蒲公英 2    27句

蒲公英のほとりから沙無限かな  加藤楸邨  吹越

蒲公英  たんぽぽ  タンポポ  鼓草

作品
作者
掲載誌
掲載年月
蒲公英や収り壊さるる交番所 土井三乙 風土 201906
蒲公英の百の灯せる司祭館 齊藤いさを 馬醉木 201907
蒲公英の絮吹き何となく棄権 上谷昌憲 201907
蒲公英があちらこちらに駐車場 安藤久美子 やぶれ傘 201907
蒲公英の絮をさな児を待つてゐる 仲里奈央 201909
蒲公英や紙の飛行機夢のせて 山田邦彦 201909
地震の地に一粒の星蒲公英黄 稲畑廣太郎 ホトトギス 202003
踏まれても見つめられても蒲公英黄 稲畑廣太郎 ホトトギス 202003
蒲公英の踏まれる毎に色を足す 稲畑廣太郎 ホトトギス 202003
蒲公英や飾らぬ色は母の色 西村白杼 京鹿子 202005
蒲公英や毅然と歩くレトリバー 伊藤美緒 末黒野 202006
足馴らす径の蒲公英明かりかな 田中臥石 末黒野 202007
蒲公英の絮とび計画反故となる 田所節子 202007
蒲公英のぽぽぽぽぽぽと土手清か 本間せつ子 末黒野 202008
絮蒲公英飛んで休校日森閑と 治部少輔 202009
一輪の蒲公英に首都明けてゆく 稲畑廣太郎 ホトトギス 202103
路傍なる蒲公英ひとつ摘みて笑む 篠田大佳 あを 202104
風連れて蒲公英の絮すさびゆき 浜崎喜美子 202105
蒲公英の天文台となりし絮 丸井巴水 京鹿子 202106
蒲公英の紫のきらめく日照雨かな 上月智子 末黒野 202107
尾の先で蒲公英の絮飛ばす犬 神山市実 やぶれ傘 202108
蒲公英の絮吹くシャボン玉のやうに 山田六甲 六花 202108
蒲公英のにはかなる黄のわきにけり 久保田万太郎 春燈 202202
髪詰めにゆく蒲公英の道をゆく 佐藤あさ子 202206
蒲公英の開花の黄色空は青 長崎桂子 あを 202206
炊き出しも終はり蒲公英七つ八つ 柴崎和男 やぶれ傘 202208
旅に出む蒲公英の絮飛ぶやうに 志方章子 六花 202206
蒲公英 →1

 

2023年3月29日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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