春近し 2      47句

春隣  春近し  春近*

作品
作者
掲載誌
掲載年月
関東に血縁増ゆる春近し 坂本依誌子 春燈 201804
鈴鹿峰暁に照り映ゆ春近し 長崎桂子 あを 201804
窓からの青空清し春近し 水谷直子 京鹿子 201805
春近しスフレまどかに膨らんで 大川ゆかり 201805
春近しパレットに足す萌黄色 今村千年 末黒野 201805
春近し伊豆より望む富士と海 安原葉 ホトトギス 201806
税理士の捲くる紙音春近し 長谷川はまゆう 末黒野 201806
春近し不意に見つかるペンダント 小山よる やぶれ傘 201903
グランドの影短くなりて春近し 横山さくら 春燈 201904
春近しアンモナイトの渦もまた 雨村敏子 201904
春近しパレットに足す萌黄色. 今村千年 末黒野 201904
縁日の一日署長春近し 辻水音 201904
半襟は白梅の柄春近し 和田華凛 ホトトギス 201906
てのひらに薬あれこれ春近し 宮井知英 201906
春近し不老の水のあふれけり 江島照美 発火点 201909
海といふ夢のまほろば春近し 稲畑廣太郎 ホトトギス 202001
サックスの音色橋より春近し 稲畑廣太郎 ホトトギス 202001
春近し土手の向うに電波塔 大島英昭 やぶれ傘 202003
手の平に均す陶土や春近し 大杉映美 馬醉木 202004
春近し前屈の指地に触れて 諸岡和子 202004
読み聞かせの重き子膝に春近し 平田きみ 末黒野 202005
春近し並木通りの喫茶店 仁上博恵 202006
春近し検診終へてケーキ買ふ 森美佐子 やぶれ傘 202006
無住寺の縁に小仏春近し 本田武 やぶれ傘 202006
春近し雨の中より兆す色 今橋眞理子 ホトトギス 202006
春近き雲の迅さでありにけり 稲畑廣太郎 ホトトギス 202101
茅屋根に万の雨粒春近し 間島あきら 風土 202102
春近し机上のメモの多かりき 谷口摩耶 202103
春近し橋まで土手の道を行き 大崎紀夫 やぶれ傘 202103
乳牛の乳房の血筋春近し 青谷小枝 やぶれ傘 202103
春近し運動靴の紐を替へ 江口恵子 やぶれ傘 202103
春近し野川奏づるサクソフォン ふなかわのりひと 202104
春近き蠅虎が椅子にゐる 大崎紀夫 やぶれ傘 202105
木立には光絡まり春近し 出利葉孝 202105
花よりも咲かせる土に春近し 中西厚子 202105
恙なきを伝へあふ句誌春近し 浅木ノヱ 春燈 202105
色めける木々の梢や春近し 岡野里子 末黒野 202105
不揃ひの石段の影春近し 岡美智子 末黒野 202105
風に鳴る鈴生りの絵馬春近し 市川夏子 末黒野 202105
木綿裁つ大きな鋏春近し 柴田佐知子 202107
春近し八景島を眺むれば 鈴木崇 202110
マカロンの色のとりどり春近し 七田文子 202204
削れざるちびし鉛筆春近し 伴秋草 末黒野 202205
巻尺のもどる音して春近し 中田みなみ 202205
春近しホットケーキを焼いてゐる 小巻若葉 やぶれ傘 202206
濡縁の猫の眼差し春近し 長沢ひろり 202206
猫の毛があちらこちらに春近し 中川幸恵 202207
春近し走り根に添ひ水走る 藤森すみれ 202301
春近し →1

 

2023年2月7日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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