霾 天    27句

作品
作者
掲載誌
掲載年月
霾天や分銅に揺れありにける 岡井省二 199902
霾天や真白な障子はづしある 竹内悦子 200006
霾天やしろがね色の電車行く 谷口佳世子 200206
霾天や塔の量感わが頭上 有働亨 馬醉木 200207
霾天や嶺もろともに神隠し 岸田爾子 200208
霾天にして鵲の巣を仰ぐ 岡井省二 省二全句集 200312
霾天に山並み遠き但馬かな 浅川正 雲の峰 200405
霾天を背負ひ唐土に生くる民 藤浦昭代 ホトトギス 200407
霾天や左に傾しぐ大雁塔 本多佑子 200407
霾天や残雪を被る若狭富士 浜福恵 風土 200505
霾天の岳高ければふり仰ぐ 守屋井蛙 酸漿 200607
霾天や人間の影みな消ゆる 雨村敏子 200608
霾天も三日続ける頭の重し 大橋敦子 雨月 200705
霾天や紐かけて売る碗や皿 吉田島江 火星 200705
霾天や車連らぬる自衛隊 坂上香菜 200707
霾天に牛の思案のよだれかな 布川直幸 200905
霾天や湯島は雨のひと日なり 長谷川いづみ 炎環 200906
新宿霾天大和金剛屹立す 佐藤喜孝 あを 200906
霾天の骨董市に父の声 根本ひろ子 火星 201005
霾天や韃靼の馬疾走す 大草由美子 春燈 201006
野球部のくりくり頭霾天に 米山喜久子 201106
霾天や父情といふはこそばゆく 千田百里 201206
蒙古もつこ来る霾天越しの高笑ひ 柳川晋 201306
霾天や天の岩戸の騒騒し 柳川晋 201506
霾天や墨絵めきたる妙義山 山口登 末黒野 201609
霾天や畿内に残る古墳群 中島昌子 201906
霾天や電工の声宙をとぶ 門伝史会 風土 202106

 

2022年3月29日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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