花の種  162句

深夜よりかがやくものは花の種  八田木枯  鏡騒

花種  種物  種袋 種売

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書その他
花種蒔く姉さんはもう帰らない 丸山海道 京鹿子 199808  
花種を蒔きたる指の乾きかな 前田陶代子 199901  
花種を蒔き添削の指ほぐす 鷹羽狩行 199904  
手作りの大きな名札花種蒔く 森田ゆり 風土 199905  
キャンペーンのガイドに貰ふ花の種 中村洋子 風土 200006  
花種へかがやいて土こぼしけり 今瀬剛一 200006  
色かをり似つかぬ花の種を蒔く 安井明子 200006  
花種をゆすりて一夜封開けず 仲村青彦 200006  
花種を蒔く振り向かぬ妻となり 雛あられ 200007  
花種の繪袋はなやぐ小店かな 宮下本平 200007  
花種を蒔いてさざなみほどの風 井口光雄 200010  
袋ごと風にさらはれ花の種 磯田富久子 200104  
袋ごと花種さらふ春二番 増田松枝 馬酔木 200106  
指染めし娘がまいてゐる花の種 熊谷みどり いろり 200106  
花種を蒔いて学校好きになる 広瀬公子 百鳥 200106  
花の種種として在りつづけるも 小田さやか 船団 200106  
花種を蒔きて明日を危ぶまず 牛田修嗣 200107  
花種を蒔くにいちいち猫に言ふ 田中矢水 遠嶺 200107  
花種を蒔くやかろさに悲しめる 能村登四郎 羽化 200110  
ゲレンデに花種撒きしこと聞かず 中原道夫 銀化 200204  
母の忌の種壷より出す花の種 酒井ひろ子 200205  
地雷募金して受く花の種袋 鈴木照子 200206  
花の種いとしみ蒔きて入院す 島田尚子 馬醉木 200206  
花種の袋の中の未明音 小澤克己 遠嶺 200206  
花種を蒔く生真面目にゆかむとす 橋本良子 遠嶺 200206  
帰国せし子と花種を蒔きにけり 永井由利子 百鳥 200206  
吊るしたる瓢の口の花の種 川崎代二 春耕 200206  
中空はむらさき花の種を蒔く 市川英一 遠嶺 200207  
風攫ひさうな小さき花種蒔く 村田明子 円虹 200207  
花種の土を恋ふ色とぞ思ふ 稲畑廣太郎 ホトトギス 200208  
花種や指で溶きたる水絵の具 尾上直子 200208  
手のひらに花種無限の宇宙かな 小澤克己 遠嶺 200210  
抽出の花種の音覚ましけり 清水節子 馬醉木 200305  
花種を蒔くやサーファー増えてきし 大串章 百鳥 200305  
みな咲くと限らぬ花の種を蒔く 森脇恵香 雲の峰 200305  
花種をこぼせしあたりにも名札 越野蒼穹 銀化 200305  
ヨットの帆遠くに花の種を蒔く 江頭信子 馬醉木 200306  
教会のオルガン花の種を蒔く 祐森彌香 遠嶺 200306  
花種を蒔いて訣れを悲しまず 尾上直子 200306  
花種の残りて風に乗せにけり 峰幸子 200306  
花種を蒔きけり疑念過りけり 田村園子 200306  
花種を播きて曜日を忘れをり 山口たけし 雲の峯 200306  
花種を蒔く約束の日曜日 佐藤悦子 百鳥 200306  
セールスマン名刺と花の種袋 小林佐江子 雨月 200308  
行く秋や花種蒔きて夢繋ぐ 北島上巳 酸漿 200401  
福引は花の種にて小さかり 若本彰子 酸漿 200403  
花種を蒔くてのひらを器とし 伊藤白潮 200404  
花種の夢風船を放つ子等 林敬子 酸漿 200405  
花種を蒔いて何やら羞しう 藤田あけ烏 草の花 200405  
花種蒔くか細き風の声曳いて 小澤克己 遠嶺 200405  
めをとかな別々に蒔く花の種 宇垣みきえ 200406  
対話するための花種ゑかき帳 吉田明子 200406  
花の種蒔きたる顔の古びけり 城孝子 火星 200406  
風船に結ばれてゐる花の種 長谷川守可 百鳥 200406  
指先に命ありけり花の種 曷川克 遠嶺 200407  
花種を蒔く一週間の始まれり 木村みかん 200410  
花種の薬包に似て微量なり 伊藤白潮 200505  
誕生日過ぎの花種あまた蒔く 伊藤白潮 200505  
六道に疎く花種蒔きにけり 出来由子 200505  
花種を蒔く指先のきらきらと 藤井智恵子 百鳥 200505  
花種を蒔くそれだけに昂りぬ 指尾直子 雨月 200505  
花種を蒔くに粗雑なライン引く 小林正史 200506  
花種を蒔く十をかけ声をかけ 工藤進 200506  
花種を蒔きたる土の鼓動かな 大石喜美子 雨月 200506  
花種蒔く何とも軽き一袋 国分七穂 酸漿 200506  
花種蒔くきつと退院するやうに 代田幸子 200507  
忘れゐし花の種慌しく蒔けり 瀧春一 菜園 200509  
花種を蒔く再びの二人きり 高橋あゆみ 200510  
十二天に鶏頭の花種こぼす 武久昭子 風土 200511  
鶏頭花種こぼしつつ傾ぎ立つ 佐藤佐代子 200512  
万屋に花種ならぶ雨水かな 滝沢伊代次 万象 200602  
花の種蒔けばその夜の夢に花 鷹羽狩行 200603  
花種蒔く袋渡して咲くを待つ 鈴木榮子 春燈 200605  
花の種蒔くには風のつよかりし 長崎桂子 あを 200605  
菜園やつひに播かざる花の種 瀧春一 常念 200606 奥上州の或る村
大輪といふ花種の小さきこと 太田慶子 春燈 200606  
忘るるは幸せなりと花種蒔く 高倉恵美子 200607  
耳痒き日や花種を蒔いてをり 戸村よねこ 遠嶺 200608  
鳳仙花の種とばさむと引返す 西山美枝子 酸漿 200610  
汝が為に咲く花の種蒔きにけり 稲畑廣太郎 ホトトギス 200704  
花種蒔き名札に託し日々を待つ 佐原由紀子 200706  
花種を数へるやうに蒔きにけり 黒川淑子 200707  
雨やさし花種蒔きし夜の耳に 岩垣子鹿 ホトトギス 200708  
指貫をする花種を蒔きし指 山仲英子 200803  
花種のいまだ残れり山の春 仁平則子 200803  
花種蒔く合掌に土着せかけて 神蔵器 風土 200805  
花種の袋と母の虫眼鏡 柴田佐知子 200805  
息かけて声かけて撒く花の種 塩路隆子 200806  
手にとればささやく花の種袋 池元道雄 馬醉木 200806  
花種を播く細心といふ言葉 小島みつ代 200806  
風当てて眠りをさます花の種 八染藍子 200807  
花種を買ひ来て後は夫まかせ 赤木亜華里 200807  
花種を日向に出してなんでも屋 関根洋子 風土 200807  
すこやかに老いて花種蒔いてをり 柴田佐知子 200807  
花の種賜ばりて帰る仏生会 堀井英子 雨月 200807  
袋の絵眺めつつ蒔く花の種 片野光子 ぐろっけ 200807  
花の種産地表示にデンマーク 田中敬 200906  
花種を蒔いて溢るる詩情かな 大谷茂 遠嶺 200906  
花の種蒔きゐて佃の島を出ず 大西八洲雄 万象 200907  
袋もて振ればささやく花の種 久保東海司 200908  
ひとり身を諾ふ花の種を蒔く 柴田佐知子 200908  
神棚に忘れられある花の種 杉浦典子 火星 201005  
陽のぬくみ負ふ児と蒔けり花の種 大松一枝 201006  
袋振り音を聞く癖花種買ふ 仙石君子 雨月 201006  
見返りを気長に待つや花種蒔く 田村園子 201007  
てのひらに数へ直して花の種 高橋秋子 201008  
てのひらの深きくぼみに花の種 高橋秋子 201011  
聖痕なき指もて花種蒔く 水野恒彦 201105  
方舟に花種乗せむ私なら 富川明子 201105  
長生きは半分楽し花種蒔く 高倉恵美子 201105  
指で穴あけては花の種を蒔く 笹村政子 初鼓 201105  
アンケート答へてもらふ花の種 中村房子 馬醉木 201106  
花種蒔く一粒づつに明日託し 卜部黎子 春燈 201107  
花の種買ひ海ゆきの切符買ひ 杉浦典子 火星 201107  
パン生地を寝かせ花種蒔きにけり 蘭定かず子 火星 201107  
花種の付きし散らしを手渡さる 安藤久美子 やぶれ傘 201108  
妣を恋ひ花種を蒔く少女かな 阪本哲弘 201108  
明日に蒔く花種一夜枕上 河口仁志 201108  
花種蒔く半年先の予約席 辻直美 201204  
書に挟みあり花種の空袋 小林愛子 辻楽師 201206  
おほいなる夢の花種蒔きにけり 高橋将夫 201206  
吹けば飛ぶ花種土と混ぜて蒔く 史あかり ぐろっけ 201206  
花種蒔く擦つて指紋のなめらかに 生田恵美子 風土 201206  
手の窪といふ場所花の種六粒 中山純子 万象 201206  
半分は咲けよと花種蒔きにけり 青木朋子 201208  
風よりも軽き花種蒔きにけり 石井美智子 風土 201211  
花種を蒔き吉日と記しけり 熊丸淑子 馬醉木 201305  
花種や未来を握る赤子の手 森清信子 末黒野 201305  
書留で来し子規庵の花の種 山尾玉藻 火星 201310  
折り癖に花種の名の判じ読み 豊田都峰 京鹿子 201405  
花種を蒔く縁側に母を置き 柴田佐知子 201405  
花の種蒔くや傘寿の誕生日 石田厚子 馬醉木 201405  
花種の内緒話を聞きにけり 宮崎高根 201406  
花種蒔き未来に向けて手紙書く 寺田すず江 201407  
花種を蒔く手たひらに土撫でて 赤塚篤子 末黒野 201407  
土かろく叩き花種蒔き終へり 松田泰子 末黒野 201408  
振り代のある花種の袋かな 能村研三 201503  
百粒の花種蒔くや母癒えよ 川村清子 馬醉木 201505  
生きている証に花の種をまく 塩千恵子 201505  
花種をまかずに居れぬ孤独感 塩千恵子 201505  
花種を蒔きて余生を埋めんとす 水野恒彦 201505  
花種蒔く土に還りし安らぎに 寺田すず江 201505  
花種を蒔きてしんじつ独りかな 佐渡谷秀一 対座 201505  
花種買ふ選び抜きたる花ことば 阪上多恵子 雨月 201506  
花種買ふ遠山は雪残りゐて 田中佐知子 風土 201506  
花の種まう蒔いてゐる母の里 工藤ミネ子 風土 201506  
明日あることを力に花の種 田所節子 201506  
花種蒔くなめらかに指こぼれつつ 宮坂秋湖 201507  
明日信じ花の種蒔く母白寿 田所節子 201606  
母の好きな花の種より蒔きにけり 高倉和子 201606  
花の種鈴ふるごとく蒔きにけり 川崎良平 雨月 201705  
花種に胸ふくらませ肥料買ふ 城戸ひろみ 雨月 201706  
花種播く知らざる余生何色ぞ 田中珠生 馬醉木 201707  
送り来る荷に加へられ花の種 荻巣純子 雨月 201707  
手の皺に紛るる花の種を蒔く 柴田佐知子 201707  
歓びを分つ夫ゐて花種蒔く 高橋和女 風紋 201709  
花種蒔き待つこと一つ増やしけり 千手和子 馬醉木 201805  
鳳仙花種飛ぶ今のちょっと先 火箱ひろ 船団 201806  
自らの影に花種蒔いて老ゆ 岡田一夫 201807  
花の種蒔いて呪文をたつぷりと 有賀昌子 やぶれ傘 201807  
ともかくも余生の庭や花種蒔く 森田明成 201807  
花種を蒔く一刻のふくらみぬ 布施政子 馬醉木 201808  

 

2019年3月15日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。