枇杷の花 2          116句

枇杷の花咲くや揚屋の蔵の前   太祇

枇杷の花  枇杷

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書他
諂はぬあいつの庭の枇杷の花 土肥屯蕪里 雲の峰 200502  
枇杷の花咲くや岬の分教場 山口マサエ 雲の峰 200502  
遺言のあらまし決めて枇杷の花 高木嘉久 200502  
目白きて一途に遊ぶ枇杷の花 君島栄子 酸漿 200503  
新聞のはみ出すポスト枇杷の花 藤井美智子 対岸 200503  
芳一を祀りし堂に枇杷の花 武本節子 築港 200503  
枇杷の花海を眼下の高速路 原みさえ 200503  
枇杷の花空の人力車が走る 杉浦典子 火星 200503  
となりして黙す二人や枇杷の花 中元英雄 河鹿 200503  
叔母の墓このあたりかと枇杷の花 川越静子 200503  
一代で終るテーラー枇杷の花 金子慶子 遠嶺 200503  
知らぬ間に恕してをりぬ枇杷の花 村本真由美 遠嶺 200503  
淋しさの日暮はことに枇杷の花 高野日佐子 200503  
耳鳴りの夜は枇杷の花妊れり 和田照子 200504  
着馴れたる野良着を干して枇杷の花 木場田秀俊 200504  
近道はなくてもよろし枇杷の花 松本きみ枝 遠嶺 200504  
めつきりと思考が鈍る枇杷の花 山村桂子 遠嶺 200505  
枇杷の花葉といふ主役ありにけり 稲畑廣太郎 ホトトギス 200512  
枇杷の花咲くよとて来る雀あり 阿部ひろし 酸漿 200512  
佛頭と出合つてをりし枇杷の花 植木戴子 200602  
また一人名簿より消ゆ枇杷の花 一瀬昭子 馬醉木 200602  
枇杷の花散るとも見えず果てにけり 大橋麻沙子 雨月 200602  
咲き上る枇杷の花なりふと仰ぐ 小松鈴子 酸漿 200602  
ふる里に亡母ゐて遠し枇杷の花 平田紀美子 風土 200602  
枇杷の花また路地折れに人を訪ふ 豊田都峰 京鹿子 200602  
枇杷の花法事に集ふ人も減り 高木智 京鹿子 200602  
裏木戸の半開きなり枇杷の花 積木道代 200603  
分校のまた廃さるる枇杷の花 古賀勇理央 百鳥 200603  
昃ればありともなくて枇杷の花 藤岡紫水 京鹿子 200603  
朝の日の空にとけだす枇杷の花 中野京子 200603  
生まれ出る前に似たりし枇杷の花 天野きく江 200603  
兩忘や行先みえぬ枇杷の花 西村純太 200603  
名画座もつひに閉館枇杷の花 山県章宏 200604  
淋しさの海より来る枇杷の花 清水節子 馬醉木 200604  
枇杷の花薄日の射してきたりけり 岡田洋子 対岸 200604  
地味ながら長く咲きをり枇杷の花 増田久子 酸漿 200605  
物言はぬ人に癒され枇杷の花 鈴木多枝子 あを 200605  
枇杷の花少女の想ひ届かざる 稲畑廣太郎 ホトトギス 200612  
枇杷の花激しい恋もありました 稲畑廣太郎 ホトトギス 200612  
かたまれることは倖せ枇杷の花 神蔵器 風土 200701  
残高の合はぬ家計簿枇杷の花 伊藤百江 春燈 200702  
枇杷の花盛るに出づる物忘れ 片岡祥子 200702  
枇杷の花夕どき五時の暗さかな 門伝史会 風土 200702  
鶏小屋の鶏が呼びけり枇杷の花 城戸愛子 酸漿 200702  
杣小屋に猫の声あり枇杷の花 本間勇 酸漿 200702  
ふるさとのこの頃遠く枇杷の花 長沼紫紅 200702  
表札のローマ字ばかり枇杷の花 中上馥子 春燈 200703  
雲分けし日の差してゐる枇杷の花 おかたかお 200703  
枇杷の花老妓の洗ひ立ての顔 山本耀子 火星 200703  
裏門の気づかぬままの枇杷の花 片山茂子 遠嶺 200703  
お野菜の煮付隣へ枇杷の花 新井佐知子 遠嶺 200703  
母逝きて十年に近し枇杷の花 永見嘉敏 酸漿 200703  
恙無し一輪挿しに枇杷の花 中川志帆 万象合同句集 200703  
レトロかな枇杷の花抜け水飲みに 天野きく江 200704  
うすうすと潮差し来る枇杷の花 永田二三子 酸漿 200704  
枇杷の花谺しそうな棺えらぶ 渋川京子 200706  
訪ね来しこころの隅の枇杷の花 阿部ひろし 二の杉 200710  
風に耐へ鐘楼奥の枇杷の花 吉沢陽子 200802  
枇杷の花港も今日の陽に浴し 宮津昭彦 200802  
花枇杷や緒方洪庵子だくさん 大山文子 火星 200802  
日捲りや生を惜しみて枇杷の花 芝尚子 あを 200802  
耳遠き大工と話す枇杷の花 田中藤穂 あを 200802  
里山の裾より暮るる枇杷の花 長沼恒子 馬醉木 200803  
枇杷の花老いて近しきいとこたち 矢島久栄 200803  
枇杷の花咲く廊下橋渡りけり 工藤はるみ 風土 200803  
憤怒像菩薩像あり枇杷の花 中野京子 200803  
坪庭の空の四角に枇杷の花 溝内健乃 雨月 200803  
花枇杷を折る良き夢の消え易く 前川明子 200803  
魔除にもすがつてみたき枇杷の花 大西洵子 遠嶺 200803  
枇杷の花好きな友あり絵手紙を 鈴木良子 酸漿 200803  
駅出て歩廊に見たり枇杷の花 渡邉紅華 酸漿 200803  
母の忌の近しと思ふ枇杷の花 永見嘉敏 酸漿 200803  
枇杷の花よく咲く日なりよく晴れて 山村修 酸漿 200803  
裏門の大きくて枇杷花ざかり 野路斉子 200803  
行き過ぎて香に気づきたり枇杷の花 河井富美子 ぐろっけ 200804  
霊園に夫送る日や枇杷の花 本田ヒデ子 京鹿子 200804  
肥前の雲肥後へ流るる枇杷の花 荒井千佐代 200804  
思ひ出のふとうかびけり枇杷の花 設楽唱子 酸漿 200804  
はにかむもしりごむもよし枇杷の花 坪内稔典 稔典句集 200804  
余生とは言ひたくはなし枇杷の花 上林孝子 200805  
死はつねに内側に棲む枇杷の花 杉田桂 頂点 200806  
雨の中急ぐ下校児枇杷の花 笹井康夫 200902  
人の目を憚り咲くか枇杷の花 小城綾子 200902  
母の齢とほく越えけり枇杷の花 荒井書子 馬醉木 200902  
枇杷の花うしろのしやうめんだあれ 森ゆみ子 炎環 200902  
枇杷の花もらひ泣きして帰りけり 市ノ瀬遙 炎環 200902  
枇杷の花根元に眠る犬のをり 先崎きくよ 酸漿 200902  
石積みの隙間乾けり枇杷の花 大崎紀夫 やぶれ傘 200902  
裏庭の鳥入れかはる枇杷の花 戸粟末廣 火星 200903  
我が家より近き村墓枇杷の花 森道子 京鹿子 200903  
たちまちに雨雲増ゆる枇杷の花 藤井美晴 やぶれ傘 200903  
残されし子も教師なり枇杷の花 島元文 遠嶺 200904  
結願の坂登りけり枇杷の花 乗鞍三彦 春燈 200904  
枇杷の花母校は今も古書の街 佐藤博重 春燈 200904  
朝夕に笹鳴く宿や枇杷の花 種田利子 春燈 200904  
枇杷の花谷戸の一石日和かな 安永圭子 風土 200904  
海へ出る猫の近道枇杷の花 穂苅照子 火星 200904  
われとあり月日の庭に枇杷の花 鈴木幾子 酸漿 200905  
日差しよりぬくもり消えて枇杷の花 松村光典 やぶれ傘 200905  
父の忌の寝足りて眠し枇杷の花 岡本高明 船団 200906  
望みには身の追ひつかず枇杷の花 山荘慶子 あを 201001  
隣家には女気なしや枇杷の花 高橋泰子 201002  
芳香のありとや枇杷の花高き 船橋とし 201002  
川沿の荘閉ざしあり枇杷の花 青木陽子 酸奬 201002  
枇杷の花壺に実生の夢うつゝ 禰寝瓶史 京鹿子 201003  
タ映えや土塀を越して枇杷の花 長尾良子 末黒野 201003  
花枇杷の引込み思案如何せむ 川上久美 ろんど 201003  
枇杷の花このうら英語教えます 深澤鱶 火星 201003  
鶏鳴は長屋門より枇杷の花 根橋宏次 やぶれ傘 201003  
咲き頃と言へど佗しき枇杷の花 広瀬敏子 酸漿 201003  
背の子の寝息やすらか枇杷の花 大北昌子 201004  
角ひとつ曲がれば海よ枇杷の花 高野春子 京鹿子 201005  
誰となく話したき日や枇杷の花 木下和代 末黒野 201005  
枇杷の花空の重たくありにけり 田宮勝代 酸漿 201005  
目と鼻の先に晩年枇杷の花 鳳蛮華 201005  
ほころびてあたたかさうな枇杷の花 片山由美子 201011

枇杷の花

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2020年12月6日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。