墓 参     197句

家はみな杖にしら髪の墓参    芭蕉  続猿蓑

展墓 墓洗ふ

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書その他
寺水の今も冷たき墓参かな 南出律子 199810  
孔明の墓参に賜ふ秋日和 松崎鉄之介 199811  
墓参して手杓を剣に女児泣かす 丸山海道 京鹿子 199812  
積極も消極も超え墓参り 鶴目鯛遊子 六花 199912  
会ふまじき人と会ひたる墓参 三村純也 ホトトギス 200001  
バリアフリーまづ問ひ合はす墓参前 藤井晴子 200008  
師の墓参ふと先生の笑顔浮く 松崎鉄之介 200009  
墓参り栄えし家の墓荒れて 林田加杜子 いろり 200010  
ふるさと過ぐ墓参出来ねば念じつゝ 阿部寒林 200010  
はらからへ柄杓を回す墓参かな 生田恵美子 風土 200011  
人に墓参たのんで臥しぬ萩のころ 能村登四郎 200011  
墓参終へ林火忌前に旅立てり 松崎鉄之介 200011  
墓参り手押しポンプに誘ひ水 細川和子 ぐろっけ 200102  
面影を追ふ二十年墓参かな 稲畑汀子 ホトトギス 200108  
供華は又白と紫墓参 稲畑汀子 ホトトギス 200108  
忌があけて我も行く道墓参かな 茂木とみ いろり 200108  
墓参り娘に戻る亡母の前 桑原敏枝 いろり 200110  
高き地に建てしを母の悔い墓参 久保田雪枝 雨月 200110  
十年経つ海の蒼さの墓参り 石本百合子 馬醉木 200111  
塔婆四本担ぎて盆の墓参り 鈴木ゆき子 風土 200111  
幼な名を指でなぞりて墓参かな 竹川美佐子 いろり 200111  
ふる里の買物帰り墓参り 近藤憙治 船団 200202  
箸かろし墓参のあとのそば処 鹿野佳子 200202  
中日の長靴で行く墓参かな 平田紀美子 風土 200206  
墓参あと都ホテルに寄りにけり 波田美智子 をりをりに 200208  
墓参母知るひとと出会ひけり 水谷富仁子 築港 200210  
十一時二分の墓参けふも照り 水原春郎 馬醉木 200211 金沢
火を点けし煙草供ふる墓参 川瀬里江 雲の峰 200211  
露の世の露に濡れたる墓参 内藤順子 酸漿 200211  
山ほどの話題を持ちて墓参り 大井昌 京鹿子 200212  
幼な連れ身重の嫁も来て墓参 久保晴子 雨月 200212  
ほのぼのと叱られに行く墓参かな 丸山敏幸 200212  
海行かばと歌ひて終る墓参 小林愛子 万象 200212  
師の墓参八時に出れど三番目 松崎鉄之介 200309  
師の墓参する間の雨にぬれにけり 松崎鉄之介 200309  
大雨の中ひとり行く墓参かな 城戸愛子 酸漿 200310  
知る人もなきふるさとへ墓参 原田伸夫 雲の峰 200310  
東海道とんぼがへりの墓参 鈴木佐和子 築港 200310  
妻の忌や京の寺まで墓参り 小田知人 ぐろっけ 200310  
身ごもれる嫁を留守居の墓参 荒木甫 200311  
香煙の真直ぐ上がる墓参かな 山本浪子 風土 200311  
水さげて黙礼かはす墓参かな 秋千晴 200311  
師父の忌の大秋晴の墓参かな 岡淑子 雨月 200401  
姉妹にて墓参すませり十二月 梅田秀子 酸漿 200403  
帰国子の先づ墓参てふ予定組む 稲畑汀子 ホトトギス 200408  
墓参せず写真の父母に語りかけ 安部里子 あを 200408  
たのみごとばかりを詫びし墓参かな 高野美佐子 京鹿子 200409  
沖縄人盆の墓参を訝れり 松崎鉄之介 200409  
墓参終へ先師の遺児と昼餉せり 松崎鉄之介 200409  
我が入る墓もきめずに墓参り 八田木枯 夜さり 200409  
ふたりして笑うてをりぬ墓参人 八田木枯 夜さり 200409  
まなじりに墓参の人をうかがひぬ 八田木枯 夜さり 200409  
墓参人面テを白く曝されし 八田木枯 夜さり 200409  
墓参後に立寄るよよと曇る沼 伊藤白潮 200410  
山の墓地墓参の車渋滞す 白崎リユ子 築港 200410  
墓参り戻りて靴を磨きけり 松本欣子 百鳥 200411  
磴つづく墓参の径の歩の揃ふ 吉田眞弓 雨月 200411  
ナイトツァーにあらず墓参のハイヒール 角田信子 六花 200411  
バス停の墓参帰りの母子かな 永田勇 六花 200411  
世間にも家族にも遅れ墓参り 射場智也 六花 200411  
せまりくる彩は故郷墓参旅 土生逸磨 河鹿 200412  
足跡に霧の這ひよる墓参かな 佐藤よしい 風土 200412  
林火忌の墓参の友をみな撮れり 松崎鉄之介 200412  
鶏頭のぶつかる道の墓参かな 辻兎夢 200412  
初墓参家長に続き嬰を抱き 築城京 馬醉木 200502  
擦るマツチ児に教えつつ墓参り 藤原りくを 八千草 200502  
嫁といふ縁がつなぐ墓参 大塚民枝 酸漿 200509  
盆前の人の気もなき墓参り 牧原佳代子 酸漿 200510  
林火忌の己の外の墓参なし 松崎鉄之介 200511  
林火忌の墓参すませて遺児と会ふ 松崎鉄之介 200511  
生死の会話明るき墓参り 片野美代子 酸漿 200511  
拙さの心経誦して墓参かな 細川コマヱ 雨月 200511  
しやれた嘘つけたらいいな墓参 安部里子 あを 200511  
山並を眺むるための墓参とも 佐藤よしい 風土 200601  
前の人の香の煙れり師の墓参 松崎鉄之介 200610  
新仏のこと丹念に告ぐ墓参 大橋晄 雨月 200611  
野良猫のつかずはなれず墓参 安部里子 あを 200611  
ありがたうと素直に言へし墓参 安部里子 あを 200612  
妻の墓参仕事始の人と会ふ 松崎鉄之介 200703  
師の墓参階段上りまた下る 松崎鉄之介 200709  
禅林寺墓参日没までと記さる 入澤正 春燈 200710  
墓参なきケルト十字の荒れ哀し 伊藤稔代 200711  
墓参りさ中の白雨遣り過ごし 久保晴子 雨月 200712  
火を熾すことがはじめの初墓参 神蔵器 風土 200802  
古人を訪ふを墓参の始めかな 橋本榮治 馬醉木 200810  
墓参戦死の兄の別の墓所 岸本林立 雨月 200810  
墓参後の木の椅子淋し風少し 宇垣みきえ 200810  
墓参さへ叶はずにここ二三年 大橋敦子 雨月 200811  
玉置家に嫁して墓参も五十年 玉置かよ子 雨月 200811  
帰省子と墓参の山路盆の月 阿部悦子 酸漿 200811  
遇ふ顔のいつか替はりぬ墓参 井上浩一郎 ホトトギス 200812  
離れ住む子らを促し墓参り 唐鎌光太郎 ぐろっけ 200812  
墓参りあの子この子も代替り 大槻光枝 京鹿子 200901  
墓参りして界隈をひと巡り 大島英昭 やぶれ傘 200901  
母よりも弱き足もて墓参り 瀧春一 深林 200901  
早々と墓参すませし旅支度 稲畑汀子 ホトトギス 200908  
のぼり来し坂見えてゐる墓参 小川匠太郎 200908  
墓参して後の爆笑叱られず 泉田秋硯 200911  
新しき二つの墓標墓参 奥村眞人 雨月 200911  
一家にて奈良へ墓参や秋ひと日 濱田カノエ 酸漿 200912  
赤とんぼ墓参済ませし石畳 池崎るり子 六花 200912  
故郷は何もなけれど墓参 鈴木多枝子 あを 200912  
墓参して潮騒の夜を深眠り 和田崎増美 雨月 201001  
彼岸荒れ樒とばされ二度墓参 岩木眞澄 ぐろっけ 201006  
孫曾孫囲む墓参のあたたかし 石川元子 酸漿 201006  
三十年経ちても同じ墓参かな 稲畑汀子 ホトトギス 201008  
墓参ごころに合掌父母に義妹にと 大橋敦子 雨月 201010  
ふる里の色町ぬけて墓参り 金山雅江 春燈 201011  
墓参する日に丸入れて予定くむ 稲畑汀子 ホトトギス 201108  
恒例の子規忌の墓参欠かさずに 稲畑汀子 ホトトギス 201109  
雲湧いて祖の声となる墓参どき 鈴鹿仁 京鹿子 201109  
故郷は寂しき器墓参り 塩路五郎 201110  
行く雲としばらくあそぶ墓参り 神蔵器 風土 201110  
仲の良き嫁と娘と墓参かな 田所洋子 雨月 201112  
背丈ほど雪掘る父の忌の墓参 山口誠 馬醉木 201204  
海ゆかばと歌ひて終る墓参 小林愛子 辻楽師 201206  
合流す子規の墓参を終へしより 稲畑汀子 ホトトギス 201209  
墓参り周囲色どる百日紅 田島昭久 かさね 201210  
ふるさとや墓参のあとの零余子飯 石脇みはる 201211  
一家して朝の墓参の清々し 大橋晄 雨月 201211  
墓参り寺の瓦の黒光り 和田勝信 かさね 201211  
妻と子の同じ背丈に墓参 溝渕弘志 六花 201212  
情なやこの秋にして師の墓参 大坪景章 万象 201212  
木守柿つひに墓参の人を見ず 神蔵器 風土 201301  
精進を誓ひて墓参桜坡子忌 横山昭子 雨月 201302  
末つ子が守る実家や墓参 小川龍雄 ホトトギス 201304  
一族と行く墓参り丘の上 田島昭久 かさね 201310  
ひとの名を刻む余白や墓参り 常田希望 201310  
墓参りのびのびひろぐ姫胡桃 森理和 あを 201311  
墓参済み川に遊べる日の暮るる 滝沢いみ子 末黒野 201311  
指先に線香の匂ひ墓参り 青木英林 かさね 201311  
すぐそこに白山座る墓参かな 三屋英俊 万象 201312  
墓参して君と訪ねし海を見る 中野匡子 ホトトギス 201401  
時鳥鳴き慰むる墓参みち 植村よし子 雨月 201409  
ほととぎす鳴くへ畷の墓参道 植村よし子 雨月 201409  
秋蝉に呼ばれ呼ばれて墓参り 大口堂遊 春燈 201411  
墓参終へ大和三山眼下にす 堀井英子 雨月 201411  
墓参飛蝗追ひゆく子を叱り 志方章子 六花 201412  
墓参り夜は狸が来たりして 火箱ひろ 船団 201502  
墓参り済ませて秋の夜のしじま 小巻若菜 やぶれ傘 201502  
数へ日のビルの内なる墓参り 奥太雅 万象 201504  
夕永し墓参ふたつをふるさとに 田中佐知子 風土 201507  
偲ぶ人近づけてゆく墓参 稲畑汀子 ホトトギス 201508  
墓参よりはじまる一日なりしかな 稲畑汀子 ホトトギス 201509  
ミソハギのはらはらと散る墓参り 秋川泉 あを 201510  
旧盆に十日も早き墓参かな 松本文一郎 六花 201511  
不確かな記憶を辿る墓参かな 石山博志 201511  
大雨のあと水提げて墓参 天谷翔子 201511  
妻と吾とふるさと二つ墓参 小谷一夫 201511  
にぎやかに子のついてくる墓参 岡村尚子 201511  
墓参若い家族の微笑まし 長崎桂子 あを 201511  
黒を着てゆるりぬかづく墓参 長崎桂子 あを 201511  
幼子も頭を下げ合掌墓参 長崎桂子 あを 201511  
いろいろの虫飛ぶ墓参日和なり 鈴木良戈 201512  
一合の酒そそぎたる墓参かな 岩永はるみ 春燈 201512  
故郷への最後の墓参済ませけり 山ア刀水 春燈 201512  
師に似たる弟先立て墓参り 小林愛子 万象 201512  
てのひらに団栗拾ふ墓参道 水井千鶴子 風土 201512  
ひとひらの紅葉いちまい月墓参 鈴鹿呂仁 京鹿子 201601  
桂郎の墓参すませば雪ぼたる 落合絹代 風土 201602  
遅れたる両師の墓参百舌飛べり 大坪景章 万象 201602  
墓参りまた今度ねと除草剤 辻村拓夫 船団 201602  
墓参終へ産土神に初詣 久保晴子 雨月 201604  
墓碑銘にペトロとパウロ墓参 稲畑廣太郎 ホトトギス 201608  
墓参して済ます命日近づけて 稲畑汀子 ホトトギス 201608  
一人来て言う事多し墓参かな 久保東海司 201608  
子規の墓参りて後のことなどを 稲畑廣太郎 ホトトギス 201609  
待たされし犬が空見る墓参り 森直子 あを 201609  
墓参り二人の子らに託しけり 大橋晄 雨月 201611  
山晴れて人動き出す墓参 箕輪カオル 201611  
細道に百合が実を持つ墓参かな 小林愛子 万象 201611  
バス降りて渚伝ひの墓参かな 増田菖波 春燈 201612  
年頭墓参亡妻に近づく思ひかな 田村すゝむ 風土 201704  
遠き子等雛の間に寝て墓参して 磯野しをり 雨月 201705  
春の京独り墓参や父母の声 神田惣介 京鹿子 201707  
母の日は戴くばかり墓参り 石森理和 あを 201707  
子と約す墓参叶へり秋彼岸 落合由季女 雨月 201709  
父母よりも齢重ねて墓参かな 阪上多恵子 雨月 201711  
賑はひのあと真つ暗や墓参 吉田啓郷 風土 201712  
殿となりしが盆の墓参り 高木晶子 京鹿子 201712  
行き交ふは杖か白髪の墓参り 石原健二 やぶれ傘 201710  
孫の為祈る平和や秋墓参 神田惣介 京鹿子 201801  
兄いつも先を歩めり墓参り 樋口みのぶ 201712  
墓参には帰るむかしのままの村 佐津のぼる 六花 201712  
蹤き来たる犬の膝折る墓参かな 佐津のぼる 六花 201712  
墓参りどこからか猫集まりて 神山市実 やぶれ傘 201712  
墓参り満足にして手を洗う 林田麻裕 船団 201806  
墓参り満足にしてお茶を飲む 林田麻裕 船団 201806  
墓参り満足にして餃子食う 林田麻裕 船団 201806  
墓参り満足にして酢豚食う 林田麻裕 船団 201806  
墓参り満足にして中華丼 林田麻裕 船団 201806  
墓参り満足にして電車乗る 林田麻裕 船団 201806  
墓参り満足にして美術館 林田麻裕 船団 201806  
墓参後は地場の筍づくしかな 永島雅子 春燈 201807  
忘れてはならぬ墓参と思ひつつ 稲畑汀子 ホトトギス 201808  
今日も又心の中の墓参かな 稲畑汀子 ホトトギス 201808  
これまでの墓参三十三回忌 稲畑汀子 ホトトギス 201808  

 

2018年8月25日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。