春の水 1     92句

土管より舌の如くや春の水     上野泰

春の水  春水  水の春

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書他
日本体育大学新体操クラブ春の水 今城知子 船団 199811  
両の手に提げてたぷたぷ春の水 梅本豹太 199901  
堰に来て一枚となる春の水 鷹羽狩行 199902

「蜻蛉」一〇〇号

を祝して

掌にすくひてこぼす春の水 能村登四郎 199902  
川幅になほ余白あり春の水 稲畑汀子 ホトトギス 199903  
春の水湧くところまだ暗かりし 能村登四郎 199903  
春の水へこます泛子ひとつならず 中原道夫 銀化 199904  
早春の水をどらせて芋車 門伝史会 風土 199905  
限りなく拡がる春の水輪かな 能村登四郎 199905  
急流へ引つ張られゐる春の水 岡崎るり子 銀化 199905  
たうたうと瀬田川流る春の水 藤原浩 春耕 199906  
行く春の水門に灯の入りけり 小林共代 風土 199907  
春の水うつつにつかむ排卵日 日下敬 船団 199908  
くるぶしを打ちまぎれなく春の水 荻野美佐子 船団 199909  
春の水水無き都市の人迎へ 稲畑廣太郎 廣太郎句集 199912  
モルダウの川幅広げ春の水 稲畑廣太郎 廣太郎句集 199912  
目の下の袋にたまる春の水 星野早苗 空のさえずる 200002  
春の水より漲りし朝となる 稲畑汀子 ホトトギス 200003  
笹舟は手をつなぎあひ春の水 鷹羽狩行 200004

大西素之句集

『舫ひ舟』序句

抱き倚れば幹より春の水木霊 小澤克己 遠嶺 200004  
あたらしき杭のまはりの春の水 小澤克己 花狩女 200004  
割り算でといてみなさい春の水 三宅やよい 玩具帳 200004  
弁天の鰐口響く春の水 小池槇女 火星 200005  
白虎隊の山へ来にけり春の水 城孝子 火星 200005  
水槽の毬藻に満たす春の水 浜口恵以子 風土 200005  
春の水松藻いざよひゐたりけり 栗栖恵通子 200005  
春の水こぼれ道化の足の上 中島陽華 200005  
古代船滑るガリラヤ春の水 渡部光江 円虹 200006  
春の水鍾乳洞を奔り出づ 杉浦典子 火星 200006  
ペンダコの消えし白き手春の水 中島陽華 200006  
春の水がキリンの首を降りてゆく 小倉喜郎 船団 200006  
点滴や古代の春の水時計 佐々木峻 ヒッポ千番地 200007  
楠の木の根元にきらり春の水 日吉わたる 船団 200008  
春の水汚した魚を殺そうか 佐伯のぶこ 船団 200010  
血の川のせせらぎとなり春の水 今井和子 風土 200105  
しばらくは吾が影よぎる春の水 森景ともね 船団 200105  
雉子鳩よ春の水神に向かって 金子皆子 海程 200105  
水盤にあふれこぼれず春の水 石川のぶよし 200106  
飛び石の間を奔りぬく春の水 渡辺智佳 遠嶺 200106  
ふくらんで堰を越えゆく春の水 武井美代子 風土 200106  
春の水光りて人を憩はしむ 岩永恵子 百鳥 200106  
春の水蹴るようにきみ離れたき 小田さやか 船団 200106  
谿の聲踊る馬をり春の水 森猿彦 200107  
八苦かな春の水もて稀釈せる 武田菜美 銀化 200107  
王宮の龍樋かはらず春の水 大村真佐子 遠嶺 200110  
六甲を源として春の水 稲畑汀子 ホトトギス 200203  
笹舟の水尾の一文字春の水 鷹羽狩行 200204

「曲水」一千号

を祝して

早春の水の輕さよ手に撥ねて 伊藤重美 雲の峰 200204  
早春の水硯海に母忌日 川端実 遠嶺 200205  
ビーバーの築きし堰を春の水 黒崎よし江 雲の峰 200205  
飛ぶ鳥の眞顏をおもふ春の水 佐藤喜孝 あを 200205  
覗きこむ笑窪うつして春の水 松尾規子 200206  
君が口つけたときより春の水 山崎未可 銀化 200206  
水底の小石うつくし春の水 水田清子 200206  
動き出すミクロの世界春の水 田中聡子 遠嶺 200207  
通草の蔓映りて春の水となる 大東由美子 火星 200207  
塵掃きしあと塵の浮く春の水 浜口高子 火星 200207  
風止みてしじまに光る春の水 家塚洋子 酸漿 200207  
春の水凹ませ鯉の現れり 稲畑廣太郎 ホトトギス 200302  
春の水何ンて私は美人なの 稲畑廣太郎 ホトトギス 200302  
早春の水尾気紛れな蛇行かな 稲畑廣太郎 ホトトギス 200302  
堰落ちてよりうきうきと春の水 小川匠太郎 200303  
早春の水草かがよふ潮だまり 朝妻力 雲の峰 200303  
春の水北朝鮮を見てゐたり 堀内一郎 あを 200304  
手を振るもまだ振り足りぬ春の水 篠田大佳 あを 200304  
手に添うてゆるりと伝ふ春の水 柘植晴美 銀化 200304  
膨らみて春の水ゆく二つの瀬 阿部正枝 絵具箱 200304  
ひとつまみの枯芝浮かぶ春の水 佐藤喜孝 青寫眞 200304  
ばらまきし餌の泳ぎ出す春の水 佐藤喜孝 青寫眞 200304  
潜きてはひろげて春の水輪かな 平子公一 馬醉木 200305  
棒切でたたいてあそぶ春の水 森理和 あを 200305  
をみなごにひたぶる流れ春の水 橋本喜夫 銀化 200305  
岩奔りきて一枚の春の水 前田永子 200305  
春の水逆さに犬の影よぎる 達山丁字 200306  
春の水のんど鳴らしてをりにけり 栗栖恵通子 200306  
切干の手足をのばす春の水 林敬子 酸漿 200306  
組井筒湧きて溢るる春の水 北村香朗 京鹿子 200307  
ジグザグの八橋春の水溢れ 大島寛治 雨月 200307  
からかねの柄杓に受ける春の水 谷合青洋 酸漿 200307  
化学式解いて流るる春の水 木村みかん 200307  
魚跳ねてしぶき耀ふ春の水 上田繁 遠嶺 200307  
連れだちてあひるは春の水の上 佐藤喜孝 あを 200307  
春の水むすんでひらく子の遊戯 沼田巴字 京鹿子 200308  
鴨川を生むや貴船の春の水 和田一 雨月 200403  
探鳥のいくたび渡る春の水 丹羽啓子 馬醉木 200404  
深山より添水にひける春の水 二宮桃代 雨月 200404  
研師来て砥石沈める春の水 木下節子 雲の峰 200405  
きらめきて堰をあふるる春の水 谷野由紀子 雲の峰 200405  
前向きな余生に春の水明り 能村研三 200405

山本かず句集

『水明り』

春の水びんのかたちに壜の中 片山タケ子 200405  
池の形満たして春の水光る 鈴木實 百鳥 200405  
平野郷環濠巡る春の水 井上輝男 築港 200405 春の水 2→

 

2020年2月17日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。