春の雪 10      100句

 

作品
作者
掲載誌
掲載年月
春の雪神馬の黒き眼澄み 山本無蓋 201702
騙されしやうに銀座に春の雪 高橋道子 201704
ひめごとを隠せぬ春の雪なりし 安居正浩 201704
蟹缶の薄紙透くる春の雪 林昭太郎 201704
鶴となる一片の紙春の雪 兵藤惠 201704
鬼瓦をふはりと包み春の雪 加瀬伸子 末黒野 201704
緬羊の角不揃ひに春の雪 能勢俊子 馬醉木 201704
春の雪しづりて黙をほどきけり 山田天 雨月 201704
郷關を出でし朝や春の雪 山崎隆司 京鹿子 201705
明日のパン買ふだけに出る春の雪 福岡かがり 雨月 201705
降りながら溶けゆくさまに春の雪 宮本俊子 雨月 201705
春の雪恋の傷まで開くよな 江島照美 201705
深眠り青谷古墳に春の雪 大日向幸江 あを 201704
春の雪善意の傘を借りてくる 中川句寿夫 ここのもん 201705
これからはゆるりとゆかむ春の雪 田原陽子 201705
春の雪一句出来たかと夫 齋藤厚子 201705
太陽の宙にとどまる春の雪 福島せいぎ 万象 201705
母の家に母を思へば春の雪 青谷小枝 やぶれ傘 201705
てのひらに受くる間もなき春の雪 高倉和子 201705
放つ矢の鷹の羽音や春の雪 深川淑枝 201705
春の雪捨つるに惜しき菓子の箱 栗原公子 201705
髪切られゐて鏡中の春の雪 七田文子 201705
さみどりを梳きつ隠しつ春の雪 峰崎成規 201705
春の雪うちうちだけの祝ひかな 久保田万太郎 春燈 201705
こんなにもしづかに降れり春の雪 三代川玲子 春燈 201705
学舎の一室灯る春の雪 今井弘雄 春燈 201705
うす味に魚煮ふくめ春の雪 秋山蔦 春燈 201705
病む夫の髭剃る窓や春の雪 斉藤マキ子 末黒野 201705
掌もて受け掌のぬくもりに春の雪 岡村彩里 雨月 201706
春の雪愚痴に溜息不安かな 長崎桂子 あを 201705
春の雪フロントガラス濡らすだけ 藤波松山 京鹿子 201706
春の雪林泉に静けさつのらせて 岡野里子 末黒野 201706
妖精の仕業と思ふ春の雪 井上静子 201706
春の雪はねたる鯉の反り身かな 笹村政子 六花 201707
モノクロの映画のやうに春の雪 山本無蓋 201707
春の雪足の跡より溶けはじむ 苑実耶 201706
橋もまた物の怪なるや春の雪 加茂達彌 201707
青空の隙間よりふと春の雪 今橋眞理子 ホトトギス 201708
春の雪藁をはさみし牛舎の戸 深川淑枝 201707
春の雪自刃の数の野の仏 深川淑枝 201708
欠席の報せとなりぬ春の雪 稲畑汀子 ホトトギス 201802
春の雪空の重たくなつて来し 稲畑汀子 ホトトギス 201802
春の雪帰路の心配ありそめし 稲畑汀子 ホトトギス 201802
生けるもの優しく包む春の雪 小林はじめ 六花 201803
春の雪野座の大仏白化粧 大日向幸江 あを 201804
青空により美しき春の雪 水谷直子 京鹿子 201804
目ざめれば見渡す限り春の雪 水谷直子 京鹿子 201804
春の雪エディブルフラワー食みし夜に 塩貝朱千 京鹿子 201804
隠したさことこんなにも春の雪 鈴木一広 201804
春の雪溶けて熊笹立ちあがり 須賀敏子 あを 201804
浮橋の揺れ続きをり春の雪 天野美登里 やぶれ傘 201805
書肆出づるや目交ひかすむ春の雪 亀卦川菊枝 末黒野 201805
春の雪京都は小路多き街 上辻蒼人 風土 201805
春の雪降りつむ里や白川郷 湯上稔子 春燈 201805
旅三日一日(ひとひ)は春の雪に添ひ 藤岡紫水 京鹿子 201805
林檎煮て玻璃戸曇らす春の雪 千手和子 馬醉木 201805
夕闇のライトを受けて春の雪 出口誠 六花 201805
春の雪作務衣の背なに降りにけり 藤生不二男 六花 201805
駱駝の瘤砂丘に春の雪いちめん 中貞子 201805
平成の三丁目なり春の雪 中田禎子 201805
犬小屋に赤い座布団春の雪 倉澤節子 やぶれ傘 201806
純白の一樹をさらに春の雪 加藤直人 末黒野 201806
角を持つものやはらかに春の雪 松本三千夫 末黒野 201806
春の雪降り出したらしパスタ巻く 林田麻裕 201806
春の雪描いているうち眠くなる 林田麻裕 201806
新しき卒塔婆につもる春の雪 川田好子 風土 201806
明るしと窓に寄り立つ春の雪 土井三乙 風土 201806
ひとつ灯に家族の夕餉春の雪 柴田佐知子 201806
朝刊の届く音せり春の雪 苑火耶 201807
春の雪野より戻りし馬匂ふ 深川淑枝 201807
春の雪放棄田にゐる群雀 眞田忠雄 やぶれ傘 201808
灯の点る百のぼんぼり春の雪 岡野里子 末黒野 201808
春の雪鼻と鼻とでする挨拶 津田このみ 船団 201809
横向けの雀にふれる春の雪 松本秀一 船団 201809
邸宅の跡地分割春の雪 福岡貴子 船団 201811
春の雪日日自適には程遠く 石川りゅうし 201902
春の雪聞香という遊びあり 浦川哲子 201902
春の雪露坐の大仏白き帽 大山夏子 201902
窓小さき神馬の厩春の雪 小林朱夏 201902
アルプスを背のトルソーに春の雪 田村すゝむ 風土 201903
春の雪軍靴響きし頃をふと 稲畑廣太郎 ホトトギス 201903
春の雪手首に重きマグカップ 谷口摩耶 201904
片町を彩りゐるや春の雪 安立公彦 春燈 201904
山里に二メートル余の春の雪 伊藤紫水 風土 201904
春の雪予定通りにすぐ消ゆる 山田暢子 風土 201904
唐傘に浮かせる化粧春の雪 鈴鹿呂仁 京鹿子 201904
音もなく降り積むあはれ春の雪 安立公彦 春燈 201904
春の雪動かぬものを包みゆく 岩崎俊 201905
春の雪大鯉の朱の溶けさうな 中村世都 201905
箒目の消えゆきにけり春の雪 藤生不二男 六花 201905
ゆびきりの指の温もり春の雪 工藤はる子 201905
渓谷の橋揺れてをり春の雪 赤松赤彦 六花 201905
楠の無骨な拳春の雪 延川笙子 六花 201905
粗樫の巣箱古びて春の雪 延川笙子 六花 201905
春の雪拠無き旅に出て 岡田史女 末黒野 201905
走り根に足取られさう春の雪 延川笙子 六花 201905
芦に立つ鷺の目哀し春の雪 延川笙子 六花 201905
蕾ある薔薇の切り株春の雪 延川笙子 六花 201905
泉水の中の島にも春の雪 田尻勝子 六花 201905
木の股に残りてゐたる春の雪 赤松赤彦 六花 201905
春の雪→11

 

2021年2月16日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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