春の川      202句

春川  春江  春の川  春の河

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書他
模糊として山の裾より春の川 石本百合子 馬醉木 199905  
水の香の流れてくるや春の川 森田ゆり 風土 199905  
春の川せせらぎ響く洞の段 吉岡世志子 船団 199906  
脚垂らし釣糸垂らし春の川 荻野美佐子 船団 199908  
ひとひらの言の葉流る春の川 尾上有紀子 わがまま 200002  
野に出でて路と離るる春の川 高崎武義 200003  
春の川ひびくあたりに座りけり 西山美枝子 酸漿 200004  
曲るとき水のささやき春の川 村山秀雄 200004  
飛ぶ蟲の風にさらはれ春の川 小山森生 200006  
前歩むひとの白衿春の川 渡辺昭 200006  
石投げてこちらむかせる春の川 田中英子 火星 200006  
春の川呼ばれてはいる水の量 日吉わたる 船団 200008  
流れ来る玩具をどりて春の川 伊藤セキ 酸漿 200008  
春の川大きな月の出てゐたる 鬼頭桐葉 春蘭 200010  
春の川時計は時を止めている 中林明美 ヒッポ千番地 200010  
土手ゆるく曲れば春の川曲る 中原道夫 銀化 200104  
春の川電車ごつこをしてをりぬ 桜井ともや 六花 200202  
浅春の川の交はるところかな 小形さとる 200204  
箱階段上るとき春の川忘れ 新関一杜 京鹿子 200204  
藤壺といふ美しき名や春の川 関根洋子 風土 200205  
晴れし日のうきうき渡る春の川 梅村すみを 200205  
手応への魚籠引き上ぐる春の川 吉村玲子 円虹 200205  
子を抱いて跳び越えてみる春の川 青池亘 百鳥 200206  
つき出して光るものあり春の川 川井政子 風土 200206  
春の川征爾の指先より流れ 関根洋子 風土 200206  
逃げさうな句を追ひかけて春の川 岩村恵子 ホトトギス 200207  
春の川丸太一本渡しある 川上昌子 200208  
流れ橋腰ひきのぞく春の川 小林玲子 ぐろっけ 200208  
春の川人麻呂のこゑ包みけり 門伝史会 風土 200211  
春の川少し怒つてゐるやうな 稲畑廣太郎 ホトトギス 200304  
わが父の墓はみちのく春の川 松田克行 帆船 200305  
オフェリアの浮いてゐさうな春の川 岩月優美子 200306  
春の川橋桁映し流れけり 水越洋三 百鳥 200306  
春の川おどけ冠かいつぶり 岡田房子 酸漿 200306  
深山より光を集め春の川 若生まりあ 遠嶺 200306  
海豹の手配書まはる春の川 加藤浩三 200307  
よべ雨のありしを告げて春の川 稲畑汀子 ホトトギス 200403  
あちこちに小魚跳ねる春の川 堀一郎 雲の峰 200404  
浅春の川のかがよふ国栖の里 金森信子 雨月 200404  
春の川ぬつとネッシーめく川鵜 稲畑廣太郎 ホトトギス 200404  
水切りの水の弾める春の川 那須淳男 馬醉木 200405  
春の川町は銀河のごと眠る 渡邉友七 あを 200405  
棒切れの流れてきたり春の川 木下野生 200405  
春の川待てど潜らぬかいつぶり 岡田房子 酸漿 200405  
潮満ちて押し戻さるる春の川 高橋瑛子 河鹿 200406  
川幅のそのまま流れ春の川 原紀 対岸 200406  
水漬く枝の音生み春の川となる 二瓶洋子 六花 200406  
安曇野をゆくしあはせな春の川 山口速 200406  
トレモロの音階高め春の川 角田沙羅 200406  
玻璃に額つけて見てゐる春の川 守屋井蛙 酸漿 200408  
春の川音符のごとく泡流れ 細野恵久 ぐろっけ 200504  
春の川ふじつぼ付いたビール瓶 篠田純子 あを 200505  
漬けし指あわてて引けり春の川 野村由美 200506  
稚魚放ち命きらめく春の川 新井泰子 馬醉木 200506  
春の川ひかりが走る児が走る 柳生千枝子 火星 200506  
子どもらのすこし濁して春の川 関根義行 対岸 200506  
春の川世界遺産の村流る 河合大拙 百鳥 200507  
春の川引きあげてゐる空の青 布施まさ子 風土 200507  
はらからや春の川音たからかに 中島陽華 200507  
翼あるものを呼び入れ春の川 中杉隆世 ホトトギス 200508  
待春の川面しづかに日を流し 吉田三保 200601  
春の川一途に海へ海へかな 松村響子 四葩 200601  
一直線に浅春の川海に入る 島谷征良 風土 200602  
捨て石に膨らんでをり春の川 山田六甲 六花 200603  
村々を幾曲りして春の川 西田久子 四葩 200605  
春の川はづみて物の流れをり 本多俊子 さくらの音 200605  
定刻に餌を撒くおみな春の川 藤井佐和子 200605  
水神の笑まひだしたる春の川 近藤きくえ 200606  
残生やゆつくり曲る春の川 佐藤よしい 風土 200606  
躍りつつ魚遡る春の川 高瀬桜 200607  
春の川水惑星の一部分 稲畑廣太郎 ホトトギス 200703  
春の川斜に渡る渡し船 山田六甲 六花 200705  
石投げの弾んで跳んで春の川 小城綾子 200706  
ぼかし絵の友禅流す春の川 井島郷雲 万象 200707  
春の川湧き水へ藻の追ひ込まる 池崎るり子 六花 200707  
春の川小枝走りてゆきにけり 池崎るり子 六花 200707  
春の川自転車沈みをりにけり KOKIA 六花 200707  
春の川土手を越ゆれば街働き 染谷晴子 200801  
曾我寺を大曲りして春の川 大西八洲雄 万象 200805  
展望の遥かや眼下春の川 数長藤代 200805  
春の川いくつも渡り産土へ 雨村敏子 200806  
父と娘の確執いまだ春の川 明石文子 ぐろっけ 200806  
もう一つの水輪の交じる春の川 塩田京子 遠嶺 200806  
春の川渡りて野外授業かな 坂本緑 幸せのかたち 200808  
愛称はクミケル春の川ひかり 真中てるよ 炎環 200903  
初春の川となりたる流れかな 三代川玲子 春燈 200904  
翡翠は残影ばかり春の川 森理和 あを 200904  
待春の川面にうすき吾の影 竹下昌子 200905  
石五つ飛んで渡つて春の川 森理和 あを 200906  
春の川山に別れのちから抜く 千田敬 200906  
春の川犬呼ぶように鯉を呼ぶ 泉田秋硯 200906  
それなりに雲を映して春の川 國保八江 やぶれ傘 200907  
春の川光さざめき堰を越ゆ 加藤美貴 200907  
オール打つ水のきらりと春の川 橋本ふさ子 200908  
待春の川対岸に色持たず 稲畑廣太郎 ホトトギス 201001  
春の川嵩増し光さんざめく 長崎桂子 あを 201004  
春の川たゆたうてゐる曲り角 木村茂登子 あを 201004  
浅春の川波の綺羅眩しめり 小川玉泉 末黒野 201005  
仰向きの椿流して春の川 鎌倉喜久恵 あを 201005  
春の川岸いつぱいに流れたり 滝沢伊代次 万象 201005  
文明の芥目立てり春の川 笹井康夫 201005  
日の跳ねて軽ろきワルツの春の川 木村幸 201006  
夕闇に音立ててをり春の川 出口誠 六花 201006  
裏町のこぼれ灯を享く春の川 船越美喜 京鹿子 201006  
新しき蛇籠沈めむ春の川 横川良子 万象 201006  
ゆく水を追ふ水の音春の川 柴田鏡子 201006  
春の川水の速さとなりにけり 竪山道助 風土 201007  
古戦場たをやかにゆく春の川 島内美佳 ぐろっけ 201008  
せせらぎの他は音なし春の川 塩路五郎 201104  
国栖奏の宮へ小春の川渡る 佐野和子 万象 201104  
安穏の水底見せて春の川 宮崎左智子 201105  
立春の川面まぶしき日でありぬ 荒井和昭 201105  
白鷺の拾ひ歩きや春の川 鈴木とおる 風土 201105  
春の川芯太くして蛇行せり 田中涼平 201106  
市となりし過疎の故郷春の川 山口博通 ぐろっけ 201106  
少年の春の川へとホームラン 村高卯 201107  
水音の時々太く春の川 田尻勝子 六花 201107  
六甲の山の消息春の川 伊藤とほ歩 ホトトギス 201203  
春の川未だ奏でるには固し 稲畑廣太郎 ホトトギス 201203  
春の川水尾尖んがつてをりにけり 稲畑廣太郎 ホトトギス 201203  
春の川奏づバッハの誕生日 三谷道子 万象選集 201205  
流れ藻の色さみどりに春の川 石脇みはる 201205  
じやぶじやぶじやぶ遡りたる春の川 岩下芳子 201205  
ごろごろと岩を置きたる春の川 高倉和子 201205  
春の川木の橋渡り駄菓子買ふ 大西八洲雄 万象 201206  
春の川解きかねてゐるわだかまり 森清堯 末黒野 201206  
枕木の三歩を跳びて春の川 中川すみ子 201206  
山里の光求めて春の川 北村香朗 京鹿子 201207  
野にほどく光あつめて春の川 井上浩一郎 ホトトギス 201208  
立春の川へ遠くへ石つぶて 陽山道子 おーい雲 201304  
現し世の過ぎ行く迅さ春の川 犬塚李里子 201305  
動くもの見えねどきらり春の川 外山節子 末黒野 201305  
春の川小学唱歌囃しけり 池田光子 201305  
憂きことはみんな流して春の川 宮崎左智子 201305  
愚痴ひとつ零さず一生春の川 鈴鹿仁 京鹿子 201305  
ゐる筈の目高ゐませぬ春の川 塩路隆子 201305  
春の川未来が流れきては去る 高橋将夫 201306  
さざ波のキラキラ光り春の川 三角よね子 やぶれ傘 201306  
旋律のやさしき流れ春の川 大木清美子 201404  
川上に小波立ちたる春の川 大日向幸江 あを 201404  
畦道の小さき流れ春の川 中道愛子 201405  
幾つかに名前を変へて春の川 岡本尚子 風土 201405  
春の川発車のベルの聞こえ来る 小山陽子 やぶれ傘 201406  
春の川渡れば少し年をとる 安居正浩 201406  
ふたもとの水捻り合へる春の川 田中文治 火星 201406  
向う岸は鰐と阿修羅と春の川 鎌田悟朗 ろんど 201407  
春の川太き流れにひかり乗せ 本池美佐子 201407  
だんだんの魚梯た走る春の川 吉田久子 万象 201408  
春の川ながれて光とどまれり 内藤静 風土 201504  
早春の川面に揺るろ木々の影 塩千恵子 201505  
俯して見る筏は速し春の川 王岩 あを 201505  
水皺に朝の陽あつめ春の川 藤岡紫水 京鹿子 201506  
禅の彩を撫でゆく春の川 西村雪園 風土 201506  
渡良瀬の細き流れや春の川 須藤美智子 風土 201506  
春の川海へほぐれてゆくところ 高橋道子 201507  
浅き瀬に鱗のひかる春の川 秋山信行 やぶれ傘 201508  
水皺に朝の陽集め春の川 藤岡紫水 京鹿子 201605  
染工房いくつ育てし春の川 高橋道子 201606  
春の川かくも豊かに爆心地 高橋道子 201606  
石五つ跳べば近道春の川 大石よし子 雨月 201606  
曲りゆく力を見せて春の川 石谷淳子 雨月 201606  
春の川人ら戸毎に米を磨ぐ 石谷淳子 雨月 201606  
水底に尖る目高や春の川 岡崎春菜 万象 201607  
夜もなほささやき止まず春の川 中村千久 万象 201607  
顔洗ふ二羽の雀や春の川 中嶋陽子 風土 201607  
青鷺が足を漬けたる春の川 杉本薬王子 風土 201611  
あの幅は飛び越せさうな春の川 鈴木一広 201704  
快き水音立てて春の川 大橋晄 雨月 201705  
始まりし水の笑ひや春の川 西住三恵子 201705  
誰にともなく日は注ぎ春の川 黒滝志麻子 末黒野 201706  
嫁ぎ行く姉と名残の春の川 小林はじめ 六花 201706  
行く先はゆくゆく決める春の川 篠藤千佳子 201706  
念佛は空也のこゑや春の川 竹中一花 201706  
一艇のしづかに速し春の川 斉藤マキ子 末黒野 201707  
堰越えの朝陽散りばめ春の川 茂呂昇平 201707  
この奥の消息伝へ春の川 稲畑汀子 ホトトギス 201803  
江戸川は青春の川冬たんぽぽ 大畑善昭 201803  
一塊の命の濁り春の川 前田美恵子 201805  
早春の川道草をして海へ 平居澪子 六花 201805  
川幅を広げかがやく春の川 柴崎英子 201805  
春の川ペットボトルの浮き沈み 黒澤次郎 やぶれ傘 201806  
両岸にビルの林立春の川 大石よし子 雨月 201806  
古い靴履いてゴッホは春の川 林田麻裕 201806  
ゆつたりと刻を流せり春の川 安斎久英 末黒野 201806  
春の川艪臍の軋み響きけり 池谷鹿次 末黒野 201806  
岩に乗り日を浴びる亀春の川 時田義勝 やぶれ傘 201808  
名を変へて神域を出る春の川 野上あつ子 雨月 201901  
春の川とは緩やかに滑らかに 稲畑廣太郎 ホトトギス 201903  
春の川富士の裾野といふ嵩に 稲畑廣太郎 ホトトギス 201903  
対岸は旅券必携春の川 稲畑廣太郎 ホトトギス 201903  
春の川やさしき音を流しけり 山田暢子 風土 201905  
手を洗ひ耳を洗うて春の川 岩下芳子 201906  
石投げて水おどろかす春の川 能美昌二郎 201906  
春の川光琳模様描きつつ 岡尚 風土 201906  
おばあさんはどこへ帰った春の川 火箱ひろ 船団 201906  
きらきらと遡上の魚影春の川 石黒興平 末黒野 201906  
ゆるゆると缶のながるる春の川 秋山信行 やぶれ傘 201907  
春の川手をひたす子の足までも 新井八重子 末黒野 201907  
少し濁りて春の川らしくなる 岩岡中正 ホトトギス 201908  
上げ潮の白波寄する春の川 森美佐子 やぶれ傘 201908  
春の川魚影を追うてめまひせり 河原敬子 201911  
漣の重なりあうて春の川 辻美奈子 202004  
取水堰開くれば春の川となる 遠藤清子 末黒野 202004  

 

2020年4月11日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。