬醉木 201812

 

2023年8月24日 作成

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