ビール 1 100句
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作品 |
作者 |
掲載誌 |
掲載年月 |
鼻先に得体あり生ビールかな | 岡井省二 | 槐 | 199805 |
煮干の粉ビール無花果餉三度 | 岡井省二 | 槐 | 199808 |
ビール飲むふるさと持たぬ者同志 | しおやきみこ | 船団 | 199812 |
紙コップのビールの泡です今朝のキス | 朝倉晴美 | 船団 | 199902 |
コロッケとビールと君とペンギンと | 尾上有紀子 | 船団 | 199902 |
チーズ派の真ん前トーフ派黒ビール | 須山つとむ | 船団 | 199903 |
休日の朝の寝床の缶ビール | 平井奇散人 | 船団 | 199903 |
溪流の底にゆらめくビール瓶 | 若井新一 | 狩 | 199907 |
風呂上がりやはりビールや峡の宿 | 稲畑廣太郎 | ホトトギス | 199907 |
句敵をまづ誉めぐいとビールかな | 吉岡純子 | 沖 | 199907 |
空広きアンダルシアのビールかな | 中里信司 | 酸漿 | 199908 |
波止に立つ男ピシッと缶ビール | 辻享子 | ヒッポ千番地 | 199908 |
爆ぜるたびビールに映りて揚花火一 | 藤田寿子 | ぐろっけ | 199908 |
海よりの昏れ引き寄するビールかな | 関根洋子 | 風土 | 199910 |
四十階女二人のビールかな | 平田美紀子 | 風土 | 199910 |
遠野郷の地ビールと聞くホップ棚 | 佐藤淑子 | 雨月 | 199910 |
子が揃ひビールごときで酔ひにけり | 三井孝子 | 六花 | 199911 |
星仰ぐ妻との宴の缶ビール | 川端実 | 遠嶺 | 199911 |
歓びを分かつミニミニ缶ビール | 池田かよ | ぐろっけ | 200001 |
さつぽろビール工場跡の春の雪 | 杉浦典子 | 火星 | 200005 |
二十歳は猛禽ビールごくりの一杯目 | 塩見恵介 | 虹の種 | 200005 |
フロントの前通りきし缶ビール | 飯塚ゑ子 | ヒッポ千番地 | 200006 |
手短に頼むと言ひてビール抜く | 辻享子 | 六花 | 200008 |
窯開けを明日といふ日のビール酌む | 藤岡亰子 | 円虹 | 200009 |
神戸港灯ともし頃の生ビール | 梅谷昌弘 | 俳句通信 | 200009 |
父と子のビール飲む顔似てきたり | 林田加杜子 | いろり | 200009 |
いかすみをすすめてビール差す女 | 朝倉富次 | 酸漿 | 200010 |
知らぬ間にビールに強くなりし妻 | 二村蘭秋 | 雨月 | 200010 |
老いたりと言はせぬビールあふりけり | 西川五郎 | 馬醉木 | 200011 |
ビールつぐことを覚えて孫機嫌 | 二村蘭秋 | 雨月 | 200011 |
大船に乗りたくて生ビールのむ | 鶴目鯛遊子 | 六花 | 200011 |
中国のおたけびビール胃に沁みぬ | 中里カヨ | 酸漿 | 200101 |
山伏が缶ビール買ふ特急車 | 品川鈴子 | 船出 | 200104 |
冷しビール膝にこぼして咽せる海辺 | 中原梓 | 海程 | 200106 |
指輪にもならずビールのプルトップ | ロツキイ | 六花 | 200107 |
相席は寡黙な御仁生ビール | 篠田純子 | あを | 200107 |
定年を迎える児らとビール乾す | 水野弘 | ぐろっけ | 200107 |
神戸ビール苦み走った男なり | ロツキイ | 六花 | 200108 |
ビール酒断つ癌薬のこの二年 | 中本柑風 | 馬酔木 | 200109 |
ビールよく冷え栓抜きの見当らず | 神谷瑛子 | 百鳥 | 200109 |
犯人の目星つきたり生ビール | 成澤桂助 | 百鳥 | 200109 |
喉仏くくと貫くビールかな | 宮原秋生 | 俳句通信 | 200109 |
ビール旨し晩節思慮もなく生きて | 宮原秋生 | 俳句通信 | 200109 |
望遠鏡夕星に向けビール飲む | 飯田眞理子 | 春耕 | 200109 |
つかの間の親子の会話生ビール | 林田加杜子 | いろり | 200109 |
地ビールや九官鳥が「ボンジョルノ」 | 藤田京子 | ぐろっけ | 200109 |
ビール缶女世帯と聞きゐしが | 吉田裕志 | 苑 | 200110 |
完歩して高原の町ビール乾す | 高畑信子 | 遠嶺 | 200110 |
初七日のビール引き上ぐ井戸辺なり | 田中英子 | 火星 | 200110 |
再会を祝しビールを飲み干して | 篠田三七子 | いろり | 200110 |
気に入りのグラスにそそぐビールと私 | 芝宮須磨子 | あを | 200110 |
ビール腹ならぬ術後の泡苦し | 岡本幸枝 | ぐろっけ | 200110 |
遁走の音軽やかにビール缶 | 泉田秋硯 | 苑 | 200111 |
ビール園ランチ九月の海辺かな | 三橋泥太 | 遠嶺 | 200112 |
一病を押してビールの積み下ろし | 八田節子 | ぐろっけ | 200112 |
ビール乾しマルク換算もつれける | 大石喜美子 | 雨月 | 200201 |
流木に男のロマンビール飲む | 川副民子 | 船団 | 200201 |
遠回りして地ビールの扉押す | 中林明美 | 船団 | 200202 |
電話待つビールの苦さかみしめて | やのかよこ | 船団 | 200202 |
ぼうたんや点字でさけとビール缶 | 中川晴美 | 雲の峯 | 200207 |
乾杯のコツプが四つビール注ぐ | 小野寺節子 | 風土 | 200208 |
昼ビール唯一軒の喫茶店 | 吉田王里 | 風土 | 200208 |
看板のビール泡飛ぶガード下 | 広渡紀子 | 朝 | 200208 |
北欧の旅を語りしビールの夜 | 本郷桂子 | 円虹 | 200209 |
天を突くビール倉庫や麦の秋 | 田中呑舟 | 火星 | 200209 |
吟行子にビールの試飲ありにけり | 堀田こう | 雨月 | 200209 |
アルプスの高嶺へビール乾杯す | 金森信子 | 雨月 | 200209 |
ビール造る工場もよく冷えてをり | 萩谷幸子 | 雨月 | 200209 |
地ビールを選ぶ楽しみムール貝 | 森下康子 | 苑 | 200210 |
やはらかく応へビールを噛んで呑む | 丸山佳子 | 京鹿子 | 200210 |
幸はほどほどが良しビール飲む | 上原光代 | 酸漿 | 200210 |
冷しあるビールにかくれラムネかな | 二村蘭秋 | 雨月 | 200210 |
ビール乾し夫が露台に星数ふ | 指尾直子 | 雨月 | 200210 |
ビール酌みミュンヘンの夜の更けゆけり | 村生翠 | 雨月 | 200210 |
ビール飲む理屈などみな後まはし | 塩川雄三 | 築港 | 200210 |
生ビール癒えざるこころ透かし飲む | 小山田子鬼 | 沖 | 200210 |
俳諧の話になつて黒ビール | 沼田巴字 | 京鹿子 | 200211 |
三田はわが青春の町ビール酌む | 三村純也 | ホトトギス | 200211 |
スカラ座の昂りをもてビール酌む | 岩波ふみ子 | 雲の峯 | 200306 |
こぼしつつビールのジョッキ配り歩く | 宮津昭彦 | 濱 | 200307 |
一口のビールに足のもつれけり | 須佐薫子 | 帆船 | 200308 |
新緑やドイツビールとソーセージ | 小川洋子 | 帆船 | 200308 |
宝石のやうな夜景や生ビール | 遠藤米 | 帆船 | 200308 |
生ビール恋さくさくと打ちあける | 玉川梨恵 | 鴫 | 200308 |
夫留守の銀婚の日のビール干す | 小林かいう | 苑 | 200309 |
約束のビールささげむ父祖の墓 | 塩谷はつ枝 | 馬醉木 | 200309 |
とりあへずビール三本不死男の忌 | 鷹羽狩行 | 狩 | 200309 |
乾杯のビールを乾してより仲間 | 江木紀子 | 雨月 | 200309 |
ビールの泡無口なる子の青髭に | 村井久美子 | 濱 | 200309 |
相席の黒田杏子も黒ビール | 堀内千鶴子 | 帆船 | 200309 |
缶ビール一本で言ふさやうなら | 高田令子 | 鴫 | 200309 |
再会や同じ速さに減るビール | 宇野友梨 | 鴫 | 200309 |
地ビールや天領日田は杉の国 | 笠間圭子 | 京鹿子 | 200309 |
哀愁のボレロよ男ビール酌む | 山下佳子 | 苑 | 200310 |
この頃やをみなもビール豪快に | 斉藤陽子 | 雨月 | 200310 |
缶ビール開演前のささめきて | 左官治郎 | 鴫 | 200310 |
桂郎の目とはいかなる生ビール | 島谷征良 | 風土 | 200311 |
自販機のビール飲み干す独り旅 | 上岡末喜 | 築港 | 200311 |
句会果て善し悪しは別ビール飲む | 木下栄子 | 築港 | 200311 |
一日の区切りの一つビール飲む | 木下栄子 | 築港 | 200311 |
ビール2→ |
2021年6月16日 作成
「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。
「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。
注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。
ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。