花菖蒲 2 (含む 菖蒲園・菖蒲田)

てぬぐひの如く大きく花菖蒲    岸本尚毅

白菖蒲  花菖蒲

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書・その他
菖蒲園ゆらりゆらりと傘の列
新福ふく
春耕
200209
 
しばらくを夫とならびぬ花菖蒲
糸井芳子
200209
 
身のうちを漣通る花菖蒲
野口香葉
天女櫻
200209
 
花菖蒲蕾はすべて左巻
伊藤康子
ぐろっけ
200209
 
人目には病と見えず花菖蒲
伊藤康子
ぐろっけ
200209
 
遠きほど白極まりて花菖蒲
谷えり子
200210
 
水に雨降りはじめけり花菖蒲
嶋田一歩
ホトトギス
200210
 
花菖蒲背後でぺろり舌を出す
丸井巴水
京鹿子
200210
 
紫をのぞかせ明日の花菖蒲
大井昌
京鹿子
200211
 
勾玉のかたちの池の花菖蒲
加藤暢一
200211
 
名前負けしてゐるやうな花菖蒲
大久保白村
ホトトギス
200212
 
ひねもすの琴の音流るる菖蒲園
北島美都里
200302
 
花菖蒲白より風の起りたる
稲畑廣太郎
ホトトギス
200306
 
花菖蒲都心の風に紛れざる
稲畑廣太郎
ホトトギス
200306
 
湖風の色を渡りぬ花菖蒲
稲畑汀子
ホトトギス
200306
 
密に見えゐたる色疎に花菖蒲
稲畑汀子
ホトトギス
200306
 
少年の発心赤し花菖蒲
鈴鹿仁
京鹿子
200306
 
飛び石はたれの歩幅か花菖蒲
水谷ひさ江
六花
200307
 
花菖蒲色とりどりに屋敷畑
芝宮須磨子
あを
200307
 
花菖蒲王朝絵巻辿りゆく
水原春郎
馬醉木
200308
 
花菖蒲白眉の僧にまみえたる
石田阿畏子
馬醉木
200308
 
花菖蒲見事や沼を狭くせる
泉田秋硯
200308
 
ふいに来る二度の退職花菖蒲
油原一世
帆船
200308
 
花菖蒲お宮参りに佳き日決む
田口俊子
200308
 
妍競ふ局めく名の花菖蒲
田中豊子
200308
 
花菖蒲八幡堀を屋形船
谷添睦子
200308
 
花菖蒲夕日が雲を引いてゆく
諸橋廣子
対岸
200308
 
花菖蒲垂るるどこかで立ち疲れ
塩川雄三
築港
200308
城北公園
紫が主流をなせる菖蒲園
田村和彦
築港
200308
 
八橋の混み合うてゐる菖蒲園
田村和彦
築港
200308
 
白色の何にも染まず花菖蒲
田村和彦
築港
200308
 
風もなく揺れも見せざる花菖蒲
田村和彦
築港
200308
 
菖蒲園蹤き来し犬は花を嗅ぐ
北嶋薫
築港
200308
 
絵手紙に描く大きな花菖蒲
北嶋薫
築港
200308
 
千枚田隅の一叢花菖蒲
北嶋薫
築港
200308
 
四阿に憩ふ身近かに花菖蒲
岡村容子
築港
200308
 
風生まれ花菖蒲生き生きと
岡村容子
築港
200308
 
豊かなる水路きらめく菖蒲園
岡村容子
築港
200308
 
滔滔と流るる川や花菖蒲
岡村容子
築港
200308
 
歩板から歩板と渡る菖蒲園
印牧緑
築港
200308
 
菖蒲園入り出るまで傘さして
印牧緑
築港
200308
 
花菖蒲見に行かうかと優しき眼
亀井幸子
築港
200308
 
花菖蒲新居に満ちし檜の香
十河恭子
雲の峯
200308
 
酒蔵をめぐる水路の花菖蒲
山本昭夫
雲の峯
200308
 
花菖蒲傘に鳴りたる昼の雨
中野薫
雲の峯
200308
 
娘等の此の頃まぶし花菖蒲
丸山敏幸
200308
 
ドラマ撮りしてゐて花菖蒲へゆけぬ
牧原和美
200308
 
足腰のつよき風立つ花菖蒲
小田司
馬醉木
200309
 
夕映の一時ありて花菖蒲
野口伊久子
馬醉木
200309
 
白さらに白とす晴の花菖蒲
福井鳳水
円虹
200309
 
花菖蒲愛づる言葉はフランス語
高柳かつを
百鳥
200309
 
天水に湧き立つ彩の花菖蒲
関口みよ子
帆船
200309
 
花菖蒲乳房にヤヤは甘えをり
石堂摩夜子
対岸
200309
 
咲き充ちて黙つてゐれば花菖蒲
石堂摩夜子
対岸
200309
 
木の橋の揺れに母在す花菖蒲
大山文子
火星
200309
 
新しき木橋組みあり花菖蒲
加古みちよ
火星
200309
 
花守の舟緩やかに菖蒲園
中上照代
火星
200309
 
陽射しにも人にも酔うて花菖蒲
竹下昭子
ぐろっけ
200309
 
櫓にかへて悼させる川花菖蒲
藤井圀彦
200310
 
禅寺の丸き小窓や花菖蒲
遠藤和彦
遠嶺
200310
 
詩心こそ生きる力や花菖蒲
渡辺智佳
遠嶺
200310
 
カメラの目人の目にたへ花菖蒲
磯みどり
遠嶺
200310
 
畑際にひと並びあり花菖蒲
青木民子
酸漿
200310
 
ストロボの閃光に花菖蒲立つ
内田哀而
円虹
200310
 
掌の形の軍手置かれし菖蒲園
近藤幸三郎
風土
200310
 
花菖蒲株増す休み田の隅に
小笠原扶美女
築港
200310
 
水音のいざなふ順路菖蒲園
ふゆきゆふ
200311
 
むらさきは白に寄り添ふ花菖蒲
坊城俊樹
ホトトギス
200311
 
紫は源氏の色や花菖蒲
中村芳子
ホトトギス
200311
 
花菖蒲ときをり亀も泳ぎをり
秋千晴
200311
 
サロベツの原野一輪の花菖蒲
富田志げ子
酸漿
200312
 
手かざして上手より観る菖蒲園
田中涼子
八千草
200312
 
明日の為今日を摘まるる花菖蒲
田中涼子
八千草
200312
 
国見防塁跡に咲きみつ花菖蒲
金升富美子
200403
 
風さつと水面走りぬ花菖蒲
稲畑汀子
ホトトギス
200406
 
目に見えて風の去来や花菖蒲
稲畑汀子
ホトトギス
200406
 
花菖蒲水惑星といふ地球
稲畑廣太郎
ホトトギス
200406
 
見事なる意地.の子育て花菖蒲
泉田秋硯
200407
 
「明月記」の余白に嵯峨の花菖蒲
神蔵器
風土
200407
 
さざ波の寄する岸辺や花菖蒲
志水千代子
雲の峰
200407
 
紫に濃淡ありて花菖蒲
栢森定男
風よ
200407
 
四阿は檜皮葺なる花菖蒲
斉藤利男
百鳥
200408
 
正面を探してをりぬ花菖蒲
大東由美子
火星
200408
 
新興の家に囲まる花菖蒲
廣畑忠明
火星
200408
 
花菖蒲咲きゐて池の息づける
枚方山田池
築港
200408
 
中心に重さのあつて花菖蒲
田村和彦
築港
200408
 
菖蒲園目立たぬやうに鉄の柵
松木元
築港
200408
 
踏切の開く間長かり花菖蒲
上石哲男
築港
200408
 
まばたきの如くにめくれ花菖蒲
今瀬剛一
対岸
200408
 
直角に渡る木の橋花菖蒲
釜井瞳子
対岸
200408
 
菖蒲園野点の席も賑はへり
溝口ゆき
百鳥
200409
 
咲く位置に高低のあり花菖蒲
赤尾杉昌子
対岸
200409
 
柳生路の一と渓に満つ菖蒲園
服部菰舟
雨月
200409
 
母の歩に合はす父の歩菖蒲園
直田豊人
築港
200409
 
ゴツトンと水車が回る菖蒲園
河村靖子
築港
200409
 
夕闇に白浮き立たす花菖蒲
水谷とく
築港
200409
 
朝採の野菜まづ買ふ菖蒲園
永田二三子
酸漿
200409
 
水音に風生れけり菖蒲園
沼口蓬風
河鹿
200409
 
七曲りして花菖蒲見に行かな
上薗シヅ子
河鹿
200409
 
雨粒をとどめとけ合ふ花菖蒲
中元英雄
河鹿
200409
 
花菖蒲はにかんでゐる合唱団
久米なるを
200409
 
運命はただの偶然花菖蒲
玉川梨恵
200409
 
ふるへつつ花びら開く花菖蒲
日比野和子
栴檀
200410
 
老女入る立入禁止の菖蒲園
花房敏
ぐろっけ
200410
 
花菖蒲下総言葉の水馴竿
廣戸次郎
200501
 
花菖蒲吹かれては身を正しけり
安嶋都峯
対岸
200502
 
いま剪らばしぶきとならむ花菖蒲
酒本八重
里着
200506
 
添はせたる棒のしなひし花菖蒲
吉弘恭子
あを
200507
神苑に影の寄り添ふ花菖蒲
城尾たか子
火星
200508
静かさの戻りて谷戸の菖蒲園
菊地英雄
酸漿
200508
鍬洗ひしばしながむる花菖蒲
小山漂葉
酸漿
200508
すがやかな巫女の会釈や花菖蒲
井出やすはる
酸漿
200508
花菖蒲絵地図の中の現在地
仲村洋子
百鳥
200508
花菖蒲黄は黄の光返しけり
服部高明
築港
200508
こぬか雨みやび極まる花菖蒲
長崎桂子
あを
200508
行く雲を映すみづうみ花菖蒲
橋口礼子
河鹿
200509
むらさきの雨の滴や花菖蒲
田中伸子
河鹿
200509
菖蒲園杖持ち替へて持ちかへて
千坂美津恵
200509
花菖蒲歓喜の雨に列正す
和田照子
200509
湾よりの風のやはらか菖蒲園
鷹羽狩行
200509
長崎・大村
黎明の空は水晶花菖蒲
三沢蘭
遠嶺
200509
武士の諸芸いきづく菖蒲園
伊藤豊美
遠嶺
200509
欠伸して泣き顔になる花菖蒲
倉持梨恵
200509
正直な写生まばらな花菖蒲
後藤茂
百鳥
200509
紫より白のうきたつ花菖蒲
東野鈴子
雨月
200509
花菖蒲めぐりて時間惜しみなし
三関浩舟
栴檀
200509
花菖蒲国の名負ひて彩競ふ
禰寝瓶史
京鹿子
200509
朽ち舟を景の一つに菖蒲園
三枝邦光
ぐろっけ
200509
雨滂沱開き始めし花菖蒲
菊地惠子
酸漿
200509
明日ひらく蕾と思ふ花菖蒲
鈴木栄子
酸漿
200509
声もなく見入る白磁の花菖蒲
中村昭子
酸漿
200509
凛として白磁紫紺の花菖蒲
中村昭子
酸漿
200509
菖蒲園此処等源平ゆかりの地
光野昌平
築港
200509
菖蒲園降れば傘差すだけのこと
新子禎自
築港
200509
白と藍引き立てあうて花菖蒲
新子禎自
築港
200509
首洗ひ池花菖蒲白ばかり
井手由紀江
築港
200509
名札たて列整したる花菖蒲
柏木昭子
築港
200509
朝倉の城戸を彩る花菖蒲
吉倉幸枝
築港
200509
名石に雨の窪みや花菖蒲
清水裕子
200509
花菖蒲咲き満ちて影なかりけり
前田永子
200509
とどまれば傘に押されて菖蒲園
伊藤節子
200510
花菖蒲剪りしおもさの手に移り
磯田富久子
200510
摺り足の若き舞手や花菖蒲
津田礼乃
遠嶺
200510
和やかな声と風あり花菖蒲
山越勝美
遠嶺
200510
落款は水の上なり花菖蒲
山越勝美
遠嶺
200510
渡るには細き倒木花菖蒲
宮澤さくら
今生
200510
雨粒を受け止め流し花菖蒲
嶋田一歩
ホトトギス
200511
おのが色すべてを見せて花菖蒲
嶋田一歩
ホトトギス
200511
ポシェットに紫紺の箔を花菖蒲
中村禎子
八千草
200512

 

2014年6月12日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。