春炬燵 1      100句

一日の毒とつぷりと春炬燵    嶋田麻紀

炬燵  春炬燵

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書他
トランプのクインの横目春炬燵 山田弘子 春節 199503  
春炬燵甘栗袋のせしまま 河合朋子 春耕 199805  
此の齢にまだ字が書けて春炬燵 五十嵐播水 ホトトギス 199808  
親指をくわえて寝る児の春炬燵 横倉由紀 船団 199902  
話さねばならねば寄りぬ春炬燵 稲畑汀子 ホトトギス 199903  
旅プランまとまりゆくも春炬燵 稲畑汀子 ホトトギス 199903  
補聴器を躊躇ってをり春炬燵 中森百合子 199905  
パソコンを開いていまだ春炬燵 保坂加津夫 いろり 199906  
春炬燵無ければ何かもの足らず 伊藤一歩 いろり 199906  
旅にても夜更かしぐせの春炬燵 岡本眸 199906  
愛子夫人曽孫を語る春炬燵 密田真理子 199906  
居心地のよさに長居の春炬燵 宮倉浅子 遠嶺 199907  
億劫な一人暮しや春炬燵 稲畑廣太郎 廣太郎句集 199912  
トランプの王の窶れて春炬燵 山県總子 銀化 200004  
脇道にそるる話や春炬燵 井上玉枝 酸漿 200004  
農休日所在なき日の春炬燵 小川花久 いろり 200004  
蘭展のメール見てゐる春炬燵 武岡東西 俳句通信 200004  
鉛筆を吹いて転がす春こたつ 大森美恵 風土 200005  
春炬燵笑顔の母の在すごと 佐保美千子 円虹 200005  
歳古りて気力もぬけし春炬燵 木部老正盛 200005  
春炬燵そつと置かれてゐる思ひ 村越化石 200005  
脱け殻めく子等居らぬ日の春炬燵 川村紫陽 200005  
春炬燵夫婦の会話途絶えたり 篠田三七子 いろり 200005  
暫くはなりゆきまかせ春炬燵 松沢久子 いろり 200005  
小布など老の手すさび春炬燵 瀧新株 京鹿子 200006  
閻魔堂に控の間あり春炬燵 大西八洲雄 春耕 200006  
農疲れ宵のうたたね春炬燵 宮下本平 200007  
出欠を問ふ往復はがき春炬燵 森津三郎 京鹿子 200007  
死の美学思ひめぐらせ春炬燵 塩路隆子 精鋭選集 200008  
旅の荷はまだ解かぬまま春炬燵 細川和子 ぐろっけ 200102  
鷽替の話におよぶ春炬燵 後藤志づ あを 200103  
初野良やすぐねむくなる春炬燵 宮下本平 200104  
宵つ張り一家團欒春炬燵 宮下本平 200104  
大峰の方へ引つ張る春炬燵 山尾玉藻 火星 200105  
子の足にまたつつかるる春炬燵 岩田登世 雨月 200105  
幼子の長きあくびや春炬燵 内藤順子 酸漿 200105  
無為一日快気の妻と春炬燵 三枝邦光 ぐろっけ 200105  
李杜のうた素読しづかに春炬燵 岩田育左右 遠嶺 200106  
いつの間の本寝となりし春炬燵 加古みちよ 火星 200106  
杉山の矗としづもる春炬燵 本橋仁 此岸 200106  
春炬燵尾だけの見えて軒の鳥 栗田武三 ぐろっけ 200106  
ひまありてひまもてあます春炬燵 大平保子 いろり 200107  
春炬燵誰彼もなく人を恋ふ 大平保子 いろり 200107  
爪先に魔物の触るる春炬燵 高橋とも子 200107  
気がつけば指折っている春炬燵 須磨璋子 ぐろっけ 200107  
母の部屋すこし暗くて春炬燵 今井千鶴子 ホトトギス 200108  
六人のみんな甘党春炬燵 菊池共子 円虹 200108  
翔ぶ男ばかり見てをり春炬燵 能村登四郎 羽化 200110 冬期オリンピック
合言葉などなく茶どき春炬燵 武藤嘉子 200201  
春こたつ壁の義足が閑つぶす 宇都宮滴水 京鹿子 200202  
春炬燵老舗の奥に媼かな 稲畑廣太郎 ホトトギス 200203  
春炬燵新居プランに日本間も 稲畑廣太郎 ホトトギス 200203  
春炬燵そこに構想ありさうな 稲畑汀子 ホトトギス 200203  
灯の入りてよりの存在春炬燵 稲畑汀子 ホトトギス 200203  
しまはずにおけば寄りたく春炬燵 稲畑汀子 ホトトギス 200203  
猫さへも素通りしたる春炬燵 稲畑汀子 ホトトギス 200203  
片づける暇なきことに春炬燵 稲畑汀子 ホトトギス 200203  
山家訪へばまづ通さるる春炬燵 島谷征良 風土 200203  
春炬燵世間狭めて老いゆくか 喜多初枝 雨月 200204  
春炬燵膝へくる子のつむり撫づ 志水千代子 雲の峰 200204  
パソコンをひねもす載せて春炬燵 辻美奈子 200204  
春炬燵坐り直して人恋へり 武井美代子 風土 200205  
推敲に溜息ひとつ春炬燵 小山徳夫 遠嶺 200205  
夫折れて話題変えたる春炬燵 中村みち子 ぐろっけ 200205  
不義理せし身を深く入れ春炬燵 勝田みつ子 200205  
わが死後のことにも及び春炬燵 橋本榮治 馬醉木 200206  
春炬燵守りて指図の妻なりし 末廣紀惠子 円虹 200206  
ひとりゐる六畳の間の春炬燵 加古みちよ 火星 200206  
春炬燵水掛け論となりにけり 小林あつ子 火星 200206  
垣間みし蜑の小部屋の春炬燵 橋本澄子 200206  
筆まめでメール不精や春炬燵 寺仙啓子 円虹 200207  
コーヒーにマシュマロ浮かべ春炬燵 中島みどり 帆船 200208  
春炬燵裁縫箱と手鏡と 谷渡末枝 万象 200212  
国政の裏垣間みる春炬燵 足利ロ子 ぐろっけ 200302  
余白めく時賜りぬ春炬燵 小林もりゑ 200303  
探偵の折り込み広告春炬燵 赤座典子 あを 200304  
春炬燵口さびしさの五色豆 清水節子 馬醉木 200305  
芥川賞の情事や春こたつ 達山丁字 200305  
会話なきことも寧らぎ春炬燵 柴野静 200305  
父とゐるセピアの写真春炬燵 堀本祐子 遠嶺 200305  
春炬燵心地よく聞く国訛 木村冨美子 遠嶺 200305  
春炬燵返す言葉も諺で 小山徳夫 遠嶺 200305  
春炬燵白昼夢とは白ならず 山田弘子 円虹 200305  
来し方の受難忘じて春炬燵 村越化石 200305  
日曜の朝の物憂き春炬燵 板倉幸子 築港 200305  
うなづいてそのまま寝入る春炬燵 海老原信男 築港 200305  
春炬燵足を遥かに伸ばしたり 山尾玉藻 火星 200305  
春炬燵目薬差して目瞑れる 二瓶洋子 六花 200305  
おほかたは膝を崩して春炬燵 前川美智子 200306  
昼は邪魔夜はまだ欲し春炬燵 宮城白路 風土 200306  
言ふことも聞くこともなく春炬燵 宮城白路 風土 200306  
来し方の己を許し春炬燵 佐藤みほ 200306  
ただ向かひ合うてゐるのみ春炬燵 苑実耶 200308  
読了の句集一冊春炬燵 岡山満沙子 遠嶺 200308  
美術館巡りしてゐる春炬燵 水谷ひさ江 六花 200403  
しみじみと姉亡きことを春炬燵 岡本眸 200403  
樽出しの鯖のへしこや春炬燵 田中佐知子 風土 200404  
三人の知恵を出しをり春炬燵 狩野朝子 対岸 200404  
折鶴の和紙の手ざわり春炬燵 橘沙希 月の雫 200404  
春炬燵そこらあたりを座右とし 豊田都峰 京鹿子 200405 春炬燵→ 2

 

2020年3月5日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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